あらすじ紹介
いつものファミレス――そこは、親の再婚でなんとなく家に居づらくなった俺の逃避先。家族と無理に過ごさずにすむ、自分だけの居場所。
そんなファミレスでいつも見かけるクラスメイトの加瀬宮小白は、誰とも馴染まない孤高の美少女。どうやら彼女も家に居場所がないらしい。ひょんなことからお互いの秘密を語り合った俺たちは、遅く帰るためのアリバイを作る《ファミレス同盟》を結ぶことになって……。
その日から俺たちは、お互いがありのままでいられる関係になり、退屈だったファミレスでの時間は小白と愚痴り合う楽しい時間になった。
「「―――明日の放課後、いつもの店に集合で」」
放課後のファミレスで、今日もふたりの帰らない理由探しが始まる。
みんなのデータ
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24読みたい
みんなからのレビュー
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よっち
33親の再婚で家に居づらくなり、ファミレスに逃避していたた高校生の成海紅太。そこで見かけるクラスメイトの加瀬宮小白と同盟を結ぶ青春小説。比較される義妹ができたことで、過去の経緯から家族とぎくしゃくしている成海。彼がひょんなことから同じように家に居場所がないと感じていて、学校では誰とも馴染まない孤高の小白と家族の愚痴を言い合うファミレス同盟を結ぶ展開で、思っていたことを言える相手、そしてお互いにありのままでいられる場所ができたことで、少しずつでも変化していく二人の関係がどうなるのか続巻が楽しみなシリーズですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
わたー
32★★★★★めっちゃ良かった。自宅に居にくさを感じ、ファミレスで時間を潰していた主人公とヒロインがひょんなことから交流を始め、やがて互いが互いをかけがえのない居場所だと思うようになっていくラブコメ。ただの常連客同士がたまたまクラスメイトだったというだけの繋がりとも呼べないような薄っすい関係性から、気楽に愚痴りあうことのできる「ファミレス同盟」の結成を経て、どんどん親密になっていく。ゼロスタートから次第に感情が熱を帯びていって、彼(彼女)じゃないとダメなんだとなるまでがしっかり描かれていて、良すぎんかと。 続きを読む…
ネタバレあり -
しぇん
21Kindle Unlimitedで。家庭環境に問題ある二人のラブコメ。コメ要素はないかな?主人公側は、本当はもう解決してある感もありますが毒親から受けたトラウマのせいが大きいのかなと。 続きを読む…
ネタバレあり -
まっさん
21★★★★ 母親の再婚によって新たに出来た家族との距離感に悩み、一人孤独感を紛らわせる為ファミレスへと通い詰める紅太。そこでは自身と同じように過ごす、他者を寄せ付けない美人なクラスメイト・小白がいて…お互いが秘密を共有し、いつしか相手を自身の拠り所とする関係が生まれて…というお話でした。 これは良質な共依存ラブコメ作品。お互いが孤独感を拗らせた事で、唯一の拠り所となった相手への依存度を高めていく作品。内容に関してはややシリアス味を感じる設定も含まれますが、今巻時点ではその辺りは殆どピックアップされない→ 続きを読む…
ネタバレあり -
rotti619
21家庭の事情で自分の居場所をなくした、成海紅太と加瀬宮小白が二人、夜のファミレスで同盟としてお互いの心の拠り所となっていく、というお話。劣等感というものがテーマとなっており、身内に優秀な人物がいる故に比較されることに抗おうとするが、絶望しか残らなったという共通点がある。紅太はまだ救いがあるが、小白は深刻な状態。故に他人事に見えない紅太が優しく接するのは必然であり、距離の縮まり方が自然に描かれていた。Web版をずっと読んでいるのでこの先を知っているが、小白が反転してからがこの作品の真骨頂なので、ぜひ続刊を。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/01/10
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定価726円(本体660円+税)
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ISBN9784049148718
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
「秘密の関係」でつながる、甘酸っぱくて等身大な二人の青春!
「――明日の放課後、いつも店に集合で」だなんて、ドキっとしちゃう二人だけの秘密の時間を共有するんですよ♪
教室では人を寄せ付けないようツンとしている小白ちゃんですが、同盟相手の紅太くんに対してだけは、素の自分をさらけ出せるんですっ! ゲームで徹夜したり、ハンバーグをぱくぱく頬張ったり! クールビューティな見た目と子供っぽい中身のギャップがたまりません~! 無防備な小白ちゃんには彼も思わずときめいちゃいます♪
ファミレスで居眠りした彼女を、天使みたいな寝顔だなあと眺め、授業中にはメッセージのやりとりに夢中になって、板書をすっぽかしてしまったり。甘酸っぱさが大渋滞してますねぇ!
自分しか知らない、本当の彼女。それがまた「秘密の関係」って感じがして、キュンキュンしちゃいますよ!
ふたりが互いにとって唯一無二の存在になっていく様子を応援したくなる作品です
しかし二人は次第に、互いに理解し合いたい、相手を助けたいと望むように。小白が夜遊びをしているというデマが学校で出回っていることを、真剣に怒った紅太さん。「友達のこと悪く言われてる……それが嫌で、怒ってたんだ」。それは初めて彼が小白さんのことを面と向かって友達と呼んだ瞬間でした。まさに今この瞬間成長していく彼の内面を見たような気がして、あたたかい気持ちにさせてくれますよね。
同じ痛みを抱える二人が心を通じ合わせ、互いにとって唯一無二の存在へと育っていく様子が、なんとも甘酸っぱくて素敵な青春ストーリーですよ。