あらすじ紹介
僕……遠谷幸文は、高校でひとり文芸部の部長を務めている。
どんな活動をしてるのかって? 例えば……敬愛する宮沢賢治先生の著書を読んだり、活発に活動……嘘です、部屋にこもって本を読んでいるだけです(泣)。
そんな平和な文芸部に、東京から転校してきたギャル、渋沢美鐘が入部してきた。
なんで? どうして? 全然そういうキャラじゃなくない?
その日から文芸部は、賢治先生の足跡を追って岩手を走り回ったり、「ほんとうのさいわい」を探してみたりと、彼女のペースに巻き込まれて変わっていくのでした。
ちょっと待って(嬉)! 平和な毎日を返して(嘘)!
転校生×文学×恋心=新しい青春小説の開幕!
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みんなからのレビュー
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よっち
34岩手の高校でひとり文芸部の部長を務めていた遠谷幸文。その静かな日常が東京から転校してきたギャル渋沢美鐘が入部してきたことで変わっていく青春小説。岩手にやってきて宮沢賢治に興味を持ったらしい美鐘と、賢治先生の足跡を追ったり、「ほんとうのさいわい」を探してみたりと、少しずつ彼女のペースに巻き込まれてゆく幸文。2人に関わる可愛い幸文の妹・真央の存在もいいアクセントになっていて、最初は住む世界が違うと思って臆していた幸文も、美鐘の境遇を知ってゆく中で自分がどうしたいのか少しずつ見えてきた今後の展開が楽しみですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
芳樹
31宮沢賢治の作品を愛する高校生男子の遠谷幸文のクラスに、東京からギャルの渋沢美鐘が転校してくることから始まる、岩手県の高校を舞台にしたボーイ・ミーツ・ガール物語です。幸文が美鐘に『銀河鉄道の夜』の本を貸すことによって始まる二人の交流を切っ掛けに、「ほんとうのさいわい」とは何かを二人で考えながら、美鐘が抱える問題に幸文が向き合っていく展開がとても素敵だと思いました。二人のこれからが気になる期待の新シリーズです。実に良き青春作品でした。 続きを読む…
ネタバレあり -
碧海いお
17ドラゴンマガジンで存在を知って読みました。文芸部の部長をしている主人公・遠谷幸文が転校生・渋沢美鐘が入部をしてくる。 最近のラノベだと題名にギャルがついていると、主人公に媚びている印象を受けますが、何気ない日常でした。宮沢賢治の作品がいくつも登場をし、ライトノベルの文章としては変わっている。文章自体も宮沢賢治っぽい。 続きが出そうな気がしますが、これで終わりなのだろうか? 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
16岩手の田舎の高校に通う、宮沢賢治好きな少年が東京から転校してきたギャルの少女に出会い始まる物語。―――さいわい、それは貴方の傍に。 宮沢賢治、という文豪を題材に二人で活動する中で少しずつ恋が芽生えていく物語であり、瑞々しくて真っ直ぐな青春が見所である、正直な面白さが溢れている物語である。関りの中、さいわいを探す中で見つけた己の夢。まだ新しい物語は始まったばかりな中、二人の間の思いはどんな名前がついていくのか。まだまだもどかしい二人の関係は、どう進んでいくのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり -
リク@ぼっち党員
12岩手が舞台で、宮沢賢治の作品をリスペクトしたラブコメ。一人きりの文芸部に転校生のギャルがやって来るという部分は突然の出会いだけど、そこからの距離の近づき方は実に青春。積極的な美鐘につられるように、幸文も自分の気持ちを表に出せるようになっていく。美鐘も弱い部分を見せてくれたり、出会いによる変化を感じられてとても良かった。そして二人の『さいわい』についての考えを知ることで、ますます二人を応援したくなる。少し不思議な要素もあったりと、かの文豪も背中を押してくれているのかもしれない。今後の変化にも期待。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/09/20
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784040755786