あらすじ紹介
思うに〈青春〉というのは、よくできた推理小説のようなものだ。
失われてしまった恋愛成就の桜の謎。部活勧誘の小さな違和感。巨木の樹齢に秘められた物語。密室で消えたハムスター。壊れかけの生物部に捧げられた、高校生たちの切実な決断。
無関係だと思われたひとつひとつの因果はどこかでつながっていて、あとから振り返って初めて俺たちはそれを〈青春〉と認識する。そこでようやく気付くのだ。見落としていた大切なことに。
「検証してみようよ……科学的に!」
これは、科学をこよなく愛する高校生たちが日常で直面する数々の謎に挑む、綱長井高校「理学部」のささやかな活動記録。
――そして、一つの初恋が解き明かされるまでの物語である。
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みんなからのレビュー
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よっち
29科学に好奇心旺盛な岩間理桜と印象的な出会いを果たしたデルタこと出田樟。科学をこよなく愛する高校生たちが日常で直面する数々の謎に挑む青春ミステリ。鮮烈な出会いを果たしながら、なかなか距離が縮まらない2人の関係も絡めながら向き合う失われた恋愛成就の桜の謎。部活勧誘の小さな違和感。巨木の樹齢に秘められた物語。密室で消えたハムスター。全てが繋がってゆく因果から見えてきた切実な決断。受け入れがたい事実があってもそれがかけがえのない出会いであったことには変わりなくて、らしさを尊重しあえる2人の結末はとても素敵でした。 続きを読む…
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和尚
22心地よい小説でした、リズムが良い始まりからずっと面白かったです。僕が理学部出身というのもあるかもしれないですが、キャラクターが魅力的で大好きでした。最初に二人が並ぶ挿絵を始め、絵もとても綺麗で良かった。 日常の疑問や謎を知識と観察をもって解いていきながら、キャラクターを掘り下げていくのは本当すごいですね。 物事に理由があって納得があるのが好きで探究心がある。そんな"感覚"が合う二人が、それぞれにより良く過ごしてほしいと思いやる友人の働きもあり距離が近づいていく。こんな部活入りたかった。二巻が楽しみです! 続きを読む…
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真白優樹
17高校三年の夏の終わり、植物好きな少年が友人である科学好きの少女からとある押し花を貰い、青春を思い返して始まる物語。―――その証明に繋ぐため、今解き明かすは日常の謎。 論理と推理、科学で日常の小さな謎を解き明かしていく中、ここにしかない青春を過ごす物語であり、瑞々しくて真っ直ぐな青春が溢れている、正に彼等だからこその青春が楽しめる物語である。いつかその証明に繋ぐため、今始まった科学の日々。舞台の上に集った仲間達と共にどんな日常を過ごすのか。次に現れる謎と解き明かす科学はどんなものか。 次巻も楽しみである。 続きを読む…
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とってぃー
11論理的な会話と探究心に心擽られる!科学を愛する高校生が日常の謎を科学で読み解く青春ミステリ。日常の謎を知識や観察で解く論理面と、キャラの感情面がどちらもしっかりしていてすごい!端的に言うと、文理が融合してる感じ!探究心がすごい主人公とヒロインの会話が相性の良さを物語っていて、友人キャラの立ち振る舞いに共感してしまう。あと、一つ一つの物語が織り成す伏線があとに合わさってビックリしました。感覚が合う2人のこれからをもっと読んでいきたい期待の新シリーズです! 続きを読む…
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リク@ぼっち党員
11面白かった。科学を駆使して人の心を解く。科学が好きな子たちなだけでなく、しっかりと科学の知識を活かしながらストーリーが進んでいくのがとても良かった。目に見える現象だけでなく、心情にも寄り添っているところが理系一辺倒ではなくて個人的に好きなポイント。高い次元で理系と文系が融合している作品であった。あと何気ない文章にもしっかりと意味を持たせているのとか、やっぱり逆井さんは伏線貼るのが上手いなぁと感心する。解き明かすほど魅力と闇が浮き上がりそうな登場人物たちなので、途中式を省かずに解まで辿り着いてほしい。期待! 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2024/11/08
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784049156461