あらすじ紹介
新しいクラスの名簿にあった『祭原牧』の文字。その名前の引力に、私はどうにも動けなくなる。牧は大切な幼馴染、だけどもう一年以上も口をきけずにいる。
(どうやって牧と話していたんだっけ……)
同じ教室のすぐ近くにいる幼馴染との距離はとっても遠い。
ある日、突然牧が家にやってきた。
「一歌、見てほしいものがある」
その頭には、猫耳があって――
「なんか突然生えた」
内面も猫らしくなった牧は、隣で寝転んで、身をすり寄せて甘えてきて、離れていた距離はあっという間にすぐそこに――。
気ままな彼女とのふたりだけの内緒の時間。
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みんなからのレビュー
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芳樹
34猫に纏わる不思議な話が語れられる「日本で一番猫が住む町」である宮毛町を舞台とした、幼馴染み女子高生の一歌と牧が「猫」にまつわる祝福(あるいは呪い)に翻弄される物語。とあるすれ違いによって1年半前に疎遠になってしまった二人が宮毛町における「猫問題」に巻き込まれるドタバタ作品ですが、一貫して描かれるのは一歌と牧の心の交流で、互いの思いが「猫」を介して交錯していく展開にはグッとくるものがありました。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
30猫が集まる宮毛町に住む猫大好きな女子高生・奈爪一歌。眼の前で交通事故に遭ったはずの幼馴染・祭原牧が突然消えて、猫耳を生やして相談しに来る幼馴染小説。大切な幼馴染だけれど、仲違いしてもう一年以上口を聞けずにいて、同じクラスになったものの相変わらず疎遠な日々。そんな牧が突然一歌の家に相談にやってくる展開で、白猫と同化してしまったらしい牧に、モフモフ心を刺激される一歌には苦笑いでしたけど、どんどん同化が進んでいく牧のために、ツッコミどころ満載の神主・生水にアドバイスされながら奔走した結末はなかなか良かったです。 続きを読む…
ネタバレあり -
わたー
24★★★★★面白かった。とある出来事をきっかけに、一歌は幼馴染で一番の親友だった牧と疎遠になっていた。そんな牧が、猫を助けようとトラックの前に飛び出したまま、一歌の目の前で姿を消してしまう。その日の夜にようやく姿を見せた牧の頭には、白猫の耳が生えていた、と始まる物語。タイトルと表紙とあらすじがポップなのでほのぼの百合かなと思っていたのに完全に騙された。現代伝奇モノに百合がスパイスとして入っているだけだコレ!!でも面白いのよ。冷静になって作中のイベントを思い返すと、ホラー寄りのシリアスなものが多いはずなのに、 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
15日本で一番猫が住む町で、猫が大好きな少女の喧嘩別れした幼馴染の頭にネコミミが生えて始まる物語。―――呪いか祝か、探す先に思いを見つめて。 どこかほのぼの、時にコミカル。その流れの中に幼馴染同士の抱えた思いが交差するお話であり、何も失いたくないからこそ真っ直ぐに選ぶ、幼馴染みだからこその絆の輝きがある物語である。選んだ道、全部取って見せる綺麗な結末、其処に待つのは幼馴染みか猫か。その答えはまだ未分類、だけど絆は確かに取り戻したから。だからきっと、もう大丈夫。 うん、とても面白かった。 続きを読む…
ネタバレあり -
リク@ぼっち党員
14絶交した幼馴染が助けた猫と同化する『祝福』を受けたことで、再び交流が始まる。猫好きな少女と猫になった少女の緩い百合かと思っていたら、想像よりもずっとシリアスだった。もちろん百合的な描写も多いけど。猫っぽい見た目になるだけではなく、身体能力まで猫に近づき、意識も乗っ取られるとなるとかなり恐ろしい。それでも物心ついた時から猫に囲まれて育って猫を大切に思う二人が、安易な道に逃げず最良を目指した結末は、確かに良いものだった。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/06/28
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784041149171
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
不器用な二人の関係性にドキドキしちゃうよ!
そんなある日、トラックに轢かれそうになった白猫を助けたことで、牧ちゃんに体が猫化してしまう不思議な現象が起こるんだ。急に猫耳が生えて困った牧ちゃんは一歌ちゃんに相談するの。呼び方は名字のままで距離も感じちゃうけど、心の中では一歌ちゃんを信頼してるってことなのかな? 仲直りしたい一歌ちゃんは、もちろん牧ちゃんに協力しようとするけれど…。
猫大好きな一歌ちゃんは、牧ちゃんの猫耳を見て触りたくって仕方ないみたい。迫ってくる一歌ちゃんに「来るな!」とパーカーのフードをかぶって抵抗する牧ちゃん。でも、三秒だけと渋々触らせてくれる彼女は、ツンデレな猫みたいで可愛いの! 触ると敏感に感じちゃうようで、体をぴくっと飛び上がらせたり声も出ちゃうから、つられてこっちもドキドキしちゃった…!
牧ちゃんの猫化を通してまた少しずつ距離が縮まっていくふたり。昔のような友情が復活するように応援せずにはいられないよ!
猫モードのマキちゃんはギャップ萌え必須ですよ~♡
牧ちゃんは見た目だけじゃなくって、中身も猫化しちゃうことがあるんです! そのときの呼び名は白猫のマキ。マキは授業中だろうと思うままに行動して、机の上に乗ったりしちゃうんですよ! スカートがまくれて下着が丸見えになっていても、おかまいなしなんです~! 牧ちゃんに戻ったときマキの記憶は残っているから、これは恥ずか死しちゃいますよねぇ///
白猫のマキはツンツンな牧ちゃんとは違って、一歌ちゃんにはべったべたの甘えん坊さん! 一歌ちゃんのほっぺをなめて頬ずりして、「撫でて~!」って頭をぶつけてくるんです~♪ 一歌ちゃんも懐っこいマキが可愛くって仕方ないみたい! 一歌ちゃんのお手製猫じゃらしで一緒に遊ぶ姿はとっても仲睦まじくて、ほっこりした気持ちになれるんですよっ! ふたりだけの秘密の時間は甘々で、きゅんってしちゃいます~♪
この作品はコミカライズも進行中! 誌面を元気いっぱいに飛び回るマキの姿や、一歌ちゃんとマキが楽しくじゃれあう姿を想像するとワクワクが止まりませんっ!