あらすじ紹介
別の世界である『異郷』からやってきた少女・一妃。床辻の土地神としての権能を引継ぎ、東の地柱となった少年・蒼汰。そして『血汐事件』の影響により、首だけになって生きる蒼汰の妹・花乃。奇妙な関係でありながらも、三人は家族として新しい生活を歩み出していた。
そんなある日、床辻の怪異を管轄する『監徒』の手引きで、蒼汰の転校が決定。そこには北の地柱・墨染雨が待っていた。土地神の先輩である彼女から忠言を受けながらも、床辻の守り手として蒼汰は着実に成長していく。
だが、異郷からの浸食現象【白線】が日に日に勢いを増す中、『血汐事件』で消えたはずの少女が現れ――。
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みんなからのレビュー
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よっち
31紆余曲折の末に床辻の土地神としての権能を引継ぎ、東の地柱となった蒼汰。そんなある日、床辻の怪異を管轄する『監徒』の手引きで、蒼汰の転校が決定する第二弾。転校した監徒の縁者も多い北の高校で待っていた北の地柱・墨染雨。彼女とも助言を得られるような関係になりつつある一方、異郷からの白線が日に日に勢いを増す状況で発見された『血汐事件』で消えたはずの少女。墨染雨と記憶を失った少女の過去も明らかになる中で、やっぱりそうなっちゃいますよね…という展開ではありしたけど、その結末はなるほどなと思いつつも少し驚かされました。 続きを読む…
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燃え尽きタコ
25最高の読後感、序盤の何でもない掛け合いや世界観説明的なシーンが最後一気に回収されるの読んでて凄く気持ちよかった。 1巻が蒼汰と床辻の物語としたら、2巻は一妃と異郷の物語って感じ。 最後の花乃の選択は一切想定してなかったけど言われてみりゃそう考えるかって感じで、気丈に応援して送り出す蒼汰と駄々こねて泣きじゃくる一妃と希望をもって旅立った花乃のシーンは見てて本当に家族だったんだなってじーんと来て良かった。 一妃の人外バレが終盤だった1巻と違って、最初から分かってる+強い人?は把握出来ることで、一妃の人とは違 続きを読む…
ネタバレあり -
わたー
24★★★★★これはあまりにも人の心がない……でも話はクッソ面白いんだよ流石、古宮先生。マジ勘弁してくれ。1巻の騒動を経て床辻の土着神の力を得て、半分だけ地柱となった主人公だったが、妹をもとの身体に戻すために怪異を木刀でしばき倒す生活を続けていた。そんないつも通り(?)の生活をしているなか、一妃の姉による策が着々と進行していて…という2巻。超越者であることで理解が及ばないところもあれど、家族として愛情を注いでくれることはわかる。だから自分も彼女を受け入れ、長くなった寿命を彼女と共にあらんとする。 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
21悪く言うと展開が早すぎるというべきだろうが、それを超えるテーマの昇華が面白くまとまっていた。 怪異は種族間差別を前提にして、短命種たる人間を愛いていたけど、家族という対等な立場から愛されることで喪失を覚えた。同属の愛ではなく個人の愛を選んだからこその変化。その意味で今作は立派な異類婚姻譚であった。 てか、主人公ブレなさすぎなんだよ。覚悟完了しすぎて他の柱若干引いてるシーン多すぎ。主人公がイケイケすぎて万事解決してるのは、笑いどころですらある。イケメンってすごいなぁ 続きを読む…
ネタバレあり -
八岐
13★★★★ 一妃は人の心が分からぬ、とか言われてるし実際そうだと思うんだけれど、それはそれとしてこの青己兄妹の精神性は人から随分と逸脱してると思うよなあ。二人共どちらかというと神様寄りなんじゃないだろうか、これ。比べると雨と紀子の方は未練と後悔と潔さが人らしさに満ちていた。でもいずれにしても、形と表し方は違えどそこには深い愛がある、お話でした。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/01/10
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定価836円(本体760円+税)
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ISBN9784049151305