あらすじ紹介
「――可愛がってね、お兄ちゃん!」
父との不仲で家出した俺、鷹戸流稀を拾ったのは、同級生の加古川青緒だった。
そんな青緒と俺が交わした『契約』は……彼女の家族になって、一緒に暮らすこと!?
「お兄ちゃん。誰もいないから、充電さーせてっ!」
学校では優等生の青緒が、家では『兄』の俺にめちゃくちゃ甘えてくる!?
さらに、いつもは気だるげだけど本当は背伸びしたい青緒の妹・絆菜。青緒の従姉で学校でも人気の先生・ゆかり。
加古川家の美少女三姉妹から、徐々に可愛がられて……不思議な関係だけど、毎日ドキドキと楽しいことばかり!?
『家族』になって、恋が始まる。ハートフル同居ラブコメ!
みんなからのレビュー
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よっち
36父との不仲で家出した鷹戸流稀を助けてくれた同級生の加古川青緒。行く場所もない流稀が加古川家美少女三姉妹と家族契約を結んで同居生活を始める家族小説。学校では優等生なのに家では兄役の流稀にめちゃくちゃ甘えてくる青緒や、彼女の従姉で学校でも人気の先生・ゆかりとの同居生活が始まり、一方で突然同居することになった彼のことを認められず反発する青緒の妹・絆菜。双子設定を主張するゆかりや、年下なのに姉になりたい絆菜などなかなかカオスな家族契約でしたけど、彼女たちとの関わることで少しずつ変わってゆく流稀の今後が楽しみです。 続きを読む…
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わたー
20★★★★☆まあまあ。新シリーズということで手を出してみたが、前作と同様、頭空っぽにして楽しむ系の作品だったなと。家族、特に父親と不仲なことが祟って家出をした主人公だったが衝動的なものであったことで行く当てを失くしてしまう。そんな彼を拾ったのがクラスメイトのヒロインで、彼女の「家族」たちと「家族契約」を交わすことになるラブコメ。ズボラな双子の姉(という設定の年上女性)、甘えたがりな妹(という設定の同級生)、ポンコツな姉(という設定の年下の女の子)というタイプの異なる女の子たちとの一つ屋根の下の生活が、 続きを読む…
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真白優樹
13父との不仲で家出した少年が、従姉と「家族契約」を結んでいる少女に拾われ始まる物語。―――血よりも濃いのは間の絆、そこに明確な繋がりはなくとも。 前作よりも家族、という形にフォーカスし、自分達で決めるあべこべな家族関係の中に飛び込んでいく物語であり、血よりもある意味確かな絆の中で心癒され、大切なものを選ぶ勇気を得ていく、ハートフルな温かさのある物語である。自分の手で選んだ、ここにいたいという家族。未だもう少しいる事が出来るようになる中、この先に待っているのはどんな家族の日々か。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり -
翡翠
12肝となる『家族契約』で血の繋がりが無くても『家族』として温かい物語を見せてくれるいい物だと思いました。『家族契約』で『続柄』があるのですが、これがまたなかなかカオスでした。流稀が入ったことで大きく変わったのが流稀から見て、青緒はめっちゃ甘えてくる『妹』、担当の先生でもあるゆかりは年上なのに『双子』、更に妹の絆菜は年下なのに『姉』とそれぞれ設定を演じていくので見てて飽きない。『家族契約』はまだまだ始まったばかりでこれからどうなっていくのか楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
ぽ た く
11読了。プロローグで目が滑った、反応に困る。新シリーズだから前作よりもある程度ストーリー展開にテコ入れされてるのかなぁと思ってたがまあ...。どっちつかずの動きが多いから(兄妹)ラブコメって感じも中々せんのよなぁ、中途半端に家族内のミニイベント発生させまくって中身無い上にあれもこれもなってるから(タイトル的にも)メインポジである『妹』の青緒自身を動かす描写が若干少ない。やるならもっとしっかり枠取ってやって欲しかったし、家の中はともかく外での動きも活発だと尚良かった。2巻追うかは微妙、前作の方が面白かったかな 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2024/02/20
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784040753447
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
「地味かわ」コンビによる最新作は、家族愛が溢れすぎている妹ラブコメだよ!
実は青緒ちゃんの両親は他界していて…。今は妹の絆菜ちゃんと従姉妹のゆかり先生の三人で生活しているの。でも、彼女たちはゆかり先生の発案した「家族契約」によって、本当の姉妹のように仲良く暮らしてるんだよ。そこに自分の家族にはない温かみを感じた流稀くんは、家族契約に加えてもらうことに。青緒ちゃんの希望で決まった彼の役割はなんと、お兄ちゃんだったの!
学校ではしっかり者で通っている青緒ちゃんだけど、「妹」としてはとっても甘えたがりなんだ。「充電させて」と突然抱きついてきたり、膝枕を要求することも! 流稀くんが絆菜ちゃんの入浴現場に行きあってしまったときには、やきもちを焼いてタオル一枚で彼の部屋に突撃しちゃうんだよ! でもこれ、「妹」としてはちょっと大胆すぎじゃないかな!?
近すぎる距離感や過剰なスキンシップから、流稀くんへの恋心がまるわかりで、微笑ましくて仕方がない本作。 氷高悠先生の前作「地味かわ」と地続きの世界観なので、ファンの人は要チェックだよ!
家族の愛に飢えていた四人が得たかけがえのない絆に胸が熱くなります
たとえば絆菜さんは当初、流稀さんとの家族契約を拒否していました…。ですが一緒に生活するうちに流稀さんを信用して、以前からなりたかった「姉」という役割を選び、彼に接します。本来はまったくの他人だった者同士が関わりあうのだから、うまくいかないことがあるのは当たり前。そんな紆余曲折を経たからこそ、結べた絆は固いのでしょうね!
誰に強制されたわけでもなく、家族としての生活を続ける四人。それは日々の生活の中で、お互いを大切に思う気持ちを育みます。みんなでワイワイ騒ぎながら夕食を食べ、体を壊した相手を必死に看病する姿は本当の家族そのもので、簡単に解消なんてできませんよね! 両親を亡くした青緒さんたちと、実の家族とうまくいっていない流稀さんが得た、かけがえのない繋がり。この関係がずっと続いてほしいと、心から思えますよ。