あらすじ紹介
帝都に蔓延る悪性兵器・學天則を駆逐するため、夏目漱石の戦いは続いていた。少女・禰子と共に秘密結社『幻影の盾』の活動に務める漱石に、森鴎外より衝撃的な一報が入る。
「――學天則の要となる頭脳にコナン・ドイルを選んだのです」
コナン・ドイルの失踪。それは漱石が英国留学時代に結んだ因縁が動き出すことを意味していた。新型學天則を巡る戦いの中、再び現れた野口英世。夏目漱石は彼との奇妙な共闘関係を結び、日本を左右する陰謀に立ち向かう。だが、陰謀の裏には「文豪」であり「医者」でもある森鴎外の秘めたる思惑が隠されていた――文豪バトルファンタジー第2弾。
みんなからのレビュー
-
なっぱaaua
37あとがきによると「夏目漱石=大泉洋」だそうで、そこから「ガメラ2」を思い出し、この2巻の着想を得たそうだ。相変わらず明治の偉人たちがとんちきな展開によって縦横無尽に暴れまわる当作品であるが、北里柴三郎VS森鴎外のジャンプ漫画の様な熱いバトルってどうよ。今回も夏目漱石(樋口一葉)と野口英世がタッグを組む。史実が少し虚構が大半だが、まぁオモシロ可笑しく描けたもんだ。明治時代、陸海軍で脚気発症率が高かったので海軍は兵食を玄米・麦飯中心に変え対策を練ったが、陸軍は白米だった為脚気が流行してしまったのは事実ね。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
23帝都に蔓延る悪性兵器・學天則を駆逐するため、戦い続ける夏目漱石。禰子と秘密結社『幻影の盾』の活動に務める漱石に森鴎外より衝撃的な一報が入る第2弾。漱石が英国留学時代に友誼を結んだコナン・ドイルの失踪。新型學天則を巡る戦いの中、再び現れた野口英世と北里柴三郎の過去。そして囚われた禰子を取り戻すために野口英世と共闘関係を結び、再び北里柴三郎と対峙する漱石。そこに文豪で医者でもある森鴎外も介入するカオスな展開で、マッドサイエンティストで仲人業の北里柴三郎には笑いましたけど、今回も斜め上の展開で面白かったですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
碧海いお
172巻目。バトルよりか文豪のうんちくの方が印象に残ってしまう。といったものの、読み手が文豪そのものに詳しくないので異なった事実があるのかもしれませんが。 この作品を読むまでに文豪の生年月日がいつだとか覚えようと思ったことがなかった。より詳しい方がいれば、考察をするのが楽しい作品なんだろう。そう思います。 令和発行のライトノベルとしてぶっとんだ作品という印象は相変わらずでした。 続きを読む…
ネタバレあり -
冬野
16シリーズ第二弾。医者の信念のぶつかり合いがテーマの巻かな。今回もぶっ飛んでて面白かった、特に北里柴三郎が。これは褒め言葉だけどピンナップの一つがおじさん二人って攻めすぎでは?正直鴎外って好かんのだけど(主に脚気の件で)、この話の中に限れば一本筋が通ってて苦手意識が少し和らいだ。今回もアウトローな雰囲気の英世が妙に格好よくて良かったです。ドイルの名前も出てきたし次があれば洋行展開を期待したいところ。にしても英世北里鴎外ドイルと医者が多い作品だ。北里柴三郎がノーベル賞受賞してないのが不思議だよ。星:4.5/5 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
14森鷗外により医療用學天則の核にコナン・ドイルの脳が使われているという情報が齎され、調査に出向いた先で北里柴三郎と激突する今巻。―――師と弟子と、巡りぶつかる因縁と思い。 気が付かぬ間に大きな渦のど真ん中に突っ込まされて人外めいた強者と戦う事になる巻であり、史実も交えたぶっ飛んだ物語の中に、今巻では師弟の思いの熱さがある巻である。一つの疑いは晴れ、因縁を丸くすることは叶うも、大元の現状はまだ変わらず。まだまだ続くであろう學天則を破壊する戦いは、漱石が死ぬ前に終われるのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2024/06/20
-
定価814円(本体740円+税)
-
ISBN9784040754956