あらすじ紹介
不景気で苦しい生活を送るチェリー。ある日訪ねて来た子爵夫人に、生活の面倒を見る代わりに戦地に居る次期当主の息子・バーナードとの契約結婚を迫られる。
終戦までの期間限定の妻になったチェリーは顔も知らない旦那様に【あなたの望む通り離婚には応じます】と手紙を送るが……離婚するつもりのない旦那様は妻にあるプレゼントを用意していて?
みんなのデータ
-
3評価する
-
1読みたい
みんなからのレビュー
-
ラナンキュラス
42ねぎしさんの表紙につられて読み始めたけど以前短編版をwebで読んだことを思い出した。苦しい生活を送りながら亡くなった姉の子を育てるヒロイン。ある日見知らぬ元子爵夫人が訪ねてきて、戦地にいる息子と結婚するように迫られるが。穏やかなお話で好き。甥が子爵夫人の血縁だったと知り生活の面倒を見てもらう代わりに結婚に応じたものの、子爵家の懐具合も寒いとわかると畑仕事をして食物を作る逞しいヒロインがいいな。生きるか死ぬかギリギリの戦地にいるヒーローが、顔も知らないヒロインからの手紙に励まされて生き延びるエピソードが良い 続きを読む…
ネタバレあり -
ぐっち
14戦争に行ったままのバーナードと契約結婚することになったチェリー。穏やかな2人が家族になっていくいい話。義母さまがりりしくて好きです。 続きを読む…
ネタバレあり -
ころころ
13ヒロインは姉の忘れ形見の甥と共に長屋暮らしをしているが食べるものにも困るほどの貧乏生活。ある日同じ長屋の酔っ払いに絡まれているところを見知らぬ貴族夫人に助けられる。彼女は戦地にいる彼女の息子とヒロインを契約結婚させ、甥を後継者に据えたいと提案してきて…。穏やかで優しい作品。こういうふんわりしたお話大好き。手紙って普通は言葉をじっくり選んで自分の想いを託すもの。でも今作ではヒロインとヒーローは知り合いでさえないのに書類上夫婦になってしまっている不思議な関係。散々迷った末にヒロインが選んだのは簡潔な一文。 続きを読む…
ネタバレあり -
みどり
6後半、ものすごいスピードで色々丸く収まっちゃうんですけど、中盤までがかなり好きだったのでお気に入りの作品となりました。戦時中の貧しい王国で死んだ姉の子を育てるヒロインが、ひょんなことから戦地にいる軍人のヒーローと結婚(ヒーロー母に頼まれる)することになる話。顔も知らない二人が手紙で少しずつ特別な人になっていくのが良かった。/ヒーロー母がとても好き。昔気質で凛として、子どもを愛している母。ヒロイン有能、ヒーローも穏やかで素敵。「何度見ても可愛くて困る。穴が空くまで見てしまいそう」はキュンでしたわ。満足! 続きを読む…
ネタバレあり -
遠宮にけ❤️nilce
3会ったこともない相手との戦略的な結婚というきっかけではあったが、それぞれの場所で誰かを守り、命懸けで生き抜こうとしている二人が、互いの手紙によって支えられていく姿に心揺さぶられる。簡潔で無愛想だが相手を思う気持ちの伝わる手紙がとても良い。家で女たちがそれぞれのできることを懸命に行い支え合う姿も、幼子を残して亡くなったヒロインの姉とのすれ違いが埋められていくところも素敵。ヒーローとの関係も突然の結婚とは裏腹に丁寧に安心を積み重ねるようにゆっくりと進んでいく。頼もしい戦友ともこれから良い関係が続いていきそう。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2024/09/11
-
定価781円(本体710円+税)
-
ISBN9784047381414
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
お互いに顔も知らない二人を繋ぐのは「手紙」! 短い文からも想いは伝わってくるよ
お屋敷に引っ越しても、夫のバーナードは出兵中。そこで彼女は、夫と文通を始めるんだ。人となりも知らない者同士だからね。お互いの話で盛り上がるのかと思いきや、手紙はなんとたった一文って短さなんだ!
だけど、手紙からはまだ見ぬ相手の存在を感じられて、そこがまたいいんだよ。やがて彼女も少しずつだけど「相手はどんな人だろう」って気になってきたみたい。彼について考えて、こっそり心の中で話しかけるのも習慣になっていくんだ! 直接話せないのはもどかしいけど、きっと帰ってからのお楽しみかな♪
戦場とお屋敷、それぞれの場所で頑張る二人を繋ぐのは『手紙』。愛の深まる文章のやり取りに癒される物語だよ!
「離婚するのが道理」だと思っていた二人の切ないすれ違いも、顔をあわせれば…?
それでも彼女は、戦地に居る夫の代わりに屋敷を守ろうと奮闘するのです。汚れた部屋の掃除をし、食糧難と聞けば、食べられる草を収穫して美味しい夕飯に。畑作りで自給自足の環境も整えます。彼のシャツを縫い、彼の好物のリサーチまでするのですから、子爵夫人とは思えぬ働きぶりなのですよ!
ようやく戻った彼は、整えられた屋敷に驚きつつ、頬を染めた彼女に「会えて嬉しい」と迎えて貰えるのです! 健気な彼女に心を動かされた彼は、さっそく愛のアプローチを開始するのですよ。彼女の手が荒れていればすぐにクリームを買い、彼女の好きなものを知ろうと真剣に尋ねます。さらには不慣れなエスコートにも果敢に挑戦! 真っ直ぐな愛情表現は、つい口元が緩んでしまういじらしさなのですよ☆
顔をあわせたお二人が、初々しくも距離を縮めていく…。我々の心もさらにときめいてしまうこと間違いないでしょう!