獄門撫子此処ニ在リ 2 赤き太陽の神去団地
ここは神去団地。赤く奇妙な太陽が支配する、異形の土地。目覚めたとき、『獄門家』としての記憶すら失っていた撫子は、妖しい神秘を宿した太陽を巡る流血の狂乱からアマナとともに脱出できるのか? それともーー。
伏見七尾
(著)
/
おしおしお
(イラスト)
シリーズ:獄門撫子此処ニ有リ(ガガガ文庫)
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あらすじ紹介
それは、現世と幽世のはざまにある場所ーー
衝撃の第17回小学館ライトノベル大賞《大賞》受賞作、
さらにスケールアップした第二弾。
「神去団地へようこそーーそして、ご愁傷様」
ここは神去団地。
怪異ひしめく古都・京都の裏側に隠された、現世と幽世のはざまの土地。
地上には量産された建物が歪に立ち並び、目も眩むような青空の中心では、赤く奇妙な太陽が人を惑わせる。
この土地に閉じ込められた無耶師たちは、赤い太陽が秘めた力を巡り争っているのだという……。
そんな異形の地で目覚めた撫子は、記憶を失っていた。
化物にすら畏怖される『獄門家』の血族としての記憶も、アマナと出会ってからの記憶すら失っていた撫子。かろうじて記憶を取り戻すも、何か大切なことを、忘れているような気がしてーー。
空に焦がれた天狗の一族、奇妙に身軽なタタリコンサルタント、向こう見ずなガスマスク達、蹂躙する狂信者たち、もはや終わってしまった一族の生存者……人々の欲望が絡み合うなかで、撫子とアマナはこの異形の地に巣食う因縁を断ち、脱出できるか。
そして撫子は、忘れてはならなかった約束を思い出せるのかーー。
化物とヒトとのあわいに揺らぐ、うつくしくもおそろしい少女鬼譚、霍乱の第二巻。
みんなからのレビュー
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オセロ
32京都の裏の世界にあるとされる神法団地。そこは現世と幽世の狭間で第二の太陽に秘められた力を巡って無耶師達が徒党を組んで争っていた。そんな無法地帯で目覚めると記憶を改竄された撫子と彼女を追ってきたアマナが巻き込まれるといったストーリーなのですが、これが面白いこと。 今回メインとなる天狗をはじめとした伝承や都市伝説をふんだんに盛り込んでいるにも関わらず、独創的なストーリーは意外性に溢れていて。戦闘描写が若干分かりづらいところがありますが、それを補って余りある面白さだと感じました。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
31怪異ひしめく古都・京都の裏側に隠された、現世と幽世のはざまの神去団地。無耶師たちが赤い太陽が秘めた力を巡り争う異形の地で記憶を失った状態で獄門撫子が目覚める第2弾。かろうじて記憶を取り戻すものの、何か大切なことを忘れている気がする撫子。空に焦がれた天狗の一族、奇妙に身軽なタタリコンサルタント、向こう見ずなガスマスクたち、蹂躙する狂信者たち、終わってしまった一族の生存者。様々な思惑と欲望が絡み合う中で、ここでも華珠沙を巡る因縁が出てきて苦笑いでしたけど、大切な約束を思い出したその決着はなかなか良かったです。 続きを読む…
ネタバレあり -
碧海いお
142巻目。1巻より更に世界が深堀されました。 令和発行のライトノベルだとオリジナルティが強くて、これからもずっとこの世界に浸っていたいと思わせる和風ファンタジー。 電子書籍で百合ラノベの分類になるみたいですが、求めるのは百合よりかファンタジーを求める層ではないか? コミカライズ化が決定をしたようで漫画にするにはいストーリーだと感じました。 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
14団地ステッカーという都市伝説系から民話伝承、果てはアステカ神話まで引っ張ってくる博学さ。 他文化圏の英雄・怪物の組み合わせはよくあるが、組み合わせがニッチな上、非常に多いのが今作の特徴。それでいて雑多さを感じないのは、メインに立つのが鬼娘と女狐の百合だからか。 また今回のテーマは鬼の反対に天狗をおいてるのもまとめに一役買っている。2巻とは思えない大集合感があるが、正直世界観が濃すぎて撫子の人外感が薄い。嘘をつけず約束を破れない鬼としての無法っぷりをいつか見せてほしいところだが如何か。 続きを読む…
ネタバレあり -
イシカミハサミ
111巻の時はかなり雑然としたスタートな気がしたけれど、 かなり整頓されて 想像より遥かに仕上がった作品になった印象。 敵がしっかりと 主人公と対称性を持っていて 「獄門撫子」というキャラクターを浮かび上がらせてくれる。 作中の道具とかの和風のネーミングのセンスも個人的なツボ。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/02/19
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定価891円(本体810円+税)
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ISBN9784094531701