あらすじ紹介
そこは「神別れの山脈」によって二分される大陸。東に人間が属するワウリ界、亜人が属するネクル界。長きにわたって断絶していた両者だったが、ある頃より“聖戦”を掲げた軍事侵攻によって衝突が繰り広げられる。そして多くの戦士たちが戦火の中で活躍し、非業の死を遂げていった。
“聖戦”の初期戦端を切り開いた、竜騎兵バラド。最強の暗殺者として恐れられ、人間軍の侵攻を押しとどめた猫人ニャメ。歴史に残る一騎打ちで知られる人間軍の筆頭戦士ニモルドと、亜人軍の武者・犬人ニスリーン。歴史を揺るがした将軍、冒険家、発明家、大神官や、戦火に引き裂かれた恋人たち。そしてたった一人の反乱軍から皇帝にまで上り詰めた亜人の姫・イリミアーシェ。複雑に絡み合う運命の中で、やがて星座として祀り上げられる英雄たちの生と死とともに人間と亜人の歴史を描く、一大叙事詩。
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みんなからのレビュー
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よっち
31神別れの山脈によって二分される人間が属する東のワウリ界と、亜人が属する西のネクル界。長きにわたって断絶していた人間と亜人によるそれぞれの聖戦が描かれる一大叙事詩。難攻不落に思われた黒い塔を陥落させた竜騎兵バラド。最強の暗殺者として恐れられた猫人ニャメ。歴史に残る一騎打ちで知られる筆頭戦士ニモルドと、勇者ニスリーン。鉄の虎メリヴォラ将軍や、冒険家、発明家、大神官といった存在が歴史を動かしては消えてゆく群像劇的展開になっていて、それが紆余曲折の末に皇女イリミアーシェの登極へと繋がる圧巻の物語になっていました。 続きを読む…
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和尚
24面白かったです! あらすじに違わぬ物語でした。群像劇ともまた違う、歴史の一場面。それも後世の諺になるような場面を人間側と亜人側でそれぞれ描いていく。 歴史です、最初はわからないながらに、その出来事があったからこそ次が紡がれていき、そうしてタイトルとその先へと繋がっていく。 途中の冒険記風の回とか一番好き。 全体を通して、物語の中の世界が戦記が、人の目からきちんと描かれていて、人が描かれていて、読み終わり今、感想が凄いしか出てこない。 お勧めしたい一作です! 続きを読む…
ネタバレあり -
ホシナーたかはし
17「ドラゴンランス戦記」「はてしない物語」が出た頃の、原本のようなファンタジー。メリヴォラが強烈だったのに、最後があっけないところが、戦争やってるのだから急死したって当たり前てスタンスがあって良い。 続きを読む…
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のれん
16戦記物というより偉人伝。 歴史目線の語りを行ってから、各章の主役キャラ視点に繋がり、結びは再び歴史語りで顛末を語る。 この流れがハマるかどうかだが、このキャラ視点がどういう経緯で書かれているのか疑問だった。学会公認文書らしく、編者が書いているのなら、後世から書く歴史書の心理描写としては断定しすぎな文章。物語として挟んでいるだけならゴブリンと貴族の紀行など一部の物語は文書中心に取り上げているので違和感。 むしろ『銀河英雄伝説』みたいに序文に歴史書の立ち位置を説明してもよかったかも。(1/2) 続きを読む…
ネタバレあり -
ユウ@八戸
15亜人と人間で二分されている世界で語られる、聖戦を描く戦記系ファンタジー。戦記であり、歴史であり、神話であり、偉人伝であり、叙事詩である壮大な物語。バラドやニャメのお話の時点では「まあ普通におもしろい」くらいの印象でしたが、ボルゴーの回で皇女が出てきて話の解像度が上がったら急にめちゃくちゃおもしろくなりました。群像劇とも短編連作とも言えそうな。英雄も悪人も暗殺者も、功績で星座に上げられるというのが浪漫よな。イデルや第一次聖戦の絡め方も秀逸で楽しかった。シリーズ化してほしいな。イデルやパタは星に成ったのか? 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/02/09
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定価858円(本体780円+税)
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ISBN9784049153866