
スクール=パラベラム 3 若き天才たちは如何にして楽園を捨て、平凡な青春を謳歌するようになったか
ちょっと待ってくれよ。恨みっこなしってのは嘘だったのか? 学園のパワーバランスを崩した俺たちに差し向けられるのは、学園の問題児――《万能の傭兵》たる俺は誰も殺さずに《普通の学生》を謳歌しきれるのか?
水田陽
(著)
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黒井ススム
(イラスト)
シリーズ:スクール=パラベラム(ガガガ文庫)
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あらすじ紹介
それを、きっと青春と人は呼ぶのだ。
やあ諸君、本作の主人公にして《ほとんど万能》でおなじみの久原京四郎だ。
この自己紹介もそろそろ飽きてきたな……。
今回は最初からトップスピードだ。
ここまで空気だった《キングダム》のやつらが風香の活躍に怖れをなして今さら俺たちを襲撃しはじめた。今さら。この期に及んで。
そこに《ストレングス》の極悪番長まで加わって五才星市のバイブスが高まるなか、残念なことに《プロの傭兵》の俺は、テロリストや犯罪者相手にはめっぽう強くても、民間人である一般生徒に何も手出しできないのであった。
……あれ、今回の俺、もしかして役立たず?
そもそも、問答無用で学園最大規模のイベントをぶち壊した怪獣系美少女の有馬風香とか、誰でも裏切るわりに実は繊細でかわいい雪代宮古とか、この学校にいる間は誰も殺すなって約束させたキュートな霧島紗衣とかにも、ちょっぴり責任はあると思うんですよね。
とはいえ、そこはご存じ久原京四郎。
どんなハンデがあろうとハッピーエンドを迎えてしまうナイスガイである。
逃亡劇、銃撃戦からラブコメ挟んで突入劇、最後はサシのステゴロまでフルセットでお見せしよう。
銃弾飛び交う学園青春バトルアクション、青春へ至る第3巻!
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みんなからのレビュー
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よっち
17風香の活躍に《キングダム》が掣肘するために動き出し、さらに戻ってきた《ストレングス》の極悪番長まで加わり激しいバトルが繰り広げられる第3弾。《キングダム》の動きを抑えるために必要な遠山の護衛に動いていた京四郎を裏切った雪代宮古。そこからフィギュアスケートに身を捧げてきたからこその雪代の葛藤、そんな彼女の苦悩を受け止めた京四郎の覚悟があって、シリアスでいられない彼の父親が出てきてからの展開には苦笑いでしたけど、《ストレングス》の極悪番長と決着をつけた熱いバトルと、何ともしまらないらしい結末は楽しかったです。 続きを読む…
ネタバレあり
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のれん
12今までよりもメタギャグ感が薄く、敵勢も何かと気迫があってとても良い盛り上げだったと思う。 学園モノであることがネックだったように思えるが、1巻から通した夢を諦めない青春を謳歌することの重要性を伝えたことで彼らが学生である意味は示せていた。敵キャラなどが普通に未成年じゃないだろ感があったり、オッサンの方が良い出番もらってたりしてるので、やっぱり学園モノじゃない方が作者的に書きやすかったのではとは思うが(笑)(1/2) 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2025/02/18
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定価836円(本体760円+税)
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ISBN9784094532180