あらすじ紹介
恋人ごっこの「おままごと」を続けるうちに、深紅に対して本当の恋心を芽生えさせてしまった蒼一朗。そして兄妹の関係でありたいと強く望みながらも、蒼一朗の身体を渇望してしまう深紅。
あの夜、一線を越えてしまった後も、何事もなかったかのように二人の日常は続いていた。もう二度とあんなことはしない。これからはあくまでも仲良し兄妹として一緒に暮らしていく。――そのはずだったのに。
叶わぬ恋の代償行為として、いやらしい遊びを蒼一朗に仕向ける同居人・黄純。蒼一朗への好意を隠さず急接近する演劇部の先輩・奈白。それらを見ても平然としている深紅。そして、深紅の気持ちが分からずに苦しむ蒼一朗。“嘘”と“本音”が溶け合う、禁断の第二巻。
みんなのデータ
-
0評価する
-
2読みたい
みんなからのレビュー
-
椎名
10かなり特殊な構成になっているが、誰がどう考えているのかわからないというのも上手くリアリティに繋がっていて良いですね。引っ込み思案に見えて強かで天才肌の奈白がいい具合に場を引っ掻き回してくれた。個人的にはあや兄としほ姉の今の関係性に至るまでの打ち明け話と、今かつての恋と選ぶことになっても戦友である相手を選ぶと断言していたのが非常に印象的。こういう関係って実際あるよなあと思うし、それ以上はないという恋を経験した人間同士だからこそわかることもある。納得と共感に頷きながら読んでしまった。 続きを読む…
ネタバレあり -
リク@ぼっち党員
8兄妹に固執している美紅の歪みがようやくわかった。愛ではなく、それ以前の大前提が歪んでるんだな、これ。兄妹としての美しい感情に、性欲という汚れたモノが混ざってしまう。でも本物の家族なら性欲の対象にはなるはずがない。この思想が染み付いてるのは大分キツイな…。離れてる期間が思いを熟成させて、いざ会ってみたら年相応の感情に振り回される。色んな意味で美紅が最も純粋なのかもしれない…。いっそ傷心の蒼一郎と黄純がセックスして、全部一回ぶっ壊れた方が綺麗になるんじゃないか? いいところでお預けなので、早く続きが読みたい。 続きを読む…
ネタバレあり -
凜音
6読了 続きを読む…
ネタバレあり -
niz001
2新キャラが話を動かし、深紅サイドで話が見えてくる。本当に誰も不幸にならないんですよね?信じてますよ。 続きを読む…
ネタバレあり -
ヒデキ
2本巻では、遂にお待ちかねの深紅のサイドの視点が開放。蒼一朗も色々と拗らせているが、深紅も拗らせているな。二人とも、大人に成れていない、思春期の子供というわけで。深紅はそれに、亡くなってしまった紅子の代わりであるという原罪と、両親が離婚してしまったので抱えてしまった恋人関係は別れたら消滅してしまうモノだからずっと変わらない兄妹関係の方が良いという意識が、関わってきて、一層複雑だな。それでも、本作の結末は誰も不幸にはならないという作者の宣言を信じて、この物語を最後まで追っていきたいと思う。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2024/09/10
-
定価814円(本体740円+税)
-
ISBN9784049158601