あらすじ紹介
最強花嫁(シスター)の任務は、勇者を惚れさせて殺すこと!?
魔王が討たれて間もない頃。“神々の花嫁”兼異端審問官であるアリシアに暗殺指令が届く。
標的は“神々の加護”を持つ勇者・シオン。暗殺が不可能だとされる勇者を殺す方法はただ一つ。
それは勇者から愛されること! アリシアは任務のためシオンに近づくが、やがてその正体が同い年の少女だと気付き――
「女相手になにしろって言うんですか!? 」
アリシアが女子の攻略法を探る中、都市が魔王軍の残党に襲撃され大ピンチに!? 本格バトルも満載の二人の少女の物語、開幕!
みんなからのレビュー
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よっち
28魔王を討ちながら教会や国に懐柔されない勇者シオン。業を煮やした教会の枢機卿から、神々の花嫁兼異端審問官であるアリシアに勇者の暗殺指令が届くファンタジー。神々の加護を持ち暗殺が不可能だとされる勇者を殺す方法は勇者から愛されること。近づいて攻略法を探るうちに、シオンが実は同い年の少女と気づき情が移ってゆくアリシア。シオンの師である英雄の存在、次々と殺される枢機卿、そして魔王軍残党の都市襲撃など、様々な思惑や魔王との戦いの真実が明らかになってゆく中で、少しずつ変わってゆく二人の少女の関係がなかなか良かったです。 続きを読む…
ネタバレあり -
わたー
23★★★★☆百合モノに見せかけた血みどろバトルファンタジーじゃないですか!!教会の意に反するとして、魔王を討伐した勇者の暗殺を命じられた異端審問官のアリシア。女の武器も使って篭絡してこいと送り出されたにも関わらず、勇者は少女だったことから始まる物語。売り出し方はさておき、著者はバトルが描きたかったのだとわかるぐらいバトルバトルバトルしていたという印象が強い。そのバトルも、スキルと魔術を駆使した割と何でもありなことに加え、ルビもたっぷり使っていたので迫力はあったが、私とは文章の相性が悪めだったのが惜しいなと。 続きを読む…
ネタバレあり -
椎名
14PVに惹かれて購入。設定やキャラクターは良かった。文章に癖があり、若干読みにくさがあったからかバトルシーンで何が起こっているのかが少し想像しづらかったのが悔しい。神様なんて、という文章や台詞が繰り返し描かれており、それら信仰についての描写は非常に好み。百合部分がまだあまり出てきていないので、続刊でどう進展していくかは興味深い。 続きを読む…
ネタバレあり -
彩灯尋
13ァとッをカタカナにするちいかわ構文のせいでなかなか内容が頭に入ってこない点はあるものの、ダークな世界観に浸れるのが良かった。百合感はそんなに押し出してないような気はしたけど続きは気になる。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
12一傭兵である勇者に魔王が討伐された世界で、勇者を暗殺すべく差し向けられたシスターが様々な事を知っていく物語。―――神などいないこの世界、信じるものは何処に依る? 宗教の黒い部分であったり、魔王や魔族の余裕を持った圧倒的な種族差であったり。割と重めな部分も見えてくる中、二人の出会いが色々なものを始めていく物語である。救えぬ重さのある、心が痛くなるものを読んでみたい方は是非。果たしてこの、神がおらず救えぬ世界でシスターは何を見るのか。果たして勇者を殺すのは、正しい行いであるのか。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2023/12/28
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784798633848
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
暗躍するシスターの次なる標的は『神々の加護』を持つ勇者。しかしその正体は…!?
彼女の次なる標的は、魔王を討った英雄、勇者シオンだった。だけど『神々の加護』を持つ勇者を殺すのは一筋縄じゃいかない。そこで勇者を篭絡する作戦に出るんだ。でも、そこでアリシアは頭を抱えることになる。任務のためにアリシアがシオンに近づいて明らかになった事実。勇者の正体はなんと、同年代の女の子だったんだ! たった一人で魔王を倒した勇者が、まさか華奢な女の子だなんて驚きだよ。
そんな時に、街に魔王軍残党の魔族の脅威が迫ってくるんだよ。アリシアにとって魔族は専門外だけれど、勇者シオンであれば対抗できる。ならば、とるべき手段は1つだね。アリシアの祈祷術で超強力なバフをシオンにかければ、どんな強力な魔族にだって引けを取らないはずさ。彼女たちが繰り広げる迫力満点のバトルシーンが熱くて興奮が醒めないよ!
普段はただただ可愛らしい”勇者”のシオンさん。彼女が標的であることにアリシアさんも葛藤します
そんな彼女をどうしてアリシアさんが暗殺しなければならないのか…? それは、彼女が普通の人間ではとても敵わない魔族すら圧倒してしまう力を持つことに起因します。その力がもし人間に向けられたら…。警戒する教会の意図も理解できなくはないですが、指令にも、それを実行する自分自身にも嫌悪感を示すアリシアさんの苦悩を思うと胸が苦しくなってしまいますね。
勇者の力を持っているだけで、素顔は普通の女の子であるシオンさん。そしてその気になれば人間なんていつでも滅ぼせたのに、それをしなかった魔族。仲間を殺されて報復に来た魔族が言うには、討たれた魔王は人間との共存を望んでいたとのこと。なんともやりきれない話です。人間の脅威となりうるものを一方的に排除するのが果たして正しいのかと、たくさん考えさせられるお話ですよ。