かくて謀反の冬は去り 2
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かくて謀反の冬は去り 2

奇智彦が摂政になって間もなく。東国を治める豪族の長、祢嶋太刀守が三○○○の兵を率いて王都を取り囲む。太刀守は、娘の愛蚕姫を奇智彦の妻にすると言い出して――? いま、王国に新たな謀反の風が吹く!
古河絶水 (著) / ごもさわ (イラスト)
シリーズ:かくて謀反の冬は去り(ガガガ文庫)

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あらすじ紹介

各界騒然のスペクタクル宮廷劇、第2幕!

奇智彦が摂政になって間もなく。
東国を治める豪族の長、祢嶋太刀守(ねじまのたちもり)が三○○○の兵を率いて王都を取り囲む。

太刀守は、娘を奇智彦の妻にすると取り決め、姫を残して去ってしまう。
「自分の手足となる軍隊」を切実に求める奇智彦だが、先立つカネがない。

そんなとき、奇智彦の許嫁となった“白い妖巫”――愛蚕姫(めごひめ)が、妖しく囁く。
「殿下。借財にもコツというものがあるのですよ」

――銃口は火を噴き、自動車は公路を逆走し、熊相撲の笛は闇夜をきりさく。
黎明の王国に、新たな謀反の風が吹く!

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みんなからのレビュー

  • よっち

    紆余曲折の末に摂政になった奇智彦。しかしその基盤が安定しないうちに東国を治める豪族の長、祢嶋太刀守が3000の兵を率いて襲来し王都を取り囲む第2弾。麾下のはずの近衛師団にも味方は少なく、周囲も日和見ばかりという危機的状況で、どうにか太刀守の襲来を乗り切って娘を婚約者とすることになった奇智彦。奇智彦の許嫁となった愛蚕姫はなかなか掴みどころのないキャラ、さらにそこから不穏な動きが燻っていく展開で、彼自身にしていれば心臓に悪い状況の連続でしたけど、今回も曲者揃いのヒロインたちがイキイキとしていて面白かったです。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 凜音

    読了 相撲って凄いな…(遠い目) 今回はマクベス何ですね。という感じで、東国の太刀守さんの狙いがなんだろう?とかくだらない掛け合い楽しいなとか思いながら読み進めてました。 奇智彦さんやっぱり顔コロコロ変わるな〜 全体的に謀反や思惑がどう動くのかを楽しんだ2巻となりましたが、私的気になってる世界観・時代背景への情報言及は少なったように思います。 この独特の世界が気に入っているので背景周りの鮮明度を私的あげていきたいなと。 熊の暴れようは理性的で獣的な調和が毎度毎度妙にツボに入りますね。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • イシカミハサミ

    自分的読書録の中で かなり大好きな部類の1冊。 周りを固める布陣がみんな程よくバカ揃い。 小説的な制約 (頭数を絞る、地の文にネタバレが含まれる) をしっかり設定や構成に無理なくねじ込んだストーリー。 1巻を踏まえた上での展開。 無二の世界観。 どれをとっても好物だった。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 真白優樹

    奇智彦が摂政となって早々、幸月姫の祖父が挨拶の為軍勢を率いてやってくる今巻。―――金も無し力も無し、その中から未来を掴め。 既に手に入れた権力の座が一番安全、しかし維持はとても面倒。早くも後ろ盾がおらずお抱えの軍勢がいない、という問題にぶち当たる中、知らぬ間に生えていた面倒事の中に飛び込む巻であり、より混沌としていく中で面白さが増えていく巻である。一つ手に入れ、しかしその座は盤石、とは言えず。まだまだ足りぬものばかりな奇智彦は、いつかこの座を無事に明け渡すことはできるのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • Mu@仔羊堂(芒羊會)

    いやあ面白かった。一巻よりもさらに面白さが増したかも。摂政に就任した奇智彦にこれでもかと襲いかかる困難の数々。東の有力豪族の来襲に押し付けられた許嫁。国軍のクーデターによる内乱を、やっと乗り切ったと思ったら更なる危機。そして身近な者の密かな陰謀。前巻にも増してスリリングな展開にドキドキとしてしまった。戦闘場面がかっこいいね。軍神コルネリア、いいキャラだ。婚約者になった愛蚕姫もなかなかいいキャラ。それにしてもこの世界では男は頼りなく女性の方が色んな意味で強いね。そしてまだまだ波瀾が満ちていそう。続きが楽しみ 続きを読む…

    ネタバレあり
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製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2024/05/20
  • 定価
    946円(本体860円+税)
  • ISBN
    9784094531589

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