あらすじ紹介
叔父の策略に嵌められて幼い弟と一緒に処刑されてしまったグラシエラ。しかし、次に目が覚めると5年前に時間が巻き戻っていた。このままでは叔父に再び家を乗っ取られてしまうと考えたグラシエラは、貴族家の財産を一時凍結して、弟と外国で身を潜めることにする。
グラシエラは「ララ」、弟のフロレンシは「レン」と名乗り、母子であると偽ることで叔父の手から逃れたふたり。蜘蛛妖精ガッちゃんの力も借りながら、後見人となってくれた侯爵夫人デルマの家で、ふたりの穏やかな暮らしが始まった。
しかし、外国生活2日目にして、自分が人妻であると説明しているにもかかわらず、ララに興味を寄せてくる銀髪騎士リオンが現れて……!?
大切な人を守りたい想いが紡ぐ人生やり直しファンタジー、ここに開幕!
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みんなからのレビュー
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わたー
26★★★★☆叔父に公爵家を乗っ取られ、奴隷のようにこき使われたのち、犯罪の片棒を担がされて弟と共に断頭台の露と消えた主人公。気が付くと全ての始まりであった父の死の前まで時間が戻っていたことから、自分と弟の身を守るために外国へ逃亡することから始まるやり直しファンタジー。という分類にはなるものの、やり直し系作品であるような前周回の知識を使ったアドバンテージに頼ることは、最初のどん詰まりな状況を打破するときのみに使われていて、主人公が新天地で逞しく生きていくことに重きが置かれていたのが良かった。 続きを読む…
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honoka
24Kindle Unlimited。20才に死に戻った美しい貴族令嬢。蜘蛛妖精と魔法を操れる。夫の暴力から逃げてきた既婚者コブ付き(実は弟)という触れ込みなのに超絶美形からのアプローチ。面白くないはずはない。 続きを読む…
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しぇん
17Kindle Unlimitedで。おっと、思い切り話が続いているとは。叔父に家を奪われ悲運の死を遂げた所から死に戻り。弟を幸せにするため奮闘するお話。途中から別の陰謀劇などが主流にたって話まとまるのかな?と思いましたが、まぁ続きますよね 続きを読む…
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サキイカスルメ
17始まりはしんどいんですが、できることは全力でやり、弟を守るため親子と偽装して隣国へ行った先で少しずつ居場所を得ていく前向きな物語でよかったです。大きめの問題に巻き込まれそうな気配はしますが…。主人公のグラシエラの姉として必死に強くあろうと頑張っているところが素敵でした。気難しい夫人の心を開かせる弟くんのかわいさ、本当に蜘蛛妖精なのかというくらいぷにぷに可愛いガッちゃんも好き。 続きを読む…
ネタバレあり -
ユウ@八戸
13叔父一家に嵌められ、弟と共に悲惨な最期を遂げたグラシエラが、5年前に死に戻り弟を守るため外国に逃げる決意をする人生やり直し系ストーリー。死に戻る前のふたりの境遇が辛すぎてわりと引きしました。違う作者さんだったら主人公が闇堕ちして復讐に走るレベル。しかしこちらの主人公は自分に出来ることを考え誠実に真っ直ぐに進んでいくので好感がもてます。発想が「母子ごっこ」なのすごい。実は優しい侯爵夫人に、レンお気に入りのリオンとの交流が楽しい。相変わらず料理描写もお見事。すごく気になるところで終わったので続きが楽しみです。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2024/03/25
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定価1430円(本体1300円+税)
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ISBN9784046834805
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
頼もしい相棒、蜘蛛妖精ガッちゃんの活躍にも注目だよ!
前途多難な中、頼りになるのが相棒の蜘蛛妖精ガッちゃんだよ。蜘蛛といってもその姿はもふもふの毛玉みたいでかわいいんだ! そんなガッちゃんの力は、グラシエラの魔力を糸にして、美しく編み上げることができる”蜘蛛細工(テララニャ)”! 地味なドレスでもレースで精緻な薔薇の装飾を施せば、一瞬で夜会用のドレスに変身できるんだ! 切れたネックレスをその場で職人ばりに補修して、大公令嬢に感謝されるなんてこともあったり。人助けにもなるって、便利な能力だよね。
”蜘蛛細工”の能力はそれだけじゃない。巻き戻り後、家を乗っ取ろうと訪ねてきた叔父を防ぐ結界を張ったり、操り人形の要領でぽーんと屋敷の外に放りだしたりと自由自在なんだ! 一本の糸は細くても、発想次第で何にでもなれるなんてすごいよなぁ。頼もしい相棒と一緒に、彼女が弟を守りぬく展開にわくわくできる作品だよ!
不器用な彼女たちが互いに優しさを分け合う物語にじんわりしますよ!
彼は出会って間もないにもかかわらず、彼女をかわいいと褒めそやし、名前で呼んでとねだる等、子犬のような甘えっぷり。人妻設定を理由に彼女が距離を置こうとしても、お構いなしなのですが……。一方で思慮深さもあるのですよ! 夫人のもとを尋ねるのも、内孫を失ってふさぎ込むのを気遣ってのこと。もちろん、彼女に対してもそう。息子、もとい弟を守らねばと気を張っていることを察し、自分自身を大切にしてほしいと、優しい言葉をかけるのですから。この時ばかりは彼女も肩の力を抜けたようでなによりですねぇ♪
天真爛漫で社交的に見える彼ですが、彼女を想う言葉の端々や死生観から、苦労を感じ取れるのです。そして、彼が侯爵夫人の内孫、イルマの死に関わっているのではないかという噂も流れているようで……。しかし、彼女は噂に惑わされず、その真意を自らの目で見極めることにするのですよ!
我慢強く不器用な人物達が互いに優しさを分け合う物語は、あなたの胸に響くこと間違いないでしょう!