嫉妬探偵の蛇谷さん
読みたい読んだ
読みたい
読んだ

嫉妬探偵の蛇谷さん

「本当、妬ましい」黙っていれば美人なのに口を開けば怒涛の毒舌、行動原理が全て「嫉妬」の蛇谷さん。嘘が吐けない僕は彼女と、青春の「嘘」を暴いていく――青春は、綺麗ごとでは終われない。学園青春探偵物語。
野中春樹 (著) / pon (イラスト)
シリーズ:嫉妬探偵の蛇谷さん(ガガガ文庫)

この作品をストアで探す(宣伝)

  • BookWalkerで購入する
  • Amazonで購入する
  • ebookjapanで購入する
  • コミックシーモアで購入する
  • BookLiveで購入する
  • Rakuten koboで購入する

あらすじ紹介

"嫉妬が嘘をあぶりだす、学園青春探偵物語

蛇谷さんは、おかしい。
「ああ、本当に――妬ましい」
蛇谷カンナ。園芸部所属。美しい花を憎み、雑草の惨めさを愛する女。
黙っていれば怖ろしいほどの美人なのに、口を開けば怒涛の毒舌。
好きなものより嫌いなもので自分を語りたい。
その行動原理は全て――「嫉妬」。

こんな残念すぎる先輩と、どうして一緒に行動する羽目になっちゃったんだろう?
答えはひとつ。
嫉妬深くて攻撃的すぎるがために、他人の嘘や悪意を見抜いてしまう蛇谷さんのそばにいられるのが、どうしても「嘘」がつけなくて、本音がなんでも顔に出てしまう僕だけだから。

蛇谷さんが好きなのは、惨めな人、馬鹿な人、自分より下な人、嫌われ者、そして。
犯人――悪者のいる謎。

学校で起こる様々な「謎解き」に立ち向かう蛇谷さんの動機はもちろん嫉妬で、その目的は悪者を追い詰め、知的に拷問すること……なのだけれど。
ぜんぜん尊敬もできないけれど。
それでも僕は、このおかしな先輩のことを――カッコいいと思ってしまうのだ。

青春は、綺麗ごとでは終われない。
嫉妬で嘘をあぶりだす、学園青春""探偵""物語。

"

みんなのデータ

  • 0
    評価する
  • 6
    読みたい

みんなからのレビュー

  • 芳樹

    いや、何かにつけて「妬ましい、妬ましい」と言う蛇谷さんが実にカワイイな。そんな他人の心情を全てを疑い「嫉妬」してしまう蛇谷さんと、『嘘がつけない』体質ゆえに彼女から信頼を得ることになる主人公・野水くんのボーイ・ミーツ・ガール青春作品。学園内で起こる事件に蛇谷さんが野水くんとともに挑む日常系学園ミステリですが、クセのあるサブキャラたちの言動が作品を大いに盛り上げていて、"キャラもの"としても楽しめる作品でした。続きが気になる期待の新シリーズです。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • よっち

    園芸部に所属する嫉妬まみれの女子高生・蛇谷カンナ。小森先生に引き合わされて園芸部に所属する後輩・野水が彼女に振り回される青春ミステリ。嫉妬深くて攻撃的すぎるがために、他人の嘘や悪意を見抜いてしまう蛇谷と、嘘がつけなくて本音が顔に出てしまう野水のコンビが挑む、謎の匂いと校舎裏で倒れていた女子高生、盗まれてボロボロのポーチ、突如原因不明の出火をした鞄といった謎に挑む展開で、偏狭で不器用ゆえになかなか面倒くさい蛇谷先輩が、素直な野水や物怖じしない幼馴染の青山先輩の存在に救われている構図がなかなか良かったですね。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • わたー

    ★★★★★面白かった。他人を嫉妬せずにはいられないヒロインを探偵役に、思ったことが顔に出ることで嘘を吐くことができない主人公を助手にしたライトミステリ。学校を舞台にした日常系ミステリと呼ぶには、起きている事件が犯罪まがい、というかただの犯罪と思えるものばかりだったが、探偵、犯人ともに行動の奥に「嫉妬」という昏さが含まれていたので納得、というか寧ろこの程度で済んでよかったなと。狂言回しである主人公とヒロインの掛け合いも軽妙で、シリアス一辺倒になりがちなところをマイルドにしてくれていたのも良かった。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 和尚

    最初の入りから面白い物語でした。 蛇谷さんのキャラがとても良いですね、主人公のツッコミも読んでて同感でとても良い。 そして主役の二人の良さのみならず、文章のリズムも謎解きも面白かったです、章の間の推理メモも絵と共に好みでした。 シリーズとしても続いていけそうな本作、他のお話も読んでみたいですね、おすすめです! 続きを読む…

    ネタバレあり
  • のれん

    探偵フォーマットが面白い。犯人は基本保守的やら利己的な動機を抱えているのだが、その悪人を断罪する愉悦さに主人公がどっぷり漬かっている。彼女は常に他者に劣等感を感じるが故、自分が見下せる相手を欲しているのだ。この状態で治すでもなく、劣等感を感じずに済む素直な男との恋愛が肯定されている。この凹凸感が新鮮で尖っている。 作中人物も意図的に完璧でない所を力を入れて描写している。が、煙草ネタなどちょっと平成初期っぽい推理だったのが時代を感じる。基本電子の令和の推理は難しいとは思うのだが…… 続きを読む…

    ネタバレあり
powered by読書メーター

製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2024/09/18
  • 定価
    836円(本体760円+税)
  • ISBN
    9784094532029

感想をシェアしよう

  • ツイートする
  • シェアする
  • 友達に教える
Close
この作品を評価しよう!
Excellent!!!
Very Good!!
Good!
評価入力した作品の著者とイラストレーターは新刊通知の対象として登録するよ。
※データの反映はリアルタイムではなく、1日のうち、アクセスが少ない時間帯に実施しております。
この作品の感想を3つ選択してね!
評価と感想はキミのパートナーが記憶するよ。
たくさん登録をしてね!
※データの反映はリアルタイムではなく、1日のうち、アクセスが少ない時間帯に実施しております。
Close
みんなの感想
Close
注意
この作品の「読んだ」を取り消しますか?
あなたの評価と感想が削除され、
本棚からこの作品がなくなります。
はい。取り消します。
キャンセル
注意
この操作を取り消しますか?
はい。取り消します。
キャンセル
エラー
ログインして下さい。
ログイン
キャンセル
成功
本棚の「読みたい」に追加しました。
※データの反映はリアルタイムではなく、1日のうち、アクセスが少ない時間帯に実施しております。
OK