あらすじ紹介
「お父様に認められたい一心でわたくしは邪魔者を皆殺しにしたのに……」
『悪の皇女』──ディアガルド帝国、唯一の皇女だったキャンディス・ドル・ディアガルド。
皇帝である父親・ヴァロンタンに愛されるために、気に入らないものをすべて排除していた残虐非道な彼女は、十六歳のころ、突如現れた異母妹のルイーズに全てを奪われ、悲しみと絶望を抱きながら父に首を斬られてしまう──。
しかし、なぜか次に目覚めると、五歳の頃の自分に戻っていて!?
この頃にはワガママの限りを尽くし、既に周囲から怯えられ嫌われ始めていたキャンディスは、このままではまた処刑されてしまう。
だが、まだどのような行動をすれば運命を変えられるかわからないキャンディスは……。
(そうだ、わたくしは今までと反対のことをすればいいのね! そうすれば絶対に死ぬことはないはずよ!)
前世とはすべての行動を真逆にする“真逆作戦”を実行!?
そんなキャンディスの変化に次第に皇帝たちも気付き始めて……!?
目指すは誰も殺さない、『いい皇女さま』!?
真逆の行動で未来を変える、王宮溺愛ファンタジー!
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製品情報
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レーベル
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発売日2024/09/17
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定価1430円(本体1300円+税)
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ISBN9784049158755
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
「いい皇女」を目指すけれど…一体何をすればいいの!? 戸惑いながら奔走する様子にクスっと笑えちゃう作品だよ!
でも、キャンディスはそもそも何がいいことかわからないんだ。だから、今までと「正反対」のことをやろうと手探りで行動するんだよ。侍女たちの粗相を見ても怒鳴ることを我慢して、気まぐれで残していた食事も残さず食べたりと、内心の不満をなんとか抑えつけながら頑張るんだ!
すると、前世では母の身分の低さから見下していた弟、アルチュールとの関係も変わっていくよ。最初は彼に優しい素振りを見せながらも、彼女はどこか駒のように扱っていたんだ。でもそのうち、素直に懐いてくれる彼を本当の弟のように愛おしく感じていくんだよ。自分も知らない間に、彼と過ごす時間が楽しみの一つになっていくんだよね。すっかり優しいお姉さんに変わっていて、どこかツンデレな心の声とのギャップがくすっとさせてくれるんだ!
「いい皇女」を目指して、人間味あふれる元悪の皇女が奔走する様子を笑いながら楽しめる物語だよ!
「親の心、子知らず」とはこのこと? 国王の愛情と娘のすれ違いが心を揺さぶります
父は忙しい中でも彼女との時間を作り始めました。ケーキを振る舞い、娘が近況を報告すればじっと耳を傾けるのですよ。寝てしまえばそのままひざの上で寝かせてあげ、柔らかいほっぺを軽くつついてみたりと、その表情はまさしく娘を愛でる父親そのもの! 以前、父に愛されたいという感情が歪んでしまい、凶行に及んだ彼女にとっては願ってもないシチュエーションでしょう!
しかし、今の彼女にとって国王は恐怖の対象…。それもそのはず、処刑の記憶が色濃く残り、粗相をした際には顔を覗き込まれただけで怯えて泣いてしまうほどなのです。呼び出しを受ければ、機嫌を損ねたから殺される! と侍女たちに泣きつく始末。元々、国王は無表情で言葉少ななお方。そんな彼に突然呼び出され、「食え」とケーキを差し出されても子供には恐ろしくあるでしょうねぇ。
はてさて、親の心、子知らずとはいいますが…。このすれ違いの妙が巧みに心を揺さぶってくれるのですよ!