あらすじ紹介
「私は神を信じていない」――この聖女、異端にして最強
最強“不良”聖女が世界を救うヒロイックファンタジー、開幕!
瘴気を払うことができる唯一の存在、聖女。
その候補として学園に通うキャロルは、周囲の期待に応えるため、厳しい修行に耐えていた。
しかし、聖女選定の儀式で発現したのは、触れたものを腐らせる恐ろしい『腐食の力』!?
聖女としてふさわしくないと学園から追放を言い渡されたキャロル。
悲しみに暮れ絶望するかと思いきや……?
「お望み通り出て行ってやるよ」
と学生服を脱ぎ捨てて……!?
実はこれまでの真面目な姿は演技だった!
こうして自由な旅に出たキャロルは、平穏な生活を望むも、行く先々で無意識に目立ってしまい、次第に噂が広まり始めて――?
一方で他の聖女達は、世界の平和を祈る巡礼を行っていた。
そんな中、キャロルはかつての友であり、水の聖女となったマリアベルが、危険な謀略を巡らせていることを察知する。
真相を確かめるため、急ぎ向かおうとするが……?
神を信じない最強“不良”聖女が世界を救う冒険譚、開幕!
みんなのデータ
-
0評価する
-
0読みたい
みんなからのレビュー
-
nishiyan
12瘴気によって滅びゆく世界で聖女らしからぬ「腐食の力」を発現させた元聖女候補キャロル。聖女養成学園を追放された彼女が旅先で人助けをしながら、自らの運命に向き合う冒険譚。面倒見が良く、粗にして野だが卑ではない彼女が抱き続ける自分は何者なのかという問いの何と重いことか。縁あって助けたエリカとの絡みはやや百合みがあり、一服の清涼剤に感じたが、聖女とは何かを問いかける展開は水の聖女マリアベルの闇も交錯して興味深い。再会した二人の聖女は共に旅の仲間を得て別の道を歩むのだが、その先にあるのは救済か破滅かどちらだろうか。 続きを読む…
ネタバレあり -
ユウ@八戸
11腐食の力が発現したことで聖女として相応しくないと追放されたリトル・キャロルが、自分の力について悩みながら行く先で誰かを助けたりボコボコにしたりして世界を救う冒険譚。瘴気に蝕まれてじわじわ終わりが迫る世界で、希望となるはずの5人の聖女。聖女を擁する教会の陰謀。宗教と世界観と人間ドラマが絡み合って、とてもおもしろかったです。優しく強く誠実で、たまにちょっと可愛いキャロルが良い。マリアベルの二面性とか、不良ってそういう意味かとか。クリストフさんいいキャラしてるから登場してほしい。リュカの話の掘り下げにも期待。 続きを読む…
ネタバレあり -
尚侍
10とっても面白かった。あとがきで作者が触れているように非常にしっかりと作られた世界観の中の物語で、話に安定感があるのが実によかったです。主人公の設定もさることながら、マリアベルの二面性がきっちりと描かれているのが良く、こういう立ち位置の女性キャラをここまで描き出すのはなかなかできないと感心しました。悪女ではありながらもそれだけではない彼女の存在感が大きかったことで、物語全体が締まったように感じました。読書メーターでの登録数は少ないですが、こういう作品は多くの方に読んでもらいたいですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
八岐
8★★★★ マリアベルはナンカもう真面目に一心不乱に悪女たらんと努めてるって感じで、違うだろう悪徳ってのは欲望に身を任せて楽しんで浸るものだろうに、幸せになりたいからって祈り願いながら必死で一生懸命にやるもんじゃないよ。貴女、ずっと全然楽しくなかったでしょ? 悪に染まらなければ報われない、とマリアベルが決め込むのも仕方ないくらい辛い、大好きな人達が報われない人生だったから凄くわかるんだけれど、自身根がいい娘すぎて向いてないんだよ、悪女。それなのにあんなちゃんとした悪女になってさ……これから報われて欲しいなあ 続きを読む…
ネタバレあり -
りんりん
7★★★★☆ 面白い。重くてハードだけど展開が早くて読み止まらない。悩んで傷ついても前に進む少女達が良い。次巻楽しみ。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2024/02/25
-
定価1430円(本体1300円+税)
-
ISBN9784824007407