あらすじ紹介
勇者と五人の仲間達によって、魔王は斃された。
後は王都に還り、報奨金を受け取って英雄と讃えられるだけ。しかし――
「馬鹿な。どちらも吐き気がする」
仲間の一人・弓手のジャレッドは、それを拒否しパーティから離脱する。そこで初めて勇者ユーマは、命懸けで冒険をしてきた――僧侶グレアム、魔術師ラウニ、聖騎士レオナ、斥候兵ボニータの事も何も知らなかった事に気付き……。
王都までの帰り道で、お互いの身の上話をする事になるのだが、仲間達から次々と衝撃の真実が明かされ――。
『英雄』の喪失と再生を描くエンディングファンタジー。
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みんなからのレビュー
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よっち
31勇者と五人の仲間たちにより斃された魔王。王都までの帰り道で、お互いの身の上話をする中で、次々と衝撃の真実が明かされてゆくエンディングファンタジー。王都への凱旋を拒否してパーティから離脱した弓手ジャレッドの悲嘆、立ち寄ったそれぞれの因縁の場所で明らかにされていく、僧侶グレアムの想い、魔術師ラウニの事情、聖騎士レオナの約束、斥候兵ボニータの秘密。一緒に戦った仲間たちを何も知らなかったことを突きつけられて、けれどかけがえのない仲間たちの想いを知ってゆく中、大切なものを取り戻した勇者の結末には救われる思いでした。 続きを読む…
ネタバレあり -
和尚
19これはめちゃ好みでした。 勇者と五人の仲間達によって、魔王は斃された。後は王都に還り、報奨金を受け取って英雄と讃えられるだけ。 そんな状況から抜けると言い出した仲間の弓手の言葉にそれぞれの事情を知らなかったことに改めて気づいた勇者たちの帰り道の触れ合いの物語。 最初の弓のジャレッドの話から引き込まれて、一気に読んでしまいました。勇者の仲間から、それぞれの本来へ。 良い雰囲気、空気のエモさを味わえる読み心地でおすすめです。 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
18作者はベテランラノベ作家の雄だが、にしてもこの作風はプロである。真意を見つけていくキャラたちの別離を通して、確かに残る何かをもって勇者一行は世界を救う前の誰かに戻っていく。コンセプトから内容、流行に敏感な時代故、1巻で完結するのも見事。 しかし綺麗すぎるから物足りないのもまた事実。特に聖騎士やエルフなどもっと悲劇的にも喜劇的にも盛り上げれただろうに、アッサリ終わらせるのは作者としてもそんなに作る気自体起きなかったということだろうか。 まるでコース料理のオードブルだけ食べた気分。プロって難しい…… 続きを読む…
ネタバレあり -
まっさん
17★★★★ 勇者と五人の仲間によって魔王は斃された。あとは王都へ還るだけ、そして莫大な報奨金と貴族の地位を受け取る事で彼らの旅は終わるはずだった。しかし、仲間の一人・ジャレッドは王都への帰還を拒否し、パーティーを離脱する。そこで初めて勇者・ユーマは自身が仲間たちの事情をまるで知らない事に気付く。王都までの帰り道でお互いの身の上話をする勇者一行。これは勇者パーティーがそれぞれの道へと歩みを進めるお話… 面白かったです。 魔王討伐後の勇者パーティーに焦点を当てた話はちょくちょく見掛けますが、魔王討伐から王都→ 続きを読む…
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真白優樹
15魔王討伐後、勇者パーティーの一人である弓手が突如離脱を宣言し始まる物語。―――往きて帰り、何者でもないその身に何が残る? 弓手、僧侶、魔術師、聖騎士、斥候。今まで知らなかった仲間の事情に触れていく中、各々が描いた思いが描かれる物語であり、一人一人、己が何者でもない者になれる場所で抜けていく、その決断を見届けた勇者が最後に、再会から一つの決断を下す、儚くも尊い物語である。勇者は確かにそこにいた、だけど何も語らず消えた。何者でもない自分になれた彼らにどうか平穏がありますように。 うん、とても面白かった。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/10/19
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784040756493