あらすじ紹介
「きっと、貴方に恋をする為に――」
異国の地にて勃発した神を巡る大事件。それは二つの国の『秋』を波乱と混沌の渦に呑み込んでいった。
大和の秋である祝月撫子。橋国佳州の秋であるリアム。幼き秋達は運命に翻弄されていく。と同時に、容赦なく訪れる理不尽な暴力に対し、座して待つことを良しとしない者達が奮起していた。
冬の代行者、寒椿狼星。
夏の代行者、葉桜瑠璃。
さらには、大和からの随行陣や橋国佳州の四季の代行者も加わり、事件は国家をも巻き込む事態へと発展していく。
やがて明らかになる、巨悪の存在。
撫子の護衛官、阿左美竜胆は主を救う為に戦場を駆け抜ける。
少女の愛と罪を巡る物語の答えは如何に。
みんなからのレビュー
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なっぱaaua
56今巻ひと言でいうと大和の秋が可愛そう過ぎるわ。誘拐二度目だよ。それも異国でだよ。どんな理由であったにせよ、やっぱりジュード達の行動は褒められたもんだじゃない。しかし橋国の現人神協会や季節の塔の季節の神達への行いも酷すぎる。しかも国際問題だよ、コレ。大問題だって。二国の秋の神達はまだ幼い。幼いから故の気持ちの受け取り方も表現されていて、とても切ない気持ちになった。「伏竜童子」はきっとあの人だよね。秋の能力の高さが際立つ今巻でもありました。 続きを読む…
ネタバレあり -
つっちー
49季節の代行者がそろっての大活劇となると思っていましたが、撫子や、リアムの内面に焦点があてられ、アクション描写は少なめでした。大団円とは言い切れない結末と、最後のりんどうと撫子の未来?の物語が、何とも切ない読後感を抱かせます。きっと、撫子は、ずっと同じような自らの希望を抑え込む選択を何度も繰り返してしまうんだろうなぁと思ってしまいます。彼女が、本当に孤独から解放され、平穏に暮らせる日が来るといいなぁと願わずにはいられません。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
43二つの国の『秋』を波乱と混沌の渦に呑み込んだ、橋国で勃発した神を巡る大事件。大和の秋である祝月撫子。橋国佳州の秋であるリアム。幼き秋達は運命に翻弄されていく第七弾。容赦なく訪れる理不尽な暴力に対して座して待つことを良しとしない者。そして大和からの随行陣や橋国佳州の四季の代行者も加わり、国家をも巻き込む事態へと発展していく事件。一方で橋国の巨悪の存在も明らかになる中で、自らの愛に心揺れる撫子を救うために奔走する竜胆の必死の想いには心打たれましたね。大切な人のために戦ったそれぞれの結末もなかなか良かったです。 続きを読む…
ネタバレあり -
るぴん
38下巻。こちらも息もつかせぬ展開で一気読み。橋国各州の代行者達、そして日本からも代行者一同が集結。日本でも里や四季庁のお偉いさんが腐っていたけれど、佳州の教会のやり方は輪をかけてひどい。ジュードが撫子様にしたことは許せないが、彼がそうせざるを得なかったのもわかるから辛い。撫子様の性格は親に愛されなかったから形成されたものだというのが悲しすぎる。その分今後は竜胆や真葛達に愛されて、幸せに暮らせますように。そして初恋が実りますように。きっと竜胆は10年でも20年でも待っていてくれるだろう。 続きを読む…
ネタバレあり -
星野流人
37各陣営揃い踏みのクライマックスは毎度のごとくおもしろく、今回もとても良かったです。橋国側の代行者たちはいずれも個性豊かで、特に冬のロリコンビが悪ガキで、でも本当は素直でとてもかわいくて好きでした。正道現人神教会は決して正しいことはしていないのですが、彼らを凶行に走らせてしまうほど橋国の代行者周りが腐りきっていたのだと思うと、やるせない気分です。こじれにこじれていた秋の物語も、ようやく決着。撫子のその言葉の先は、悩む必要など最初から無かったのだろうハッピーエンドが待っていることを祈りつつ 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/11/10
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定価880円(本体800円+税)
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ISBN9784049150780
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