
あらすじ紹介
天才的な落語の才能を持ちながらも“とあるトラウマ”を抱えて伸び悩む前座の高校生・浮乃家陽太の前に現れたのは……
「どうして魔王のワシが落語を修行するハメになるんじゃ!?」
……魔王を名乗る謎の美少女!? ひとつ屋根の下、兄妹弟子として彼女と共に前座修行をすることになった陽太だったが――
「ちゃんと兄さんって呼べよ!」「嫌じゃ。ヨタはヨタじゃ」
常識知らずな妹弟子の世話に悪戦苦闘(たまにドキドキ)する日々の中、次第に天賦の能力を開花させていく魔王に刺激され、陽太の中に眠っていた落語家としての『異次元の資質』がついに目を醒ます!
現役の落語家が紡ぐ、超本格《落語》物語――ここに開演!!
みんなからのレビュー
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芳樹
34落語好きとしてこの作品に気が付かなかったのは情けない。とあるきっかけで異世界から召喚された「八代目魔王」の美少女ハチが、かつて落語の「天才前座」と呼ばれ今は伸び悩むヨタとともに前座として修業の日々を送る物語。美少女やら異世界やらなど、ライトノベル要素満載の本作で真剣に落語をやるわけですが、「前座」という立場であるからこそ、彼らが行う多面的な「修業」を通じてそれらの「ラノベ要素」が遺憾なく発揮されていることに感激です。非常に面白い作品でした。ハチによる『寿限無』の現代版アレンジは実際に寄席で聞いてみたいな。 続きを読む…
ネタバレあり
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よっち
30天才的な落語の才能を持ちながらも、とあるトラウマを抱えて伸び悩む前座の高校生・浮乃家陽太。突如彼の前に現れた魔王が妹弟子として一緒に前座修行を始める落語小説。先代魔王で落語が好きな彼女の母マ魔王により、落語を修行するよう命じられた魔王。八子を名乗って妹弟子となった天真爛漫で常識知らずな彼女に振り回されるだけでなく、天賦の能力を開花させてゆく中で密かに頑張っていた八子と、お互いに刺激しあえる関係になっていって、陽太のトラウマの原因も明らかにしていきながら、それを乗り越えて成長してみせた覚悟も良かったですね。 続きを読む…
ネタバレあり
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アウル
17落語を題材にしたラノベは大分と珍しいな。異世界に行った方はあるけど、こちらは異世界から魔王が修行に来るといった内容。読みやすく書かれている感じがしたので随分とさっくり読めたけれども独特な世界観をうまい事表現していたり、寿限無を現代風にアレンジしたりしていてとっつきやすい感じにしているのは良かったな。続きが出るなら読んでみたいな~。 続きを読む…
ネタバレあり
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瀬谷
16修行風景が舞台裏を覗き見ているようだったし、落語描写が納得の面白さ。日常パートはラノベあるあるに感じたけど、情報が多くなりすぎずとっつきやすい。続編の構想もあるようなので、今後も楽しみ。 続きを読む…
ネタバレあり
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れっちん
16魔王・浮乃家八子(ハチ)が魔力に目覚めるために落語で修業を積み、かつて天才前座と呼ばれた浮乃家陽太(ヨタ)と共に成長していく物語。 落語の世界の厳しさ、修業の苦しみ、嫉妬や葛藤、そして成長といった感情が、余すところなく描かれている。 専門性の高い落語の世界を、独りよがりにならず、誰にでも分かりやすく、そして興味深く伝えてくれる。 リアルな描写と深いディティールに引き込まれ、読み終えた時には「本当にこれ一冊なのか?」と思うほどの満足感。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2025/03/19
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定価792円(本体720円+税)
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ISBN9784040758176