あらすじ紹介
世界は痛みに満ちている。大戦終結直後、ディン共和国のスラム街にある噂が流れていた。曰く、軍を襲撃しては食料を奪い続けた怪物がいると。その姿を目にした者は誰一人おらず、人々は恐怖と崇拝を込めてそれを『塵の王』と呼んでいた。
噂を追い、単身スラムに乗り込んだギード。彼が目にした怪物の正体―ーそれは、まだ年端も行かない少年だった。後に”クラウス”と名付けられるその子どもに、ギードは告げる。
「――『焔』に来い。そこが、お前が生きるべき場所だ」
これは過去と現在を繋ぐ物語。やがて世界最強へと至る少年は、まだスパイがなにかも分かってはいない。
みんなからのレビュー
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雪紫
56すべては1巻に繋がる物語。いやあ、小さいとはいえクラウスにもこんな尖った頃が・・・。いや、他がギードさん以外ぶっ飛んでるから相対的にああなったのか・・・(意外とゲル婆まともな姿だ)?これまでも「灯」や「鳳」に影響残し過ぎな「焔」だけどこの巻で与えていた影響には(特に2話)震撼したわ・・・(でも、あれと合わせて犯人の細かい素性を知ったなら、と考えると怖い気も)。最後のクラウスの非情になる決断と絶望、心境もやるせない。 続きを読む…
ネタバレあり -
なっぱaaua
39スパイ教室の前日譚。クラウスが焔と出会い先輩メンバーの技術を習得することで世界最高のスパイになるまでを描く。クラウスは皆に愛されていたんだな。何故焔が崩壊するのか、その理由が何となく分かる。それでもフェロニカとギードが袂を分かつことになるのかは未だに理解できていない。この後もう少しフェロニカを深堀りしてくれそうなのでそこで納得できるものになるかもしれない。「極上だ」「ところでこのお遊びには、いつまで付き合えばいい?」も先輩からなのか。ハイジとの「なんやかんやあった」も後日明かされるとのこと。~続く~ 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
37大戦終結直後。ディン共和国スラム街の軍を襲撃しては食料を奪い続けた怪物。単身スラムに乗り込んだギードが後にクラウスと名付けられる子どもと出会う短編集第5弾。ギードに拾われたクラウス、アルハラ&パワハラのゲルデ婆さん、ルーカス&ヴィレの双子兄弟、養成学校少女たちのトラウマ製造機ハイジ、そしてフェロニカ。そんな彼らに愛されるクラウスが、あんな時代もあったんだな…と驚かされる過去エピでしたが、そんな彼のかけがえのない居場所となっていた焔メンバーたちとの別れを経て今があると思うとなかなか感慨深いものがありますね。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
33スラム街で塵の王と呼ばれたクラウスが焔に拾われて世界最強のスパイへと成長し、焔が崩壊した本当の理由が明かされる物語。 灯に負けず劣らずの個性的なメンバーとの賑やかな日々の中でクラウスがスパイの技術を習得し、スパイの心構えを学んでいく姿は彼の才能の片鱗を感じさせるものでありながら、リリィたちへの教え方がああなったのも納得。 そしてクラウスとハイジの間でなんやかんやあったらしいのですが、それを知った時のグレーテの反応は果たして… 続きを読む…
ネタバレあり -
しゃお
21今回の短編集(といっても殆ど長編のようなものですが)、クラウスの過去編。クラウスの過去、想像つかなかったんですが、最初の頃は悪童だったんですね。それが焔のメンバーに調教(違)されて、あのクラウスになったかと思うと感慨深いものが。灯のメンバーとの知られざる関りもあったりして、そういった裏ネタも面白かったです。それにしてもますますノスタルジア計画の真の姿は見えてこないですね。本編での今後の展開も楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/02/20
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定価792円(本体720円+税)
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ISBN9784040752648
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