あらすじ紹介
クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の“死”を意味する。VR世界にプレイヤーを閉じ込め、数多の被害者を生んだ『SAO事件』。
そこには、迷宮入りとなった「連続殺人事件」が存在していた――。
《アルヴヘイム・オンライン》の世界で探偵事務所を開いていた少女スピカと助手の俺は、とある手記を偶然入手する。それはSAOの難解なダンジョンに閉じ込められた後に起きたという、おぞましき凶行の記録。未解決の殺人事件の真相を調査しようと意気込むミステリマニアのスピカとともに、事件現場になったという新生アインクラッド二十層《ひだまりの森》の片隅にたたずむ《迷宮館》を訪れ、推理を始めるが……。
謎が紐解かれたとき、あなたの認識は覆される。SAO×本格ミステリ!
みんなからのレビュー
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ナルピーチ
131特殊設定によるミステリーとVR世界を融合させた一冊。SAOについては初見ではあるが、他の方々のレビューと同様にあまり気にする事なくファンタジー系のミステリーとして楽しめた。クロサーと化した《迷宮館》で起きる不可解な連続殺人事件、館内に潜む盲目の怪物、そして本作のキーアイテムとなる“手記”の存在。現実世界と仮想世界を並行して謎を解明していくのだが、プロットの高さがとても凄く、細部に渡る設定とゲームだから有効となるロジックがお見事!最後の最後まで油断禁物。待ち受ける驚愕の真相にしっかりとした本ミスを味わえた! 続きを読む…
ネタバレあり -
yukaring
75VRゲーム『SAO』を舞台に繰り広げられるクローズドサークルの殺人。"ゲーム中に死んだら現実に死ぬ"という仮想現実の世界に閉じ込められ阿鼻叫喚するプレイヤー。そしてその中にひっそりと存在する《迷路館》に迷い込んだ人々は事件を解き明かし館を脱出できるのか?SAOの設定を見事に活かした本格×特殊設定ミステリで予想以上の面白さ。アインクラッドにひっそり存在していた《迷路館》のおぞましき連続殺人の記録にロジックのしっかりした謎解きの魅力とラストに仕掛けられた驚愕の真相。SAOのもうひとつのデスゲームを堪能できた。 続きを読む…
ネタバレあり -
雪紫
60電子書籍にて読了。遠田さん表紙も込みで「迷路館」連想不可避な綾辻ファンホイホイタイトル(作中でも引き合いに)。「迷路館」シチュエーションで何故「十角館」の状況は起こり得たか?が、読み進むごとに事件と別の謎が浮上してきて・・・。現在と対象的に手記がキャラ多いのに絵で紹介されたのが半分かつさくさく死ぬので印象に残りにくい分(同一人物トリック疑うくらいに)、殺人動機と何故アインクラッド消滅とともに消えるはずだった手記が存在したのかの理由が壮絶過ぎる・・・。SAOの、それもこの設定でしか出来ないわこれ・・・。 続きを読む…
ネタバレあり -
cinos
54ソードアートは全く知らないけれど、普通にバーチャル世界でのミステリとして楽しめました。最近は作中作ブームなのですね。 続きを読む…
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さっちゃん
53クリアするまでログアウト出来ず、ゲームで死ねば現実でも死んでしまう前代未聞のデスゲーム。そんなSAOのダンジョン「迷宮館」で連続殺人事件が起こり…。/SAOのことも知らずVRゲーム未経験だけど、この表紙とタイトルは必読だわ。学校パート、VRゲームのALOパート、SAOパートが出てくるけど、思ったよりややこしくなくてすんなり物語に入っていける。何層にも重なる世界をロジックで一つにまとめていくラストは本当にお見事。謎解きも仕掛けも面白かった!/それにしてもこのダンジョン、誰もクリアできる気がしないよ? 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/12/08
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784049152784
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
SAOの世界で起きた不可解な殺人事件を巡る本格ミステリッス!
事件現場となったのは、アインクラッド二十層『ひだまりの森』の片隅にたたずむ『迷宮館』。そこに閉じ込められた探索者たちが脱出を試みるんスけど、難解なダンジョンの謎は一筋縄ではいかないッス。さらに迷宮に住むという超強力なボス級モンスターまで出てくる始末! なんとかやり過ごそうとしていたその時……とうとう犠牲者が出てしまうんスよ~!
怪物に殺されたのか、あるいは人為的な殺人の可能性も…? 残された探索者は徐々に疑心暗鬼になっていくッス。殺人犯がいるかもしれないと怯えながら、怪物を避け、迷宮の脱出方法を探さなければ生き残れない。いやぁ~これは絶望的な状況ッスねぇ…。
そんな中で一人、また一人と犠牲者が増えていく彼らの恐怖が、スリル満点で手に汗握るッスよ! ログアウト不可という逃げ場のない状況で起こる不可解な事件は緊張感MAX! SAOの世界感やサスペンスが好きな人は絶対楽しめるッスよ!
SAOのシステムと設定をうまく生かしたトリックにあっと驚くはずです!
手記を読み進めていくうちに浮かび上がる殺人犯の影。SAOではプレイヤーキル、いわゆるPKなどの犯罪行為を働くとカーソルの色が変わるので、すぐに誰が犯人か判別がつくはずなのですが……しかし、不可解なことに誰もそうなっていないんです。やはり、モンスターの仕業…? それとも、このSAOのシステムの裏をつくトリックが存在するというのでしょうか? 一体、誰がどんな方法でシステムを掻い潜ったのかすっかり考えこんじゃいました…!
ログアウト不可という閉鎖的なSAOのゲーム空間だからこそ起こり得る殺人事件、そしてゲームシステムを逆手に取った数々の仕掛けは実に難解です。最後まで何があるかわからないサスペンスとミステリ要素にハラハラしちゃいますが、その謎が解けた時、SAOならではのトリックにあっと驚くはずですよ!