これが「恋」だと言うのなら、誰か「好き」の定義を教えてくれ。 1
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これが「恋」だと言うのなら、誰か「好き」の定義を教えてくれ。 1

この「好き」は《偽物》――なんかじゃない。
これは、令和(イマ)を生きる大学生たちの不器用で焦れったい等身大の恋物語。
北条連理 (著者) / サコ (イラスト)
シリーズ:「これが「恋」だと言うのなら、誰か「好き」の定義を教えてくれ。」シリーズ(オーバーラップ文庫)

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あらすじ紹介

この「好き」は《偽物》――なんかじゃない。
これは、令和(イマ)を生きる大学生たちの不器用で焦れったい等身大の恋物語。

拗らせぼっちの大学生・寺田悠には忘れられない過去がある。
孤独を抱えた冬の夜の帰り道、公園で寒さに震えるあざと可愛い人気者の後輩・藤宮光莉から助けを求められ、家に泊めることに。
その日から頻繁に家へやって来る光莉と重ねていく、温かな日常。
その不思議な関係は、穏やかに続いていく――はずだった。
「好きです、悠さん」二人の視線が絡み、距離がゼロへと近付く。頭のなかで誰かが言う。
《普通》ならここでキスをするのだと。
それができない恋は《偽物》だと。
それでも――「ごめん、藤宮。俺はきっと《普通》の恋ができないんだ」
オーバーラップ文庫大賞史上、最も不器用でもどかしい恋物語、ここに開幕。

パートナーのおすすめレビュー(宣伝)

  • 授業に出て、バイトをして…「大学生の日常」のリアルさに引き込まれるよ

    綾乃
    綾乃
    拗らせぼっちの大学生・悠くんは、ある冬の真夜中に大学でも指折りの美少女・光莉ちゃんが公園のベンチで震えているのを見つけるの。あざとく強引に助けを求める彼女に押されて、仕方なく一晩家に泊めることに。孤独を抱えたような目をした悠くんに思うところがあったらしい彼女は、家に入り浸るようになるんだよ。

    高田馬場にある大学に通う二人は授業に出て、サークルの飲み会に参加して…といった日々を過ごすの。流行りの動画の話をしたり、遊ぶお金のためにバイトをしたり。ごく普通で当たり前だけど、誰にでも一度しかない青春。とっても素敵で大切だよね。短い青春をこんな風に誰かと一緒に過ごせるのって、ほんとに奇跡だよ!

    心の根っこに同じ孤独を抱えた二人は、近づくたびにお互い傷つけあってしまうの。「傷つくのが嫌なのに、独りになるのは怖い」。二人の悩みはすごく切実だけど、なにも「特別」というわけじゃないよね。現実世界のどこか、もしかしたらわたしたちのすぐ隣で、悠くんも光莉ちゃんも悩みながら生きているんじゃないかと思えるほど。男性も女性も関係なく、激しく共感しちゃうようなパワーを持った小説だよ!
  • 心のそこに「何か」を抱えるふたりの切ない恋物語です

    つむぎ
    つむぎ
    「うちって寒いんですよね。だから、帰りたくないんです」。「寒い」の一言にどうしようもないさみしさを滲ませ、家に泊めてくれないかと言う光莉さん。普段の強気が嘘のような彼女のあまりにも空っぽな表情に、悠さんは「自分と同じだ」と感じます。

    過去に大切な人を傷つけたことのある悠さんは、人と関わることを避けて生きてきました。皆の前では猫かぶりな光莉さんもまた、心の奥底になにかを抱えているようで、悠さんの前でだけひねくれた素顔を見せてくれるんです。次第に彼らは、欠けたものを補い合うような、唯一無二の関係になるんですよ。異なる痛みと異なる過去を抱えながら、同じぬくもりを共有していると感じられる刹那の瞬間。それがとても輝かしくて、愛しくて胸がきゅっとなりました。

    光莉さんは、初めて心の底を曝け出せた悠さんに、友達としてだけでなく異性としても惹かれていきます。けれど悠さんには、彼女を受け入れることのできないある一つの理由があったんです……。

    オーバーラップ文庫大賞史上、最も不器用でもどかしい恋物語。読み終えたときには、二人の辿るだろう曲がりくねった、けれど温かいであろう未来を想って切ない気持ちになりました。

みんなのデータ

  • 6
    評価する
  • 11
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みんなからのレビュー

  • オセロ

    嫌い(苦手)という感情は分かりやすいけれど、異性を好きになるのがどこからかと言われるとたしかに難しい。主人公の寺田悠の恋愛観は世間的にはかなり珍しいなものだし、ヒロインの藤宮光が抱える問題は大学生らしいものから重すぎるものまで。そんな2人が交流を重ねていくことで『特別』な関係になるのは自然な流れだけれど、その『特別が』違ったら?彼らが恋人になるのか、違う道を選ぶのか続きが楽しみです。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • よっち

    忘れられない過去を拗らせる大学生・寺田悠。孤独を抱えた冬の夜の帰り道、公園で寒さに震えるあざと可愛い人気者の後輩・藤宮光莉から助けを求められる青春小説。うっかり家に泊めて以来、頻繁に家へやって来てウザ絡みする光莉と、面倒に思いながら受け入れてしまう悠が積み重ねていく微笑ましい日常。一方で明らかになってゆく光莉が抱える複雑な事情があって、お互いに不器用で苦い過去を抱えるがゆえにすれ違いかけましたけど、それを乗り越えて向き合い始めた二人のこれからが楽しみです。光莉が所属していたサークルの和田も効いていました。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • わたー

    ★★★★☆全文試読キャンペーンにて読了。実に惜しい。それぞれに問題を抱える大学生の男女が出会い、やがて互いの存在が求めていた居場所となっていく物語。序盤から、捻くれている主人公とうざ絡みしてくる生意気な後輩との掛け合いが軽妙で非常に面白かった。また、彼らの抱える問題が開示されることでコメディ一辺倒になることなく、ストーリーを引き締めていたと思う。ただ、オチが弱いのだけ気になる。結果としてあの結論に至るのはいいのだが、読者には既に問題が開示されているので、何らかの解決を見せてほしかった。受賞作なら尚更。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • のれん

    性の問題はこれからますます個人ごとの細分化が進んでいくだろう。自分が「男女」どちらかの規定にあてはめることができなくなっている。 だが、物語の進め方としてはオーソドックスな展開であることが意外だった。テニサー先輩と勝負する下りや合鍵渡しなど、暗喩というまでもなくヒロインに認められ繋がる男の物語であり性を感じさせる。性的な現象だけがなく精神的な共感だけを求めるのがアセクシャルということなのだろうか。 最初に提示されただけあって、アセクシャルの心情について深く考えてしまった分、肩透かしだったかもしれない。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 真白優樹

    高田馬場を舞台に、先輩後輩関係の拗らせぼっちな青年とちょっと重めな少女が出会い始まる物語。―――恋も愛も分からない、ならばこの感情の名前はなんだ? 何気なく出会って、似た痛みを感じて仲良くなって、いつの間にか惹かれていく。しかしもどかしくてままならぬ、グラフィティー的な青春を描いた物語であり、割とリアル思考寄りであるが故に、どこかセピア色めいた青春が心を突き刺してくる物語である。少しだけ進んだ二人の関係、だけどまだ、お互い心の深くに触れることは出来なくて。この先の関係とは。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…

    ネタバレあり
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