あらすじ紹介
異世界に転生した鉄オタのリチャード。
前世の記憶を取り戻した彼は、自分だけの鉄道を作る夢を異世界で実現することを決意する。
手始めに運営している鉱山に線路を敷いてゴーレム式のトロッコを導入!
魔法技術を組み合わせながらケーブルカーや貨物輸送列車を開発すれば、あらゆる輸送効率が急上昇して異世界の運輸革命!?
列車の外装や駅弁といった鉄道の醍醐味にもこだわって、異世界で自分だけの鉄道が走り出す!
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みんなからのレビュー
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はじめまこと
6いやぁ楽しそう 鉄オタの端くれとしてめちゃめちゃ楽しそうなの伝わってくる さすがマニアック×ファンタジー部門 しっかりマニアックな話した上でちゃんとスローライフものしてて良い マニアックなものほど物語として面白いという前提を欠かしがちなので助かる 個人的にはやはり配線図とダイヤグラムが欲しいところ 僕は自動放送と音と発車標が専門なので旅客運用されるまではそこまで致命的に刺さる訳では無いのですが 異世界ものとしては微生物のゴーレムが好き 魔法でも瞬間的な運動エネルギーと制御は難しいという課題を↓ 続きを読む…
ネタバレあり -
tokumei17794691
1鉄道会社経営ゲーム『A列車で行こう』を「異世界モノ」にした感じの作品(実際、ボツになったが『異世界転生A列車』の構想もあったと聞く)。森林公社水運部副長が水運部長に与していないなど、都合良く話が進む感じもするが、『A列車』シリーズのファンなら面白く読めるのでは? 少なくとも私にはツボにまった。『はじまるA列車』では鉄鉱石輸送のトロッコは作れぬが、後半の森林鉄道なら十分作れる。しかも、森林資源を売買して稼ぐ方法もある。前半の鉱山のトロッコ、ケーブルカーも、全体像がはっきり見えるカラー絵がほしかった。 続きを読む…
ネタバレあり -
あさい
1Web版既読。魔法のある異世界の鉄道を作るお話。事故によって前世日本人の記憶を思い出した伯爵家三男で高等教育学校も卒業し伯爵家の鉄鉱山の公社長を務めていたリチャード。前世の鉄道オタクの知識で鉄鉱山で用いられる、ゴーレムの運用方法をレールを敷きトロッコを作るによって効率化、そしてケーブルカーを作って効率化推進、森林組合公社に移籍して森林鉄道を造り始め鉄オタの夢を実現しつつ公社に莫大な利益を生み出す。大叔父による領内の治世の蓄積、相棒の工房長のカールや研究費を私費からも支出する主人公の賜物か。続刊希望。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/08/05
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定価1430円(本体1300円+税)
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ISBN9784040755717
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
鉄道オタクの夢を叶えるサクセスストーリー
領地の鉱山経営を任されていたリチャードさんは、鉱山内の運搬の効率改善に目を向けました。運送といえば鉄道の出番。リチャードさんはゴーレムを動力とするトロッコ路線を設計し、導入を目指すんですよ。線路の規格や分岐器の種類、車輪や台車の構造まで、全て思い通りに設計できるなんて、ロマンが広がりますよね!
もちろん、設計できても製造できなければ絵に描いた餅です。ですが、魔法による地形操作と加工技術を持つ仲間のおかげで、トロッコはとんとん拍子で出来上がっていくんです。トロッコのおかげで鉱山の採掘効率は大幅に上がり、労働環境も改善。なにより、思い描いた路線が運行されるなんて鉄道ファンの夢そのものではないでしょうか?
さらにケーブルカー、森林鉄道と夢を広げていくリチャードさん。隣接する領地の令嬢が鉄道に興味をもったことで、都市間鉄道の夢も見えてきます。次々に夢を実現させ、世界を変えていく充足感に興奮が止まらない一冊ですよ!
鉄道知識に裏付けされたファンタジー世界の没入感がハンパないッスよ!
最初に敷設したトロッコも素人目には単純そうに見えるッスけど、ディテールへのこだわりがすごいんスよ! 車輪の脱輪を防止するフランジや、列車を自動で分岐させるために用いる発条転てつ器なんてものまで、専門用語が次々出てきて勉強になったッス~!
また、リチャードの鉄道知識はいつも大活躍ッスよ。森林鉄道のコースを策定する中、規則を超える傾斜が避けられないと気付くリチャード達。現実世界ならスイッチバックと呼ばれる傾斜を上る方法が一番効率よくても、ここはファンタジー世界ッスからね。リチャードは土属性魔法で整地と掘削ができるならと、現実世界では選択しない方法をあえて選択するんスよ。ただ現代の鉄道技術を再現するだけでなく、ファンタジー世界ならではの工夫にも唸らされたッスねぇ。
リアルな鉄道の知識に裏付けられているからこそ、没入感がハンパなかったッス! 用語解説も豊富で知識ゼロでも入り込める本作は、鉄オタ必携にして入門書としても間違いないッスよ!