
あらすじ紹介
交錯する運命――譲れぬ信念を掲げ、少女たちは闘う。
光の聖女、輝聖リトル・キャロルとその相棒エリカは、来るべき戦いに備え、正体を隠しながら各地の封印を強める巡礼を続けていた。
ある日訪れた町で、女性が連続で失踪しているという噂を耳にしたキャロル達。
周辺の森の魔物に刻まれた紋章から、事件を裏で仕組んでいるある男の存在に気付く。
事態解決のため調査を開始するが、一筋縄ではいかないようで……?
一方、キャロルの聖隷カタリナ学園時代の同級生で大地の聖女として選ばれたメリッサも、教会の命により巡礼を行っていた。
しかしその裏では、失った故郷を取り戻す野望のため、危険な計画を進行させていて――。
キャロル達を巡る騒動とメリッサの画策、それぞれの思惑はやがて交錯していく。
そして降り立った決戦の地で、キャロルはとあるひとつの決断をする――!
「――私を逃すなッ! 私を意識しろッ! この世界には輝聖がいるッ!」
最強“不良”聖女が世界を救う冒険譚、第二幕!
みんなからのレビュー
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nishiyan
11正体を隠しながら巡礼を続ける光の聖女、輝聖キャロルとエリカ。ある日、女性失踪事件を調べ始めたことから黒幕と思しき獅子侯を追っているうちに陸聖メリッサと邂逅する本巻。破滅に向かう世界の中で、国と民を想う対照的な二人との対決はキャロルに大きな決断をさせるのだから面白い。キャロル自身の挫折経験も明かされた分、その決断の重さがより際立っていた。それまでの旅程は人たらしなキャロルが実に内向的寡黙な性格で、それに戸惑って右往左往するエリカが興味深かった。またメリッサに立った恋のフラグは気になるところ。次巻が楽しみ。 続きを読む…
ネタバレあり
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ユウ@八戸
10輝聖ということを隠しながら旅をしていたキャロルが、陸聖や獅子侯との交流である決断をする2巻。今回もとてもおもしろかったですね。人たらしだけど他人に誤解されやすいキャロルと、まっすぐで純真で思い悩んじゃうエリカのコンビがとても尊い。「キャロルのように完璧になりたい」というエリカの考え方にハラハラ。辺境伯にきかれたら爆笑されそうだけど本人的には真剣な悩み。メリッサとの対決が超かっこよかったです。メリッサもいいキャラしてて好き。しかしやっぱり「百禽礼讃」のキャロルがもう。すごくかっこいい。3巻早く読みたいなぁ。 続きを読む…
ネタバレあり
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八岐
7★★★★ 本性は活動的な不良娘、なのかと思ったらキャロル必要な事もあまり口にしない寡黙系なのか。アレほど心酔してるエリカをして、何考えてるか分からなくて不安になってる程じゃないですか。これは誤解されても仕方ないよなあ、と前巻のマリアベルに共感入ってるし。そこまでかw そんなエリカだけど、この娘共感性強いね。ストックホルム症候群成り放題じゃなかろうか。一方で自己肯定感は低く、って割とこれキャロルもそうなんだよね。しかし滅びていく世界への恐れに狂っていく人々を前に、自らが希望の光となる決意を固める、そんなお話 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/09/25
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定価1430円(本体1300円+税)
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ISBN9784824009524