あらすじ紹介
死闘の果てに、悲願の一つを叶えた伽羅森は、高校生という日常へと戻る。魔剣ティルフィングに呪われている状況は変わらないが、彼はどこか燃え尽きたような日々を過ごしていた。
そんな中、日継との新たな任務で出会った一人の少女、独部由良。彼女は「普通の人間には視認できない」歪みを抱えた少女で……。
「私、このメンバーで、バンドをやりたい!」
誰からも認識されない彼女の切なる願いを叶えるために、協力を始める伽羅森やアーカイブたちだったがーー。
「私は……何をすれば良いのでしょうか」「何をしたっていいんだよ、もう」
『自由』を叫ぶための蒼い戦い。その咆哮は、どこに響くーー。
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みんなからのレビュー
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よっち
23死闘の果てに悲願の一つを叶え、高校生という日常へと戻った伽羅森。どこか燃え尽きたような日々を過ごす彼が、日継との新たな任務で独部由良と出会う第2弾。普通の人間には視認できない歪みを抱える孤独な独部。彼女のバンドをやりたい切なる願いを叶えるために、協力を始める伽羅森やアーカイブたち。伽羅森に恩義を感じるアーカイブの斜め上の行動には笑いましたけど、様々な出来事や過去を描くことで歪みを修正することの意味や恐ろしさを浮き彫りにする中で、それでも彼女のために奔走する伽羅森たちがもたらした結末はなかなか良かったです。 続きを読む…
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のれん
15凄い設定が整理されてビックリした。観測と認識で能力が規定され、人々は薄っすら伝える噂にこそ真実があるっていう考えがもう『ブギーポップ』とか『月姫』感がある。で、女性キャラは『ストブラ』を想起させる積極性と。これは電撃文庫は20年の伝統をまだまだ続ける気があるぞと宣言されているような気さえする。 1巻で昇華されてしまった感覚を補填すべく、丁寧に補正したおかげで上記の感覚が生まれてしまったのかもしれないが、何にせよこの感覚はラノベ読みを続けるオッサンには心地よいものであるはずだ。 続きを読む…
ネタバレあり -
ARI
3いやぁ、すっごく良かった! 1巻は物語としては異能バトル中心だったけど、その中で普通でない少年少女たちの想いを上手く描いていた印象でしたが、2巻は学校生活や日常を描くことでこれを更に強化していた感じですよね。すなわち本作の主題が、歪理物というものに人生を歪められた、あるいはそういう存在として生まれついてしまった子どもたちが、その不自由の中でそれでも普通に人らしく生きたいという希望と願いにあるんだと1巻2巻合わせて確立してきたのではないかと。今回は、他人から存在を認識されない少女・独部由良と出会い、 続きを読む…
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たこまんま
11巻はまだ荒削りな部分もあり最近の刊行傾向からして「これで終わりとかさぁ~」と叫んでいたのでウキウキしながら読了。最高です。1巻では異能バトルが中心だったのが本作では歪みとして生まれたもの、歪みになってしまったもの、歪みから生を得たもので三者三様の交流を描く青春物として昇華されていた。青春と異能バトルとラブコメのバランスも実に良い。彼と彼女たちのこれからをもっと読ませてくれ!と心から言える。後日譚と言わずにぜひ3巻も出してほしい。次は伽羅森くんと3人娘のラブコメ回でいいよ!めちゃくちゃ可愛かったからさぁ! 続きを読む…
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細川 カヲル
0後日談! バンド回! なるほどね! 中でもいつものコミカルさもありながら状況の変化に直面し、悩むアーカイブの姿がなんとも印象深い1巻。彼女以外にも悩みを抱える人々達が紡ぐ、蒼く爽やかな2巻目だった。 それに加えて1巻で私をワクワクさせたギミック・アクション要素は健在だったのは大変ありがたい。ラストバトルがカッコいいたらありゃしない。状況がセッティングされる流れがあまりにも芸術的。「おかわり良いんですか!」と叫んでしまいそう。とにかく好きな要素だらけで更に満足度が上がった。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/11/08
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定価880円(本体800円+税)
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ISBN9784049158045