あらすじ紹介
大学近くで一人暮らしを始めて3ヶ月。
その部屋には――文芸サークルの清楚系美少女・西園寺春香が常に入り浸っていた。
その可憐な見た目とは裏腹に、お酒に依存する彼女にとって、深酒で寝坊しても講義に間に合うこの部屋は都合が良いらしい。
「襲えるなら襲ってくればいい。でも君、ボクをどうこうするつもりはないだろ?」
と、朝も無防備な下着姿を晒しながら安心しきっている。
「ちょっとぐらいなら相手するよ?」
なんて挑発もしてきて――。
さらに、彼女のほかにも大学でも有名なS級美少女たちが理由をつけては部屋に転がり込んできて――!?
彼女が依存してきたものは、彼と過ごす中で形を変える――。
みんなのデータ
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5評価する
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10読みたい
みんなからのレビュー
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佐治駿河
46本書を少し読み進めると違和感に気づきます。すごい独特の文章の書き方です。主人公の会話は書かれていません。他のキャラたちのみの会話しか書かれません。主人公が何かしゃべったであろうことに、他の人が会話を返しています。ですので、主人公のしゃべったと思われる会話は読者側で補完しながら読み進めなければなりません。途中のイラストで主人公の挿絵があるのでこんな人物なのかな?と確認はできますが、イラストがなければもしかしたらこの主人公は動物もしくは幽霊的な何かなのか?と勘ぐってしまいます。内容よりも文体の手法に驚きです。 続きを読む…
ネタバレあり -
芳樹
39白状するとジャケ買いです、はい。色っぽいお姉さんの姿と、背徳的な香りがする標題に惹かれて手に取りました。登場する3名のヒロインが、それぞれアル中、パチンカス、ヘビースモーカーという尖った個性が一周まわって魅力的。そんなヒロインたちと、大学生なのに思春期少年のような面倒くさい主人公との交流が描かれる、一風変わった面白い作品でした。今回は酒カスヒロイン・春香に焦点が当てられていて、彼女の抱える問題の解決に切り込む主人公の姿は熱いながらどこか滑稽でしたね。いずれラブコメに昇華するであろう今後の展開が楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
32大学近くで一人暮らしを始めて3ヶ月。夢の大学生活、夢の一人暮らしをするはずだった主人公の家に、大学でも有名な美少女たちが転がり込んでくる青春小説。彼がサークルの飲み会で出会った、可憐な見た目とは裏腹に酒好きな一面を見せる西園寺春香。深酒で寝坊しても講義に間に合うことに気づいた彼女だけでなく、パチンコ好きの夏希やゼミの同期の喫煙者・冬美も入り浸るようになる主人公の部屋。残念な美少女たちと主人公の変わりそうで変わらない距離感があって、彼女たちを放っておけない主人公のお節介が関係をどう変えてゆくのか続刊に期待。 続きを読む…
ネタバレあり -
燃え尽きタコ
26web版と比べて主人公の印象が変わる?と言うより仄めかしレベルだった闇深さ捻くれ具合辺りがしっかり描写されてるけど、案の定お前そう言うところだぞ!な部分も健在、その性格その挙動は厄介な女に懐かれるわなってなる所好きだぞ。 あとがきにも書いてあるけど、現代日常からラブコメに変わった関係上、主に西園寺辺りのヒロイン力が超強化されてる。主人公に寄りかかってるの可愛すぎる。 あと3人の趣味に影響受けてる描写が、さりげなくしっかりとされてるのも加筆部分で好みなとこ。 続きを読む…
ネタバレあり -
しぇん
25ラブコメでは無いですね。割と無気力な主人公がサークルの美女にからまれるところから始まる物語。酒、パチンコ、タバコにハマったヒロイン達と友達付き合いを始めるお話。何と無い日常をおくっていくだけですが、結構楽しめました。さらに、主人公の台詞は想像する独特な形式になってるので読む人は選ぶ話かもなとは思いました。続いてもラブ要素入ってくるんですかねぇ? 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/11/01
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784041139691
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
ひと癖も二癖もある独特なヒロインたち☆
一見、非の打ちどころのないS級美少女な彼女達と仲良くなった「僕」。お友達も羨んじゃいそうな状況だけど、彼女達にはあるとんでもない秘密があったの。なんと、ヒロイン全員がなにかの依存症なんだよ!
西園寺さんは飲み会に行けば、周りの男性を酔いつぶすほどの酒豪。北条さんは食費すらすってしまうパチンカー。東雲さんは片時も煙草を手放さないヘビースモーカー。みんなダメダメなところがあるなんて…! 危なっかしくて心配だよ~!
大学でも浮き気味の彼女達が「僕」にだけは懐いて、毎日毎日部屋におしかけては宴会三昧! 当の「僕」は迷惑がってはいるけれど…あれ? なんだか楽しそうかも? 自堕落な美少女に囲まれて送る大学生活、これはこれで青春かもしれないね!
「僕」と彼女達の絶妙な距離感が良い繊細な物語です
西園寺さんを始め、登場するヒロイン達は美しすぎる容姿ゆえ、友人らしい友人を持てないでいました。そんな中、下心を持たずフラットに接してくれる「僕」という存在にヒロイン達が次第に心を開いていくんですよ。誰も信用できずにいるとき、当たり前に普通に接してくれる人がいたら、それだけで嬉しく思いますもんね。
マイペースな彼女達が時折見せる弱さに「僕」は戸惑いつつ、黙ってそばに寄り添います。その不器用さが、等身大の大学生らしさを感じさせて本当にリアルなんです。「僕」の姿に共感し、なかには昔を思い出す人もいそうですね。
何をするでもない、あくまで居場所をそっと提供し、あるがままを受け入れる。傷ついてきた人にとって、もしかしたらそれが一番救いになるのかもしれません…。人と関わることに怯える彼女達の背中を支え、ときに押してやる「僕」の姿からは、普段の皮肉屋な仮面では隠せない、ひねくれつつも不器用な優しさが滲み出ているんですよ。
彼女達と「僕」が交わすぎこちない心の触れ合いが、読んでいてこそばゆい気持ちになる、そんな繊細な物語ですね!