あらすじ紹介
世界最難関・男性のみ受験可能な試験――科挙。
雷雪蓮(らい・せつれん)は、少女でありながら男装して科挙合格を目指す受験生。
自分以外にそんなやつはいないと思っていたが、試験会場でどう見ても女の子な受験生・耿梨玉(こう・りぎょく)を発見してしまう。
「世界を変えるのに性別も地位も関係ないよ! も、もちろん私は男だけど!」
「(試験の前に落ちそう……)」
仲良くなった二人は悪徳官僚に支配された世界を正すため、手を取り合い試験地獄へ挑むことに。
性別バレは即・失格なうえ、試験問題も超ハード。さらには殺人事件やカンニングの横行など様々なトラブルが発生して……!?
二人の男装令嬢が逆境に挑む中華試験譚。始め!
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みんなからのレビュー
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雪紫
61※表紙の服装は男装・・・のつもりです。昔の時代を描く中国ドラマにわりと男装女子は見掛けるけど、ロマンス候補が同じ男装女子なんてなかなかないぞ。と言う男装女子同士の百合物か?な面を出しながら、裏で陰謀系ミステリ要素が顔を出す(まさか、そう来るとは・・・)。そっちだけでなく科挙も、きっちり書かれてるが青龍が面白キャラで、見てて楽しかった。気付いても気付かなくても美味しいキャラだわ(主要2人に対立フラグがある中で癒やしになりそう・・・)。 続きを読む…
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オセロ
40予想以上の面白さ。 男性しか受験することが出来ない世界最難関の試験・科挙に性別を偽って受験する雷雪蓮。そんな雪蓮がどう見ても少女にしか見えない男装少女の耿梨玉と出会い、共に科挙の合格を目指す中で思わぬ事件に遭遇して。ただでさえ難しいとされる試験にも関わらず、イレギュラーの中で梨玉たちと合格を目指す王道に加えて事件の真相はなかなか闇が深いもので。雪蓮の過去と男装してまで科挙の合格に拘る理由。それらが明らかになったことで一気に物語に深みがでましたね。これは続きが大いに楽しみです。 続きを読む…
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わたー
33★★★★★面白かった。MF文庫J evoに寄稿した作品を文庫化したもの。男性しか受験することのできない「科挙」に、とある事情を抱えた男装少女、雷雪蓮が挑む。そんな彼女が、明らかに女性であることが丸わかりな男装をした少女、耿梨玉と出会うことから始まる物語。政治の腐敗によって家族を亡くしながらも、自らが役人となることで腐った国の中枢から変えようとする梨玉の、心根の真っすぐさが非常に良かった。雪蓮の、最初は彼女の馬鹿正直なまでの正しさを疎ましく思うも、次第に絆されていってしまう姿にも大いに納得ができた。 続きを読む…
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よっち
30少女でありながら男装して科挙合格を目指す受験生・雷雪蓮。彼女が試験会場でどう見ても女の子の受験生・耿梨玉を発見してしまう二人の男装令嬢が逆境に挑む中華試験譚。腐敗したこの世の中を変えるため、男性のみ受験可能で性別バレは即・失格、難問の科挙に挑む過程で知り合った2人。彼女たちを中心に協力して試験に挑む仲間もできる一方で、試験の1位の受験生を狙った連続殺人やカンニング疑惑に協力して挑む展開で、試験に対するそれぞれの思いも描いていきながら、合格を目指して奔走する彼女たちが迎える結末がなかなか印象的な物語でした。 続きを読む…
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のれん
20科挙といえば世界最古の受験戦争の場。平等という言葉に隠された監視、不正、虐待の闇が思い浮かぶ。 ただ今作においてはそれらはスルーされて、勉学自体は苦ではないという扱いのキャラが多く、そこまで科挙をメインにはしてない。 ただ作者は妙に民話っぽい構成が得意で、悪玉が正体を隠した善玉に一度試されて、性根まで悪であるなら罰を受けるという勧善懲悪がセットになっている。 王の素質も覇道(項羽)と王道(劉邦)が対立しているのもそう。作風は確かに中華らしさがあるので、テーマとしては噛み合っているといえるだろう。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2024/06/25
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784046837059
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
過酷な試験に連続殺人事件、”秘密”を抱えた二人はどう切り抜ける?
科挙は女人禁制の厳しい試験。けれど雪蓮さんはとある事情から、女性であることを隠して受験しようとしています。そんな彼女が試験会場で出会ったのは、どう見ても女の子なのに「自分は男だ」と言い張る梨玉さんでした。
なりゆきで行動を共にすることになった二人ですが、なんと試験のたびに一等を取った人物が殺されるという連続殺人事件が発生! ただでさえ過酷な試験と並行して犯人捜しが始まるんです…。
自分が次の犠牲者になるかもしれないという極限状態の中で動揺する受験生たち。誰もが不安な状況下で、男性らしからぬ見た目をした梨玉さんも疑いをかけられちゃうんです! 彼女の身の潔白を証明するため、雪蓮さんは動くのですが…。話しかけてくる相手の意図を探り、時には騙したりと気の抜けないやりとりが続き、終始ハラハラしちゃいました…!
試験にまつわる物語ではおさまらないシリアスなストーリー。科挙に人生をかける人々の欲望と策略が渦巻く中、秘密を抱えた二人がピンチを切り抜けられるのか、目が離せませんよ。
手段は選ばない雪蓮ちゃんと人を疑わない優しい梨玉ちゃん。正反対の二人が出会って、お互いに少しずつ変わっていくよ
だけど雪蓮ちゃんは、梨玉ちゃんと離れようとはしないの。それは、相手に真摯に向き合って信頼を得ていく梨玉ちゃんを尊敬しているからなんだ。雪蓮ちゃんは敵を即座に排除することだけが生き残る術じゃないと気づいて、梨玉ちゃんの真似をしようとするの。そんな彼女も、謙虚で優しい部分をちゃんと持っているんじゃないかなぁ。
梨玉ちゃんに出会って新しい価値観に触れた雪蓮ちゃん。梨玉ちゃんもそれは同じはず。「ひきこまり吸血姫の悶々」の小林湖底先生が描く、お互いに影響を与えあう二人の女の子の成長を見守りたくなるお話だよ!