あらすじ紹介
よる十二時、ぼくらは『ほうかご』に囚われる――。
『ほうかごがかり ニ森啓』
小学六年生の二森啓はある日、教室の黒板に突如として自分の名前が謎の係名と共に書き込まれているのを目撃する。その日の深夜十二時、自室。学校のチャイムが爆発的に鳴り響き、開いた襖の向こうには暗闇に囲まれた異次元の学校――『ほうかご』が広がっていた。
学校中の教室に棲む、『無名不思議』と呼ばれる名前のない異常存在。ほうかごに呼び出された六人の少年少女は、それぞれが担当する化け物を観察しその正体を記録するために集められたのだった。絵が得意な啓は屋上に潜む怪異『まっかっかさん』を捉えるべく筆を手にするが……。
鬼才・甲田学人が放つ、恐怖と絶望が支配する“真夜中のメルヘン”。
みんなからのレビュー
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眠る山猫屋
68その怪異に選ばれてしまったら、逃げ出す道は選べない。小学生たちが指名された“ほうかごがかり”。深夜に召喚され、怪異に満ちた異界の学校で各々が担当する怪異の観察・記録をする事で怪異を弱める、卒業まで。陰鬱な深夜の学校、ノイズが流れあちこちに貼られた『いる。』という貼り紙。雰囲気が抜群に恐い。さらに現実に侵食してくる怪異に追い詰められていく子供たち。表紙の子は・・・。そして真っ向から向き合った啓くんが何とか切り抜けたかと思いきや・・・何故!?どうしちゃったんだ啓君!早く続きが読みたい! 続きを読む…
ネタバレあり -
kou
64これは怖い・・・小学生だった頃に読んでいたらトラウマになっていたかも(汗)。それにしても救いが無い。毎週、こんな事があってたら気が狂いそう。『かかり』のメンバーが報われる日が訪れる事を願いたい。 続きを読む…
ネタバレあり -
藤月はな(灯れ松明の火)
62子供だろうと不条理と戦い、周囲を慮り、内心を押し殺さなければならない現実がある。そんな子供たちが夜中でも更なる理不尽と向き合わなければならないってどんな地獄なの・・・?子供達が向き合う怪異が、ジョハリの窓における「私も他者も知らない自分」に相当するのではないかと考えた時、戦慄した。何故なら、怪異が子供の昼の日常にもチラチラと出てくる規則は当事者が置かれている現状が起点になっているからだ。更に啓君の担当した「まっかっかさん」に対しても「沈静化」しただけで「消滅」した訳ではない絶望!これ、本当に脱出できるの? 続きを読む…
ネタバレあり -
mihya
47突然任命された『ほうかごがかり』。金曜の夜中、別世界の校舎で七不思議ならぬ無名不思議を観察し記録する。 子供が好きそうな挿絵も入っていたりするし、軽い気持ちで読み始めたんだが、これはなかなか面白いものに出会ってしまった。 現時点ではツッコミどころもあったりするが、容赦ない展開もあり、今後を想像するのも楽しい。 すぐに続きを読む。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
41何の脈絡もなく、謎の係名と自身の名前が黒板に書き込まれていた小学六年生の二森啓。そんな啓と6人の少年少女が顧問の太郎から異次元と化した深夜の学校でほうかごがかりの仕事の内容を告げられるメルヘンホラー。係の仕事は週末の深夜に異次元の学校で7個目の七不思議として生まれた無名不思議の記録を着けること。この無名不思議がギリギリ想像出来るので恐怖心を抉ってくるんですよね。そんな恐怖が渦巻く中でとある悲劇が起きた傍らで偉業を達成した啓が犯した禁忌の先に待つものは…これは来月発売される次巻も楽しみです! 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/01/10
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定価792円(本体720円+税)
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ISBN9784049151992