少女事案 2 白スク水で愛犬を洗う風町鈴と飼い犬になってワンワン吠える夏目幸路
風町鈴。小学五年生。ガーリーでダウナー系の美少女はーーなぜだか俺を、犬にした。友情のために命をかける偽装能力少女に、殺し屋たちが魔の手が迫る。忠犬・夏目が少女を守る、エスケープ×ラブ×サスペンス。
西 条陽
(著)
/
ゆんみ
(イラスト)
シリーズ:少女事案(ガガガ文庫)
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あらすじ紹介
今度は俺が、小学生の「犬」になる!
『真夏の小学生チョコレート連続殺人事件』を解決したあと、夏休み明けのこと。
どこにでもいる男子高校生・夏目幸路は小学五年生の女の子に犬として飼われていた。
犬ぅ~!?
これ、マジで犬。
風町鈴というダウナー系ロリっ娘が、例のごとくトラウマサヴァンで、俺をランドセルで殴って気絶させ、〈姿を偽装する〉能力で俺を犬にしたのだ。
周りの人には、俺が犬にしかみえないし、俺も犬っぽい行動をとってしまう。首輪をつけられ元気に「ワン!」と吠えるし、ボールが転がると追いかける。
なぜ、俺が犬にされたのか。それには理由があった。
風町鈴は命を狙われている。政治スキャンダルにつながる『山根新薬事件』の目撃者だったからだ。国家権力にひとり立ち向かう風町、送り込まれる殺し屋たち、家に撃ちこまれるロケットランチャー、そして幼女誘拐犯に仕立て上げられる俺!
誰も信じられないこの状況、月子たちのもとにも帰れず、頼れるのは自分と元・トラウマサヴァンの白瀬由美だけ。
法律完全スルー、周囲すべて敵の極限状況を切り抜けろ。友情のため命をかける偽装能力少女と、それを守る忠犬・夏目が駆ける、エスケープ×ラブ×サスペンス!
みんなからのレビュー
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芳樹
39またも扇情的な副題と小五女子に犬として飼われる男子高校生という設定に、さて今回はどんな展開かと思いましたが、副題や設定から受ける背徳感は何だったのかというくらいシリアスなクライムサスペンスになっていてビックリ。それに「陰謀論」に「異能力」と「ラブコメ」を加えることでここまでスケールの大きな物語に発展できるのかと、西先生の手腕に今回も大いに唸らされました。今後の展開が楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
32八月事件を解決した夏目。 そんな夏目が小学生の鈴の能力で犬になります。変態ですね。 しかし、鈴はとある事件の秘密を知ったので命を狙われています。仕方ないですね。 でも夏目は喜んでいます。やっぱり変態ですね。 そんな変態が鈴を守る展開が激アツ! 政府に雇われた殺し屋が鈴の命を狙う中で由美と様々な案を講じるも着実に危機が迫るけれど、全てを上回るどんでん返しに、秘めた思いを抱える引っ越し屋さんの半端ないカッコ良さには痺れましたね。また、月子のヒロインムーブもなかなか良かったです。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
30連続殺人事件を解決した夏休み明け。今度は小学五年生の女の子風町鈴にランドセルで殴られた夏目が〈姿を偽装する〉能力で犬にされてしまう第2弾。首輪を付けられて周囲には犬にしか見えず、自身も犬っぽい行動を取ってしまう夏目。一方、政治スキャンダルに繋がる事件の目撃者ゆえに命を狙われる風待。多くの殺し屋に狙われて、夏目もまた幼女誘拐犯に仕立て上げられ、誰を信じていいのか分からなくなる状況でも、夏目を放っておけない白瀬や月子たちの助力も得ながら、最後まで諦めずに東京を目指す熱い展開とその結末はなかなか良かったですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
24失礼だが、真面目にクライムサスペンスしててビックリした。 脚色された事実が当然のようにニュースで流れる日常、面白がりながら「陰謀論」をバカにする世間からの目線に絶望する感覚。 現代社会で普通に生きていたからこそ、異常に気づけた自分の異分子感が恐ろしい。 その状況から逃げてもどうにもならない。それでも立ち向かうは大切な人のためという熱い感情。 ゲストキャラの官僚話や殺し屋たちのゆるーいヤバさが伊坂幸太郎を彷彿とさせていて描写だけで厚みがある。1巻とは作風とテーマは変えずに方向性を大きく変えてきた。凄い。 続きを読む…
ネタバレあり -
イシカミハサミ
15ラストでちゃんと物語を畳んでいくところまでは ラノベ黎明期のハチャメチャ感で なんとか乗り切った感じのする作品。 これほど主人公が生き残った理由のわからない作品を読んだのは久しぶり。 「とある」で味わったことがあるような、ないような……。 現時点では逆に新しい作風ともいえそうだし、 ノリはわかったから次もあれば読むと思います。 次はまたノリから変わってるかもしれないけれど。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/03/18
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定価858円(本体780円+税)
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ISBN9784094531787