あらすじ紹介
沙季の様子がおかしい――。
どこか機嫌が悪そうで、けれど悠太が大丈夫かと問いかけても笑顔で「大丈夫」と答えるだけ。
秘密。共有されない悩み。
それは「すり合わせ」を良しとする二人の関係では珍しいことで、悠太は沙季の状態を心配する。
以前ならどうすればいいかわからず、適切なコミュニケーションを取れなかったかもしれない。
だが今は一年以上を共に過ごしてきた経験がある。
彼女のことを知り、関係を深めた今だからこそできる支え方もあるはずだと、悠太は沙季のためにできることを実行していく。
悠太の成長と“好き”の感情、はじめての家出、温泉旅行。
置き去りにした過去と対峙し、“兄妹”は大人へと成長する――。
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みんなからのレビュー
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なっぱaaua
43今巻ひとことで言うと「なんて健全なの?」ですね。沙季が実父との関係に決着を付ける話。物語初期の沙季が何故頑なだったのかがよく分かります。実父は毒親までとはいえないけれども、自信が無ければ自己を卑下してしまい、良ければ全ては自分中心になる。そんな父親に自分の姿を重ねる沙季に悠太は支えようとする。義妹として恋人としてとても凛々しい姿だ。価値観は人それぞれだ。でもお互いを想い対話をしなければ伝わらない。それが二人のすり合わせ。二人が恋人として受け入れる様になったのは必然といえる。さぁ受験だ。そして前に進むのか。 続きを読む…
ネタバレあり -
芳樹
36沙季の様子がおかしい、と気付いた悠太が彼女のために何が出来るかと考えて、思いよらぬ大胆な行動に出ることになる今回。口絵を見て、ああ、ついに二人の仲が一歩進むのだなと思ったのですが…。安定の『恋愛生活小説』的展開に、ほっとするような物足りないような複雑な思いがしてしまいました。とはいえ今回は、一連の出来事を通じ悠太と”兄妹”となったことを切っ掛けに、自分自身がどう変わっていったかを沙季が改めて認識し、悠太への思いを一歩深める重要な回であったなと感じます。今後の展開が楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
30どこか機嫌が悪そうで、けれど大丈夫かと問いかけても笑顔で「大丈夫」と答える沙季。様子がおかしいことに気づいた悠太が、彼女のためにできることを実行していく第12弾。明らかに何か秘密を抱えているのに、その悩みが共有されない状況に、沙季の状態を心配する悠太。けれど彼女の意志を尊重して、配慮しながら今できる形で支えようと決意した中で知る悩みの理由。話してくれた沙季の背中を押す悠太の提案があって、かけがえのない時間と支えてくれた彼のお陰で、ようやく言いたいことを言えるようになった2人の距離感がなかなか絶妙でしたね。 続きを読む…
ネタバレあり -
桜庭かなめ
26高3の秋編。久しぶりのデート、両親公認の家出、そして沙季の実の父親・伊東文也との面会。この面会の予定が発端で、沙季の様子がいつもとおかしく、そこから熱海への家出に繋がる。本巻を通じて思ったのは大小問わずその人のことを想っての言葉を言ったり、行動したりするのが大事なのだなと。伊東文也にはそれができなかった。また、悠太達の友人の吉田は悠太達の言葉を受けて、恋人の牧原さんにそれができた。伊東文也との件にも区切りがついて、沙季も一歩踏み出せた感じ。次巻でいよいよ受験で高校生活も大詰め。どうなるか楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
てぃーも
233巻以来の悠太視点で本筋を綴り、最後に紗季の日記で振り返る形態、4~11巻で交互視点に慣れてきてたので何だか新鮮でした。 紗季が実父への感情から「武装」と称した言動を採る事になった経緯、そして「子供の背伸び」ではなく「大人として対等な関係」へと昇華されようとする折に、悠太と改めて交し合う信頼関係。 次巻、大学入試の合否まで描かれそうですが、恋愛生活小説として一区切り付くのでしょうか…。と言うか、熱海へ二人きりで勉強合宿の時点で、既に実質親公認の様な気もしますが…。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/10/25
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784046842299
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