
フェアリーメイド 1 傷だらけの妖精職人と壊れかけの人工妖精
彼の使命は、最愛の妖精を壊すこと。
訳アリ主従が紡ぐ、心揺さぶる別れと絆の物語――
澤松那函
(著者)
/
ふわチーズ
(イラスト)
シリーズ:「フェアリーメイド」シリーズ(オーバーラップ文庫)
この作品をストアで探す(宣伝)
あらすじ紹介
彼の使命は、最愛の妖精を壊すこと。
訳アリ主従が紡ぐ、心揺さぶる別れと絆の物語――
人々の便利な生活のために生み出された擬似生命「人工妖精(フェアリーメイド)」。
彼らは社会に不可欠な存在である一方、経年劣化によりごく稀に暴走し、人を害する危険性もあった。
かつて人工妖精の暴走事故により両親を失った青年リュウジは、相棒であり初恋の人工妖精ティルトアと共に、人工妖精を解体し暴走に対処する「壊し屋」として働いている。
日々の依頼をこなしながら、近頃増加している、寿命を迎えていないはずの人工妖精が突如激しく暴走する原因不明の症状“アリシア・シンドローム”の調査を始めたリュウジとティルトア。
真相に近づくにつれ、二人はやがて過去の因縁と逃れられない使命に向き合うこととなり――?
みんなのデータ
-
3
評価する -
2
読みたい
みんなからのレビュー
-
よっち
20かつて人工妖精の暴走事故により両親を失った青年リュウジが、相棒で初恋の人工妖精ティルトアとともに、その暴走に対処する「壊し屋」として奔走する別れと絆の物語。日々の依頼をこなしながら、近頃増加する人工妖精が突如暴走する原因不明のアリシア・シンドロームの調査を開始した2人が、様々な人々と人工妖精の関係に出会い、彼らの苦い過去の真相と事故の原因に迫ってゆく展開で、今の人と人工妖精の関係性からすると何とも皮肉な結末でしたけど、それでもいつか終わりを迎える関係の中に垣間見えるそれぞれの絆がとても印象的な物語でした。 続きを読む…
ネタバレあり
-
彩灯尋
15ファンタジーで設定がしっかりしていてとても素敵な世界観なのにしんどかった…『こんなの主人公の手で破滅させるのは世界か最愛の彼女か選べってことでしょ〜〜無理だよ〜〜〜』と悶えながらの読書。暴走した人工妖精を解体する「壊し屋」として働く主人公。暴走したら壊すことが解決策、という設定が常に心を抉ってくる物語だった。人工妖精の暴走の原因、主人公の過去。すべてが解かれたとき、物語は終焉を迎える。物語の最後の一文にゾクッとさせられたのは私だけではないはず。とても面白かった。 続きを読む…
ネタバレあり
-
真白優樹
8妖精の魂を核とした人工妖精が暴走する謎の病が発生する世界で、暴走した妖精を破壊する役目の青年が相棒である人工妖精と共に真実に迫る物語。―――世界の真実をその前に、選べ、世界か彼女かを。 誰もが痛みと苦しみを抱えている中、それでもと己の思いを貫いていく物語であり、根底にずしりとした物があるからこそ、しっとりと重厚に面白い物語である。破壊ではなく共存を、例え君がどう変わろうと。状況は好転を迎えぬ中、新たな道を探る事にした二人の行く末とは。この先、残された時間で何が出来るのか。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり
-
碧海いお
7人工妖精を作る主人公・リュウジとそのフェアリーメイド・ティルトアの話。世界観が独特で架空の設定が満載。 王道かもしれないですが、ティルトアがリュウジに壊してほしいというシーンがうるっときました。主従のような関係ですが、家族ですね。 終わり方が序章という感じですね。次に期待。 続きを読む…
ネタバレあり
-
リク@ぼっち党員
6妖精を人形に押し込んだフェアリーメイド。可愛い名称に反して内容はかなり重め。自由になりたくても体に縛り付けられ、一緒にいたいと願っても穢れが溜まってずっとはいられないって、ままならないな。壊し屋としての仕事、妖精化の原因、人間と妖精の関係、この一冊に様々な要素が詰まっており、それがリュウジとティルトアの主従関係に繋がるよく練られた構成だった。一方的な押しつけではない、真の意味で共存の道を見つけることができるのか。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2025/01/25
-
定価880円(本体800円+税)
-
ISBN9784824010520