あらすじ紹介
死に戻りした今世では、過去の贖罪と復讐を――。
兄を慕い、悪事に手を染め続けたアリアドネ。
しかし断罪の瞬間、信頼していた兄の裏切りを知る。
後悔を胸に処刑されたアリアドネだが……
目を覚ますとすべての始まりの日に戻っていた!
1度目の人生そのものが黒歴史。
そう気づいたアリアドネは、過去の償いと復讐を誓う。
「かつての敵と幸せになります。でも私を利用した悪辣な人々は絶対に許さない!」
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みんなからのレビュー
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よっち
31野心家の異母兄ジークハルトに利用され、彼を王位に付けるために悪事に手を染め続けた挙げ句に処刑されたアリアドネ。後悔を胸に処刑された彼女がすべての始まりの日に戻るやり直しファンタジー。1度目の人生そのものが黒歴史で、その過去の償いと復讐を誓って悲劇を回避すべく動き出したアリアドネ。実は毒殺だった母を救い、王位継承者アルノルトに恩を売って庇護を得る一方、かつての記憶を活かして巧みにジークハルトたちを出し抜いた彼女の境遇が、以前は知り得なかった事実によって構図をガラリと変えていく展開はなかなか面白かったですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
わたー
21★★★★★面白かった。腹違いの兄のために悪事に手を染め、政敵である第一王子派閥を壊滅せしめた主人公のアリアドネだったが、断罪されるときに兄の裏切りを知る。失意の中で処刑された彼女が、過去に回帰したことから始まる異世界ファンタジー。死に戻り系の作品で「回帰」という単語を使っているのは耳馴染みがなかったのだが、逆に気になる点はそのぐらいだったので面白く読ませてもらった。前周回で自分を裏切った者には相応の報いを、自分のせいで不幸にしてしまった者には手厚い対応をとる主人公の姿は、前周回は信じる人物を間違えて 続きを読む…
ネタバレあり -
サキイカスルメ
13主人公兼ヒロインのアリアドネの大人らしい謀略と、恋愛だと少女になってしまう可愛さにギャップがあって良かったです。 復讐だけではなく、自分が陥れてしまった善良な人達への贖罪もしていくので暗くなりすぎず読みやすかった。 大満足!! 続きを読む…
ネタバレあり -
ユウ@八戸
11慕う兄に裏切られた婚外子の皇女アリアドネが、死に戻りをしたので償いと復讐のため2周めの人生を生きることにしたお話。前王の息子な第一王子と、前王の弟で現王の息子な第二王子とアリアドネ。ちょっとややこしい関係だけどその辺が深みになっている感じ。主要人物がだいたい策略に長けてるのもおもしろいし。そんな泥沼を1周目知識で駆け抜けていくアリアドネ。強くてたくましいのに、アルノルトの求愛に慌てる姿が可愛い。頭脳戦が激化しそうな2巻がいまから楽しみです。カバー下が赤いデザインなのもこの作品らしくて素敵。 続きを読む…
ネタバレあり -
尚侍
5とっても面白かった。序盤は物語の方向性が今ひとつわからず、どういう話なんだろうと思いながら読んでいましたが、中盤以降は神経戦が主流になったことで俄然面白さが増しましたね。この手の女性向け作品の神経戦を読むのが大好きなので、これはぜひ続きが読みたいですね。ただ、個人的にはラブコメ要素は本作にはなくてもいいのではないかと思うものの、その部分は特に作者が楽しんで描いているようにも感じられたので、そのあたりはうまく話の流れとのバランスがとれてくれればと思います。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/12/28
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定価1430円(本体1300円+税)
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ISBN9784047377165
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
無邪気な顔をしながら駆け引きをする姿が痺れるッス!
失意のまま処刑された彼女は、目を覚ますと十五歳の姿だったんス! 過去に戻ったと気付いた彼女は、人生のやり直しを決意するんスよ。自分を陥れた兄一派への『反撃』を開始するッス!
王宮での戦いは、とにかく頭脳戦なんスよ。家族だと甘い言葉をかけてくる兄とは笑顔で距離を取り、裏では兄の敵である第一王子派と手を組むッス。しかも処刑前に得た情報をちらつかせた取引まで仕掛けるんスから、知略に長けたやり取りにゾクゾクするッス! 兄に不審な動きを怪しまれたら「流行りのオーケストラを聞きたい!」なんて無邪気な子どものふりで油断をさせるんスから、立ち回りの見事さは痛快でニヤリとするッスよ!
年相応な表の顔、生前の経験を活かした裏の顔を使い分けながら、あらゆる相手と押して引いての高度な駆け引き! 気付けばみんな彼女の掌の上で、転がされてるッスよ!
回帰した悪逆皇女でも人の心の動きまでは読めなかったようです☆
償いと復讐で行動が変われば、人との関係性も当然変わっていくのです。愛情がないと思っていた母も、実は命がけで彼女を守ろうとしてくれていたり、自分を裏切ったと思っていた相手も脅されていただけ。立場が変われば見える景色が変わってくるのも、また興味深いのですね。
そしてキーパーソンとなるのは、第一王子・アルノルトです。兄の敵である第一王子と、彼女の利害は一致。手を組むために何度も会うのですが、どうやら彼の方はまた別の目的があるようですよ?
大事な式典のパートナーに彼女を誘い、好むものを贈りたいと最高級のドレスを壁一面に並べるのです! 彼女の一挙一動に、捨てられた子犬のような顔をしたり、目を輝かせたり……随分とわかりやすい好意は、見ていて微笑ましくなるほど! しかし惜しい事に、当の彼女は理解していないご様子。頭脳戦は得意でも、恋の駆け引きは苦手なようで、ギャップがまた愛らしいのです☆