あらすじ紹介
「人類は、《魔王》によって滅ぼされるだろう」
突如、全人類の前に降臨した神はそう告げた。
1ヶ月ほど前から無差別に発生した不審死により、既に八億人もの命が失われていた。《魂魄剥離》と呼ばれるその現象が、あどけない少女にしか見えない《魔王》によるものと神は言う。
厄災を阻止すべく、人類を代表する十人の天使が選出され、《人類》対《魔王》――《聖戦》の火蓋が切られる。
震撼する世界で、ただ独り高坂憂人だけは少女を知っていた。彼女が世界の敵に仕立て上げられ、助けを求め手を伸ばすか弱き存在であると――。
ひとりの少女が為、世界に仇なせ。
みんなのデータ
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2評価する
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7読みたい
みんなからのレビュー
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オセロ
36面白かったですね。 人々の命を奪う魔王の正体はあどけない少女のレーヴェ。そんなレーヴェを狙う天使が神によって十人選ばれ、戦いが没発するが、その裏にとある企みがあることを知った高坂憂人は魔王の眷属となりレーヴェを守ることを決意する…。天使との緊張感のある戦いがもちろん目玉ではあるものの、異なる立場から憂人を支える幼馴染と親友の存在、そして今回戦った天使の人間味溢れる切ないエピソードがこの作品をより面白いものにしていました。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
35無差別に発生する魂魄剥離により、一ヶ月で八億もの命が失われた人類。突如、全人類の前に降臨した神は人類は魔王によって滅ぼされると告げ、聖戦の火蓋が切られるファンタジー。あどけない少女にしか見えない《魔王》による厄災を阻止すべく、人類を代表して選出された十人の天使。そんな中で唯一人、高坂憂人だけは魔王とされた少女レーヴェが世界の敵に仕立て上げられた弱き存在でしかないと知ってしまう展開で、なかなかえげつないことを考える神もあれですけど、憂人は最後まで彼女を守り続けることができるのか、なかなか業が深い物語ですね。 続きを読む…
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ひぬ
27【読み放題】神により世界の敵・魔王に仕立て上げられた少女・レーヴェとその眷属になってしまった高校生・憂人。彼女を守るために、人類の厄災であるとされる魔王を食い止めるために襲ってくる天使たちと戦う物語。かなりエッジが効いている作品です。死人は出ている訳ですが、どっち側も完全悪とは言い切れず、結局一番諸悪の根源って神じゃないですかね…今の時点では割とマイルドではありましたが、どう足掻いても幸せに終わる結末が想像できませんね…神をぶん殴れるのを心待ちにしています。 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
19コテコテ厨二感。これぞ『エヴァ』流行時皆が思い浮かべたラノベではないだろうか。増えすぎた人類を削減するため神から選ばれた天使と魔王。魔王を守るコマとして選ばれた主人公は悪魔として世界と戦う。 でも少子化などの衰退を叫ぶ力もなくなり、総力戦でなくテロと内戦とデフォルトに怯える現代において、この構図はあまり魅力的でない。いや調味料を変えれば化けるのかもしれないが、主人公らの境遇は唯一無二とは感じられない。不遇といえばそこまでだろうが、もう少し混乱が欲しい。スニーカー大賞は読者層をどこに見ているのだろうか? 続きを読む…
ネタバレあり -
シノミヤユウ
15悲しむ人を放っておけない、主人公の善性に好感が持てます。 主人公VS少女を殺そうとする使徒たちの異能力バトルは、互いの譲れない想いと苦しみが衝突するヒリつくような緊張感にゾクゾク。1巻敵キャラの使徒たちに好感が持てるからこそ、全員が救われる完全無欠のハッピーエンドが見えてこない閉塞した状況に胸が苦しくなります。 敵を倒す爽快感はなく。しかし、戦いの果てに手にする、虐げられてきた少女の安寧と、誰かにとっての救いは温かい。等身大の優しさで戦う主人公が報われることを祈ってしまう、苦しくも一筋の温かさがある物語。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/02/01
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定価792円(本体720円+税)
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ISBN9784041144664
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
一人の少女を守るために何度でも立ち上がるヒーローの姿に胸が熱くなる!
魔王の従者となった憂人が手に入れたのは、尋常ならざる力。石を片手で砕くなんて当たり前だし、ビルより高く跳躍するのも思いのままさ。もし相手が人間なら、何人相手にしたって負けることはないだろうね。……でも、そんな万能感を味わえるのは束の間のこと。
<天使>達の持つ特殊能力に、憂人は幾度となく追い詰められることになる。紅蓮の炎を操るなんてかわいいほうさ。死んだ人間や動物の魂を使役する能力で包囲戦を挑まれ、空想を具現化する天使に不条理を押し付けられる…。そんな圧倒的な能力を前にしながら、たった一人の少女を守るために何度でも立ち上がり、挑み続ける憂人の姿に胸が熱くなったよ!
様々な理不尽に立ち向かって戦う非業のヒーローの姿を、ぜひ目に焼き付けてほしいな!
複雑な展開に、憂人よりも先にこっちの心がどうにかなりそうッスよ~~!
でも魔王が生み出されたのには、重大な理由があったッス。なんと神いわく、魔王が現れなくても、人類は自らの行いで滅びを迎える寸前だったんスよ。紛争、自然破壊、人口爆発…理由なんていくらでも思いつくッスよね?
そこで神は魔王を生み出すことで人類を間引き、滅亡を防ぐことを思いついたッス。あまりに理不尽な仕打ちッスけど、これは人類に与えられたチャンスでもあったんスよ。なんせ<天使>達が魔王を倒せば、一方的な間引きは回避できるッスから。どっちを選ぶかは人類次第ってわけッス。くぅ~究極の選択ッスねえ!
憂人は他人の命が無為に奪われて、放っておけるような性格じゃないッス。でも、魔王なんて役割を突然課せられたレーヴェただ一人を、人類の敵にすることもできない…。憂人が苦悩の末にどんな選択をするのか見ものでハラハラしまくりッス!
人類の敵として追われ悩む暇すら与えられない憂人……。凄惨な戦いの行方がどうなるのか、憂人達に救いはあるのか。息の詰まるような展開の連続に、手に汗握るッスよ~!