あらすじ紹介
超常現象の使い手にして戦争の道具である『情報師』。平凡な情報師ツシマ・リンドウは、没落貴族の娘ホーリーをバルガ帝国から亡命させる仕事を請ける。しかしそれは、渦巻く陰謀の始まりであった――
二人の逃避行は帝国正規軍だけでなく、帝国最強と名高い情報師『六帝剣』までもが襲撃してくる過酷な旅路となる。ただの没落貴族を相手に動き出す強大な力と影。その訳はホーリーの隠された正体にあった。
圧倒的な強敵、幾重にも渦巻く陰謀、蘇る過去の因縁。膝を折るには十分すぎるほどの絶望。だが――それが、どうした?
取引の関係でしかなかった二人が最後の誓いを交わす時、全ての絶望は消え失せる!
騎士というにはあまりに遠い、異端の騎士物語。ここに開幕!!
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【推薦コメントご紹介】
『コードギアス』シリーズ、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』 脚本
大河内一楼 先生
情報師という言葉にまず惹かれました。そそる設定とロマンス、そして絶望からの逆転劇。期待したもの全部入ってました!
『狼と香辛料』シリーズ 著者
支倉凍砂 先生
強い男と、強い少女。そしてしっかり悪い敵がいる。全部、本当に全部ちゃんとやってくれる。エンターテインメントがここにある。
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みんなのデータ
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6評価する
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11読みたい
みんなからのレビュー
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オセロ
40良くも悪くも新人作家さんらしい作品だったなと。 科学を応用したコードと呼ばれるものを駆使する情報師のツシマに亡命の手助けを依頼した謎の少女ホーリー。そんな2人の前に立ち塞がる強敵たちが現れるという王道なストーリー。コードを駆使した戦いはギリギリ想像出来る範囲で面白く、それぞれ裏の顔を持つメインの2人は特に魅力的。構成は粗々しくも勢いと見せ場がしっかりとしていたが、台詞で説明してほしいところまで地の文でやっちゃってるのは完全に悪手だったなと。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
34没落貴族の娘ホーリーをバルガ帝国から亡命させる仕事を請け負った、コードを脳内に生成して戦う情報師ツシマ。護衛しながらの逃避行で二人が絆を深めてゆくファンタジー。港で帝国正規軍に待ち伏せされるだけでなく、帝国最強と名高い情報師『六帝剣』も襲撃してくる過酷な旅路となってゆくホーリーが抱える事情。否が応でも巻き込まれて強敵と対峙するツシマの秘めた実力が明らかになる一方で、彼女もまた覚悟を試される展開になっていて、雰囲気のあるキャラたちを惜しみなく投入して繰り広げられる因縁に決着をつけた二人の結末が印象的でした。 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
19【困惑】 具材は最高、展開も最高。粗筋だけ聞けばじつに好み。 だのにこの寂寥感。 こんなにも文章が合わないのは久しぶりかもしれない。3人称の地の文が作者が説明したい情景の意味すら書いてしまう。 あまりにもあっさりしていてタメがなく、キャラの関係性に能力も政治的駆け引きもそこまで影響ないのが残念。 てか残酷言われた王子が、革命要因になる皇女亡命させるのはなんでやねん。 ビジュアル最高、騎士道最高、だのになぜこんな読了感を持たねばならないのだろう。 願わくば納得のいく解釈を他者の感想で読みたい。 続きを読む…
ネタバレあり -
和尚
17超常現象の使い手にして戦争の道具である『情報師』。そんな情報師の主人公が、とある少女の亡命を請け負って。 良いですね、面白かったです! 過去を抱えたきちんと強い主人公に、成長する強いヒロインの組合せ。そして強い敵、色々雰囲気のある脇役。 これは好みなのですよ。 まだまだ広がっていきそうな終盤。続きが楽しみな一作でした。 続きを読む…
ネタバレあり -
凜音
15読了 科学的に実現可能な事象を"コード"によって執行する"情報師"のツシマはバルが帝国から一人の少女を亡命させる仕事を請ける。 差し向けられる追っ手を掻い潜りながら陰謀と因縁に立ち向かい、 関係を築いて行く二人の物語。逃避行の中で陰謀に詰められていくスリリングな展開を楽しめました。 情報師の科学的に実現可能の部分にかなり自由度がありそうなのでこの世界での科学という物がどこまで進んでいるのかなんて事が実は気になっていたり。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/04/10
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784049155327
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
科学と魔法が融合した「情報師」の力と、カッコいいセリフ回しに熱くなる!
まるで魔法使いのような彼らの戦い方はとてもクレバーで迫力があるんだ。重火器を高熱で使い物にならなくさせ、一本の煙草が火を灯すと閃光弾になって爆発! 息つく暇もなく繰り広げられる科学と魔法が融合したかのようなバトルアクションは、驚きの連続で目が離せないんだよ。
そして二人の前に、ついに皇帝直属の情報師「六帝剣」の一人カヌスが立ちはだかる。彼は七等位情報師であるツシマが勝てるような相手じゃない。そんな絶望と逃げ場のない走行中の列車の上で対峙するツシマ。ぞくっとするシチュエーションだよね。この逆境をどう覆すんだろうって、緊張が高まるよ。
絶望的な状況の中でも相手を煽るような大口を叩くツシマのセリフ回しはカッコイイし、もちろんツシマはそのセリフにも負けない実力を隠している。どんな絶望も吹き飛ばしてしまう嵐のような逆転劇に、最高に熱くなれる骨太ファンタジーアクションだよ!
守られるだけの姫じゃない! 騎士と共に危うい道をも歩いていくッス…!
そんな彼女だから、最初はツシマに対しても簡単には心を開けないんスよ。だけど彼のぶっきらぼうだけど命を賭して仕事を行い、絶対に自分を見捨てない姿に次第に惹かれていくんス。そして二人は「姫と騎士」の関係を結ぶに至るッス!
だけど二人の関係は、ひ弱な少女とそれを守護する屈強な騎士という枠組みにはおさまらないんスよ! ツシマがホーリーのために犠牲になろうとすれば、彼女はその覚悟すら突っぱねるッス。嘘偽りのない本当の自分を見てくれたツシマ。そんな彼を死なせたくないという彼女の優しさは、自身を嵌めた敵から逃げずに、自ら立ち向かう勇気へと変わるんスよ! ツシマの覚悟もホーリーの決意も、カッコよすぎじゃないッスか!?
「姫と騎士」は一蓮托生。騎士となったツシマが手を汚すなら、ホーリーも守られるだけでは終わらない。地獄を共に歩く「姫と騎士」のエモくてアツい関係に、グッとくること間違いなしッス!