あらすじ紹介
「未来の王妃であるシェイラ様のドレスや装飾品を揃えてさしあげたいわ」「お嬢様、また無駄遣いをされるおつもりですか」「これは推し活よ! 私は好きなものにお金を惜しみたいくないの」
王国随一の資産を有する男爵家の跡取り娘で、国内の有力貴族子女が集うエーデル学園に通うパトリツィア・レッジと護衛兼従者のロルフ・シュタレイン。
パトリツィアが推しに愛と情熱と莫大なお金を貢ぐ日々を送る中、王子アルドを巡り彼女の最推し・シェイラとベル家の令嬢・レジ―が揉めている場に遭遇する。
レジ―の態度に違和感を覚えたパトリツィアはベル家の周辺の土地を買い占めたり、レジ―の身辺調査をすることに。
すると、ベル家が王家転覆を画策していることが発覚して……。
「全ては推しのため」を信念に富豪令嬢がお金ですべてを解決する推し活ファンタジー。
みんなのデータ
-
0評価する
-
1読みたい
みんなからのレビュー
-
ホシナーたかはし
12ネット版が面白かったので購読。同心、刑事(デカ)に続く、富豪シリーズ?令嬢編。お金の使い方が豪快にして嫌味が無く、さっぱりとしているところが好印象だし面白い。事件が起きても人が死なないところが特に良い。今回ネット版を大幅加筆修正してますが、是非続編出してほしい。 続きを読む…
ネタバレあり -
ユウ@八戸
8お金で解決できる事件はお金で解決するタイプの令嬢パトリツィアが推しのためにお金を使う物語。庶民が一生稼げない金額を「たったの」「ぽっち」と推しのためにさらっと使い、またその行動がさらなる富に繋がり。言ってみたいね「お金は使うためにある」。確実に国庫を超えそうな資産をお持ちで。使い方が豪快だけど爽快なので、ストレスなく読めました。行動が愛ゆえにだから妬ましさとか沸かない。最推しである護衛のロルフとの両片想いも相まって、ただただ微笑ましい。ふたりの進展も気になるので、続きを出してほしいところです。 続きを読む…
ネタバレあり -
フジ
4推しや好きなことの為なら、簡単に大金を支払っちゃう令嬢のお話。ここまでスパッと大金で全て解決しちゃうと、もう気持ち良いもんですね。パトリツィアの性格もはっきりしていて爽快な作品でした。 続きを読む…
ネタバレあり -
bulbul
4愛する人のために尽くす事がいつの間にか商会になり事業になり富豪となった男爵家のひとり娘パトリツィア。パトリツィアも例に漏れず推し活がお金を生んで…。富豪刑事とかに通じる金銭感覚格差に加えて揉め事を成敗するスカッとさが面白い。護衛騎士にピュアな所も可愛いらしかった。 続きを読む…
ネタバレあり -
史
3作者読み。金持ち喧嘩せず。徹頭徹尾勧善懲悪。その秘訣はとにかく財の多さか。プリンセスとナイトの関係性もなんかいい。明るく楽しくたまにキュンとする。良いですね。好きですねえ。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2023/09/29
-
定価1430円(本体1300円+税)
-
ISBN9784047375796
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
演劇もパン屋さんも調教師さんも…皆さんが彼女の『推し』!
そんな彼女が日々励むのは、なんと『推し活』です。推しのクラスメイトには「心が潤う」とうっとりして、宝飾品を買ってあげたいと願うほど。推しの舞台を観れば、すぐに評論をまとめて出版社に掲載……推し活ならではのエネルギーがすごいんです! 推しの対象は、とにかく『素晴らしいと感じるもの』なのですから、幅の広さも驚きですよね。
「推しに輝いて欲しい」をモットーに、彼女はお金を使うことを惜しみません。パン屋のパンが気に入れば、出資を厭わず大々的に売り出し、今では王都一の人気店に。馬の品評会で腕のいい調教師がいれば、牧場を与えてのびのびと働かせ、名馬を輩出させる有名な牧場主にまでしてしまうんです! もちろん彼女は『推し活』のつもりなのですが……使った以上の利益が返ってきても不思議そうな彼女に、くすっと笑えるんですよ。
富豪令嬢の推し活は、お金も愛情もたっぷりです。お金ですべてを解決するスケールの大きさは、爽快感を味わえますよ!
パトリツィア嬢にとって有能な護衛・ロルフももちろん『推し』なのですが…
19歳の彼ですが、彼女を守るために同級生として学園に入学し、片時もそばを離れません。割れた花瓶を見た彼女が「ロルフ」と呼ぶだけで、「すでに手配をしております」と、修繕対応すら先回りをしてしまうのですよ。その優秀で真面目な仕事ぶりは、まさに過保護……いえいえ、目を見張るほどの献身っぷりに惚れ惚れしますね☆
彼に信頼を寄せる彼女は 「ロルフがいるから」と、いつも素直に言葉にしています。慣れたやり取りと思いきや、彼は視線をそらして耳まで赤くしているのです! そんな初々しい反応に彼女の頬も熱を持ち、心臓が高鳴り……その様子は単なる主従関係ではないようで。そこに微笑ましさすら覚えるのですよ。
そんな彼は、もちろん彼女の『推し』の一人。特別報酬として彼にお金を払いたがる彼女ですが、彼は頑として受け取りません。彼女が呼ぶ他の『推し』とは、同じ存在にはなりたくないのでしょうね。ふふっ、実に分かりやすい独占欲なのです☆