あらすじ紹介
「夜を統べる者。その神名は――」
世界に安らかな朝と夜を授ける為に三百六十五日空に矢を射る者。神の御業を託された『巫の射手』。
大海原に浮かぶ大和と呼ばれる列島の国では、射手はこう呼ばれている。
朝を齎す者、『暁の射手』。
夜を齎す者、『黄昏の射手』と。
黎明二十一年五月、黄昏の射手・巫覡輝矢は囚われていた。目覚めたとき、そこは自分の部屋ではなかった。春夏秋冬の代行者達と同様に神に力を与えられた彼が、なぜ見知らぬ地に? 加えてなぜ、彼を守る従者・慧剣は傍にいない?
「輝矢様」
そして響く少女の声。それは現人神たちに降りかかる新たな苦難を告げるものだった――。
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みんなからのレビュー
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よっち
13従者・慧剣ととにも遊びに出かけた黄昏の射手・巫覡輝矢。その途上でさらわれて見知らぬ場所で目が覚める第8弾。輝矢を連れ去った羽型鎮守衆の天音一鶴とその幼馴染・小太刀大河。従者・慧剣と引き離され、一人拉致された輝矢。とある目的のために育てられてきた一鶴から語られる、輝矢も知らない以前の黄昏の射手の過去、そして輝矢に明かされる一鶴の目的。過去の悔恨に縛られた一族の悲願と、そのためだけに育てられた娘、そして一鶴と大河の幼馴染関係を知った輝矢の対応がほんと冷静で大人でしたね…。それぞれの恋模様も気になるところです。 続きを読む…
ネタバレあり -
えすてい
112023年1月の暁の射手から2年弱、2023年11月の秋の舞から1年強、シリーズ8冊目の黄昏の射手がようやく出た。これで射手2部作の朝夕は揃っただろうか。作者あとがきによると、来年で作家デビュー10年だそうだ。決して多作ではなく一冊当たりのボリュームが豊満だからこそ、待つ重みがある。黄昏の射手は、激しい暴力よりも、不甲斐ない大人の姿をさらけ出す。大人は大人で不器用だ。子供の手本にならないことも沢山あるが、最後はハッピーエンドなのがこの作者。語彙力の玉手箱のような言葉遣い。さて、残すは冬の舞2冊だろうか。 続きを読む…
ネタバレあり -
かぐつち
3輝矢様が好きなので発売前から楽しみにしておりました。最年長現人神として大人としての姿は、選ばれてしまった苦しみや寂しさを知るからこそだと知るほど、ラストシーンがしみました……!その後が気になる登場人物がどんどん増えていくので、末長く続いてほしいです。 続きを読む…
ネタバレあり -
:*・ さくら華恋 ・*:
2今回は大人目線の話でしたね、私は大人なので子供が読んだらまた違う読み方ができそうですね、このシリーズまだ続くのかな??続いて欲しいです。 続きを読む…
ネタバレあり -
ひたり
0今巻もとても素晴らしかった!大人と子ども、を特に強調して書かれていたけれど、かつて不遇の子ども時代を過ごした輝矢さまが不遇の子どもたちに手を差し伸べるだけで終わらず、ちゃんと大人の輝矢様にもご褒美が用意されていたのが何より良かった。一鶴と大河の今後も気になるし、他のメインキャラも先が気になる人ばかり。もっと続きが読みたい。次はいよいよ冬のターンなのだろうか。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/12/10
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定価880円(本体800円+税)
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ISBN9784049158618
関連サイト
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公式サイト
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