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• 現代知識を交えたアレンの稼ぎ方にワクワクするッスよ！

  

  ディアナ
  イラストレーターの夢を諦めた会社員男性はある日、ゲームアプリによって異世界転生するッス！ 自作キャラの設定通り、天才的な才能を持った画家・アレンとして生活するはずだったんスけど……。婚約が解消され社交界で噂になり、実家の商会にも影響が出そうに。前途多難な幕開けッスねえ。
  
  だけどアレンには画家としての才能とスキル、さらには前世の知識もあるッス。逆境を覆すのも余裕ッスよ！
  
  アレンは前世の知識でビジネスチャンスを掴み、自分の能力をフルに活用していくんス。画家ってのは、絵を描くだけが商売じゃないッスからね。劇場で売るグッズを作ったり、小さな絵を描いて入れ物としてロケットペンダントを流行らせたり、いろんな方法でじゃんじゃん稼いでいくんスよ。誰もが驚くようなアイディアで力をつけていくアレンはやがて、卓越した商才を持つ切れ者として、貴族たちにも一目置かれるようになるッス。
  
  多くの貴族に頼られ結果を出し続けているうちに、お金も人脈もどんどん増えていくアレン。ついには女王にまで協力することになるんス。婚約解消での損害を取り戻すどころか、平民としての立場も貴族の派閥も飛び越えて、国の中枢で活躍していく姿は痛快ッスよ！

• 歴史好きがニヤリとできそうなネタの数々にも注目です☆

  

  つむぎ
  アレンさんが子爵令嬢と婚約したのは、商会に貴族とのパイプを作るためでした。しかし婚約者の浮気相手に殺されかけ、婚約は解消。しかも浮気相手が王族に近い公爵家の跡取りだったために、婚約解消には多くの違約金と他の貴族の取りなしが必要でした。アレンさんが生きているのは、身分差から理不尽なことも起こりうるシビアな階級社会なんです。
  それでもアレンさんは描いたものの情報を得る能力〈神眼〉を駆使して、窮地を乗り越えていくんですよ！
  
  アレンさんは、様々な立場の貴族の肖像画を描くことになります。そこで知ったトラブルは貴族ならではのものばかり。男性しか受け継ぐことのできない公爵位を令嬢に継がせるために尽力したり、貴族同士の婚約の破綻を阻止して両家の利益を守ったりと、対処するのは楽ではありません。けれど権力者たちの切実な悩みを着実に解消するからこそ、アレンさんは彼らの信頼を得ていくんです。
  
  一つ問題を解決するたび、アレンさんはより大きな商機を得ます。その過程に階級社会のリアルな事情が絡んでくるので、爽快感と共に物語にのめりこめる没入感も味わうことができるんです！ まるで歴史物さながらの一冊ですね。