あらすじ紹介
平凡で負けず嫌いな私と、なんでも完璧な優等生・小牧は、大事なものを賭けて勝負する。
「気持ち良くなった方が、負けね」大事だったキスすらも勝負になり、しかしそんな小牧との触れ合いを心地よく感じてしまった私は――夏休みの一週間を小牧に奪われる。
「記憶に焼き付けなよ。将来誰とデートしても、私のことを思い出せるように」
プールに水族館、ホテルでのお泊まり。
“恋人同士”の理想のデートを捧げる一方で、小牧の一番好きなものも、本当の笑顔も知らないことを寂しく思う自分がいて……。
そして一週間の最後に訪れる夏祭り。
打ち上がる花火は、小牧の気持ちを照らしてくれるだろうか?
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みんなからのレビュー
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カメ吉
41シリーズ2作目。前作と同じく複雑な小牧とわかばの心理がじれったい。ジリジリとした心理戦の応酬で素直に気持ちを伝えられない2人に読んでいてモヤモヤしっぱなしでした。2人の少女のすれ違うやりとりに終始した今回は読んでいて少ししんどかった。なぜ小牧が勝負してわかばに嫌われようとするのか?は前作で明らかになってるので今回は新鮮味もなく少し中弛み感が強かった。終わり方も中途半端で2人のゴールは(落し所は)どこに落ち着くのか?また今後の続編があり今回の様な不毛な展開にならない事を切に願います。 続きを読む…
ネタバレあり -
芳樹
33わかばの一番好きな人になれないなら、彼女の「初めて」を全て奪い憎まれることで、彼女の心に一生残る爪痕を刻みたい。そんな小牧の歪みながらも「純粋な」愛情の発露に、今回も大いに情緒を乱されました。一方、わかばも小牧が嫌いなら関係を断ち切ってしまえば良いのに、それはできないという矛楯した感情を抱えていて、本人もどうしたら良いか分からず苦悩しているのだろうなと思います。今回二人の"精神面"での関係性に進展はありませんが、それぞれの内面を前回より深く掘り下げていく内容が心に突き刺さりました。今後の展開が楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
30負けず嫌いな性格を利用されて、大事だったキスすらも勝負で心地よく感じてしまった結果、わかばが夏休みの一週間を小牧に奪われる第2弾。プールに水族館、ホテルでのお泊まりや夏祭りで、忘れられない記憶を刻みつけるかのようにちょっかいを掛けてくる小牧。彼女を意識し始めて、恋人同士の理想のデートに付き合っているのに、本音が見えにくい小牧の言動に振り回されるわかばという構図は相変わらずで、あんなに大好きで執着しているのに小牧はほんと不器用だなと思わずにはいられないですけど、わかばに優しい茉凛の存在も気になるところです。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
14夏休み、小牧によってわかばの時間が恋人同士として独占される中、わかばが小牧の事を知りたいと願う今巻。―――嫌いだけど、無関心じゃない。だから知りたい、あなたの事。 より何処か背徳の強い空気に踏み込んで、小牧がわかばから全てを奪っていこうとする中、わかばの抱える歪みの一端が垣間見える巻であり、嫌いだけど傍に居る、そんな二人の根底が語られる巻である。 まだまだ続く二人の時間、そんな中で溢れ出そうとする思い。果たしてその思いは、いつか形になる日が来るのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり -
リク@ぼっち党員
11この二巻に込められた情念はえげつないものがあるな…。前回はちょっと小牧の行動の強引さに圧倒される部分もあったけど、今回はそれがむしろ愛に感じた。それは多分わかばの変化でもあるのだろう。某神様のお言葉にもあるように、嫌いの感情は時に反転しうる。小牧の嫌われるための行動が功を奏するとは…。とはいえわかばも強情なので、このまま続けても小牧の本当の願いは叶わなそうだし、どこかで歩み寄ることが必要だろう。そのタイミングを見誤ることなく詰みに持って行けるか。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/03/29
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定価792円(本体720円+税)
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ISBN9784041147771