あらすじ紹介
カグヤが意識を失ってから一週間が経った。《勇者》の内部に精神を囚われ昏睡状態のカグヤ、そして研究長の訃報。混迷するカローンの前に《勇者》は再び現れる。
「……元に戻っただけだ」
そう言い聞かせるように戦いへ身を置くアズマたち。だが、カグヤが示した“救い”を今更忘れることなどもう出来ない。
《勇者》と『勇者』。殲滅軍の内と外。彼らはどこから来たのか。なぜ戦わなければならないのか――終わりなき戦火の果てに逆転する世界。
全てを知った少年は再び“勇者”になることを決意する!
みんなのデータ
-
0評価する
-
1読みたい
みんなからのレビュー
-
よっち
31カグヤが意識を失ってから一週間。勇者の内部に精神を囚われ昏睡状態のカグヤ、そして研究長の訃報。混迷するカローンの前に勇者が再び現れる第3弾。元に戻っただけと言い聞かせても、戦いへ身を置くアズマたちが思わずにいられないカグヤが示した救い。危険な状況からカローンに身を寄せたマリが明かすクロノスの秘密。そして明らかにされてゆく殲滅軍の真実。そんな中で直面する過酷な状況にも、最後まで諦めなかったからこそ大切なものを守り切ることができて、生き残った不器用な彼らが迎えるかけがえのない結末を最後まで読めて良かったです。 続きを読む…
ネタバレあり -
まっさん
18★★ カグヤが意識を失って一週間の時が経つ。万が一勇者へと変容してしまった場合、自身を人間として殺してくれる存在の消失はカローン一同に影を落とす。そんな中、勇者と女神の真実や殲滅軍の存在意義、そしてカグヤの兄の行方などが次々と明らかになっていき… うーん…本当に個人的な話になってしまうんですけど、これは好きな終わり方じゃなかったなぁと。エピローグに関してはそれが顕著で、よくあるエンディングとはいえ他の二人とは?と思わざるを得ない演出にかなりガッカリしてしまいました。 さて、ストーリーに関しては前巻で→ 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
11非日常に引き込まれて現実を忘れた者=勇者を如何にして目覚めさせるか。仕事を苦労したり、同僚を信頼したり、恋をしたりして現実を生きることの幸せを説く。伝えたいことはわかるが、その現実感がフワフワしている。組織やキャラの日常性とかが分からないのに、武器化した人間の運命は(現実を理解したのに)残酷。てか、敵がいなくなり組織解散の流れで研究仕事って何があったんだろうか。組織だけでなく、この世界の組織外の社会が見えてこないのは、あまりに閉じすぎている。 テーマに沿うよう「大人」のキャラをもっと出してもよかったかな。 続きを読む…
ネタバレあり -
霧月
6読了。去年期待して読み始めたシリーズ。設定やキャラの見た感じ等は好みだったんだけど、読むと物足りない感じはしてたから早々と終わるんじゃないかとは思ってた。で、最終巻。話自体はちゃんとまとめてあったし、終わり方もスッキリとした物だったし満足です。 続きを読む…
ネタバレあり -
きぃ✬
4うーん……。二人だけの話で終わってしまった感が。途中からアズマとカグヤの恋愛が中心になっていったのが、なんか残念。アズマへの態度は前巻の描写では意図的なものに感じられたけど、今さらカグヤは無自覚を主張してくるのかというのも引っかかった。最後のカグヤの記憶は隠したいのか隠したくないのか周囲の人たちぶれすぎだし、都合よく記憶蘇ってるし。勇者と女神とカローン、この世界観が好きだっただけに、あの闘いがこんな風に収束していくのに喜びはなくて、物悲しさや虚しさが勝ってしまう。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2024/01/10
-
定価858円(本体780円+税)
-
ISBN9784049151480