みんなからのレビュー

• よっち

  2023/10/16

  30

  呪具の一部だった本を焼いてから約百年後。東の大陸に渡り残る呪具の捜索にあたっていた二人。未だ情勢が安定しない地域も多い中、彼らが幼い兄弟を拾う新章第三弾。ロツィとファラースの兄弟を教育しながら、謎の失踪を遂げた家族の足取りを追ううちに浮かび上がる「幸福な街」の存在。そして辺境の城砦に追放されながら生き延びて豹のリグたちちと共に過ごす王子ルースと巻き込まれてゆく隣国ノイディアの情勢。二人が再び巡り合う難易度がだんだん上がりそうな勢いですが、立ち位置は変わっても優先順位は間違えないあたりが彼ららしかったです。 続きを読む…

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• かなで

  2023/11/08

  18

  逸脱者として外部者の呪具を壊していく旅を続けるオスカーとティナーシャは、とある二人の兄弟を拾う。彼らの血の繋がらない家族を探しつつ、彼らに稽古をしていくオスカーたち。七年の月日が流れた頃、『幸福な街』の噂を聞く。呪具を壊すために別れを選び、再び出会ったかに思えたが、それはまた長い別れの始まりに過ぎなかった。→幸福な街もvoidも悲しさと同時に、オスカーたちの永遠の愛が垣間見れたし、何度出会って記憶がなくとも、互いのために力を尽くすのがたまらなく泣けた。出会い直すのも難しくなっていくという二人の旅はまだ（続 続きを読む…

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• ユウ@八戸

  2023/10/26

  10

  東の大陸での長い長い物語。兄弟を拾ったふたりが、彼らが生きる手伝いをしながら呪具に迫っていく『幸福な街』。洗脳され感情を制御されながら幸せに暮らす住民と、そんな姿に違和感を覚えて戦う兄弟と。オスカーとティナーシャが十年以上一緒に過ごしたふたり、というのも印象的でした。歴史が積み重なりすぎて、物事への対処に普通に十年使えるの怖い。『Void』もなかなかのしんどさ。思い出す前にひとつの物語が終わった。今回、両方ともシリーズ屈指のしんどさでした。次は魔法大陸に戻るのかな…それは我々が知ってる魔法大陸か？ 続きを読む…

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• bluets8

  2023/10/21

  10

  珍しく二人が夫婦としてスタートし、二人が揃っている安心感もあって穏やかな気持ちで読み進めていたら……そういう時こそ落とし穴を用意しているのがこのシリーズ。ついに姿が見えた外部者の猛烈に不安になる一言と、それを助長する後半の物語にうわーってなる。何よりオスカーとティナーシャの軽口と睦言が好きなのに、それが楽しめないのがとても寂しい。前半は楽しめていただけに、よりそう感じるのかも。この先、こうして離れている時間の方が長くなってしまうのだろうか。それでもこの二人ならきっと……。 続きを読む…

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• ゆり

  2023/10/22

  9

  Web版既読。東の大陸での物語。『幸福な街』ルツィとファラースの面倒を見て家族に近い関係を築いていくオスカーとティナーシャが良かった。何気ないエピソードかと思っていたら……いやはや。ちらりと語られる外部者の言葉が不穏で衝撃的。『Void』これ昔から好きなのです夢の中のルースとシェライーデの逢瀬が幸せで切なくて。かつてのふたりに境遇が近くてやっぱり似合ってるなとも思います。ラストを知っているからまあ穏やかに読めるのかな。子守りドラゴンに和む。何気にナークの秘密やルクレツィアさんの正体など盛り沢山で嬉しい。 続きを読む…

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