あらすじ紹介
バラ園に澱む、悲嘆と憎悪を断て!
現代日本から男女の貞操観念が真逆の異世界へ転生し、その世界では珍しい男騎士となった辺境領主ファウスト。彼は自らの命をかけたゲッシュによって、「遊牧騎馬民族国家」対策へ王国を動かすことに成功した。
これでようやく故郷のポリドロ領へ帰れると思ったのも束の間、リーゼンロッテ女王から5年前の「王配暗殺事件」の調査を命じられてしまうファウスト。
「解決は求めない。諦めるための最後の調査を」
――そう乞われ引き受けたファウストだったが、女王はただファウストを引き留めて貞操を奪いたいだけで……!?
貞操が逆転した世界で“誉れ”を貫く男騎士の英雄戦記、悲しき真実を暴く第四幕!!
みんなのデータ
-
0評価する
-
0読みたい
みんなからのレビュー
-
こも 零細企業営業
22騎馬民族の侵略の足音を感じながら。最初は女王の下ネタが炸裂かと思ったら、数年前にバラ園で亡くなった王配の死因が判明するミステリーへと変わって行く。その背景には流浪の民の現状が・・ 続きを読む…
ネタバレあり -
まっさん
16★★★★ 仮想モンゴル帝国トクトア・カアンの危機を訴える為、ゲッシュによって自らの命をベットに軍権を中央に集結させる事に成功したファウストは、女王・リーゼンロッテより五年前に命を落とした亡き夫・ロベルトの死の真相を調査するよう命じられる。「解決ではなく諦めへの最後のひと押しを」と寂しげに笑う彼女の様子を見、武骨ながら全力を尽くすファウスト。しかし、リーゼンロッテの思惑は娘達の不在を狙って彼の貞操を狙う事にあって… 今巻もめちゃくちゃ面白かったですね。タイトルから受けるイメージを良い意味で裏切る今作のク→ 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
14最初は女王の若い燕なコメディだったのにこの落差。今作というか作者の癖なのだろうけど、最初は下品な性愛にいってたのにいつの間にか純愛に呑まれいるのは構成が凄い。 その愛は常に敗北し、失われたものであるにも関わらず。例え博愛でもってしても救われない命があり、尊厳があり、文化がある。その結果誰も望まない死があったとしたらそれは徒労だろうか。 いいや彼がいなければ女王は後世の歴史家に罵詈雑言を叩かれただろうし、「息子」も生まれなかっただろう。(1/2) 続きを読む…
ネタバレあり -
サケ太
13かつての王配ロベルトの死の秘密。まさか、どのような人物だったのか、掘り下げられるとは。個人的にリーゼロッテの欲ボケぶりが面白い。ザビーネの背景も明かされていて今後の活躍に期待。 続きを読む…
ネタバレあり -
八岐
8★★★☆ 確かに今回の話、本編の展開と殆ど関係ないんだが、アンハルト王家の面々がファウストにアテられる源流とも言える王配ロベルトの人となりとその家族への愛が掘り下げられていく良い話だった。それはそれとしてリーゼンロッテ、子供達全員からクソババア呼ばわりされるのね。まあ、言われても仕方ないくらい欲ボケしていらっしゃるのだが。興奮しすぎだろ、このババアw そしてそれ以上にザビーネのゲスっぷりがあらわに。この女、なんで主人公サイドなのかわからんくらい真正の人でなしだよなあ。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2024/05/25
-
定価814円(本体740円+税)
-
ISBN9784824008268