あらすじ紹介
元軍人の魔法使い・ヴィンセントは、両義眼の少女・イルミナの用心棒として
彼女と二人旅をしている。旅の目的は先代〈イルミナ〉――稀代の天才義眼職人が遺し、
世に解き放たれてしまった〈天窓の八義眼〉と呼ばれる禁忌の魔法義眼を回収すること。
その義眼は超常的な力を装着者にもたらすと共に、悪意や狂気を増幅し暴走させてしまう欠陥品だったのだ。
旅の中で「他者を操る目」の情報を得た二人は、やがて〈八義眼〉が関わる大きな陰謀に巻き込まれてしまい……!?
第36回ファンタジア大賞〈銀賞〉受賞。王道回帰の本格ファンタジーと猟奇サスペンスが融合した新時代エンタメ、開幕!!
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みんなからのレビュー
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よっち
29稀代の天才義眼職人である師匠が作った人知を超えた魔法義眼を回収するため、両義眼の少女イルミナが用心棒で元軍人の魔法使いヴィンセントと一緒に旅を続けるバディ冒険記譚。先代イルミナが作り、世に解き放たれた天窓の八義眼と呼ばれる禁忌の魔法義眼を回収するため、賭場を襲撃したり詐欺セミナーを破壊して他者を操る目の情報を得た二人が、八義眼が関わる大きな陰謀に巻き込まれてゆく展開で、再会したヴィンセントの幼馴染エレクトラや過去の呪縛に囚われた人々の想いも絡めながら、しっかりと向き合った熱い展開はなかなか良かったですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
和尚
17魔法がある世界で、不思議な現象を起こせる魔法義眼を悪用されないように取り戻すべく、戦争帰りで心を喪失した男と、喪失に慣れすぎて喪失感を失っているお人好しの義眼職人の少女が旅をする中で成長し喪ったものを取り戻す王道ファンタジー。 文字数によるものか、後半に行くほど少しだけ唐突感と要素詰め込まれてる感もありましたが、それでも面白さは損なわれず最後まで楽しめました。 続きも読みたいなと思います! 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
17喪失を回復する王道ファンタジー。心が壊れてしまった戦争帰りの男と、喪失する機会を与えられなかった少女。 特にイルミナの慈しみの源泉が悲しい。機会がないものは泣くことさえできない。失った眼窩はその象徴か。 魔術の設定はシンプルだが、20世紀前半の科学と組み合ったイギリスモチーフ世界観は雰囲気がある。 展開も小出しにしつつ上手くかみ合っているが、ただ一つ時系列が分かりにくかった。インパクトあるシーンを冒頭に入れるのは構わないが、時系列の説明する1文を入れてほしい。 本当に珍しい丁寧な王道なので続いてほしい所。 続きを読む…
ネタバレあり -
リク@ぼっち党員
11血眼になって眼を探す。義眼職人と元軍人の奇妙なコンビが繰り広げる旅路。ストーリーがしっかりと組み上げられており、序盤から終盤までの流れがしっかりと繋がって読み応えがあった。キャラクターも個性豊かで、境遇の割に歪んでいないイルミナと皮肉屋なヴィンセントの掛け合いが良かった。イルミナが歪んでいないのは喪失感すら抱けないほど零れ落ちることに慣れていることが原因だと思うので、この旅の中で絶対に手放せないと思えるほど大切なものを探してほしい。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
11除隊した元軍人の青年と天才義眼師の弟子の少女が、散逸した禁忌の義眼を集める為に旅をする物語。―――魔法と欲望廻る中、通し抜くのは単純な思い。 賭場を襲撃したりセミナーをぶっ壊したり、結果的に戦いを繰り広げ破壊しながら突き進む物語であり、様々な者達と事件が一つの線に収束し、最後に待っていたテロ事件をぶっ壊す為に駆ける、ミステリとバトルとファンタジーが美味く融合していて面白い物語である。一つ回収に成功した禁忌の義眼、先に視えるのは下手人の影。果たして次に待っている義眼とは何か。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/03/19
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定価836円(本体760円+税)
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ISBN9784040753089