
あらすじ紹介
「きっと、貴方に恋をする為に――」
異国の地にて勃発した神を巡る大事件。それは二つの国の『秋』を波乱と混沌の渦に呑み込んでいった。
大和の秋である祝月撫子。橋国佳州の秋であるリアム。幼き秋達は運命に翻弄されていく。と同時に、容赦なく訪れる理不尽な暴力に対し、座して待つことを良しとしない者達が奮起していた。
冬の代行者、寒椿狼星。
夏の代行者、葉桜瑠璃。
さらには、大和からの随行陣や橋国佳州の四季の代行者も加わり、事件は国家をも巻き込む事態へと発展していく。
やがて明らかになる、巨悪の存在。
撫子の護衛官、阿左美竜胆は主を救う為に戦場を駆け抜ける。
少女の愛と罪を巡る物語の答えは如何に。
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みんなからのレビュー
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よっち
38二つの国の『秋』を波乱と混沌の渦に呑み込んだ、橋国で勃発した神を巡る大事件。大和の秋である祝月撫子。橋国佳州の秋であるリアム。幼き秋達は運命に翻弄されていく第七弾。容赦なく訪れる理不尽な暴力に対して座して待つことを良しとしない者。そして大和からの随行陣や橋国佳州の四季の代行者も加わり、国家をも巻き込む事態へと発展していく事件。一方で橋国の巨悪の存在も明らかになる中で、自らの愛に心揺れる撫子を救うために奔走する竜胆の必死の想いには心打たれましたね。大切な人のために戦ったそれぞれの結末もなかなか良かったです。 続きを読む…
ネタバレあり
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えすてい
16「愛」の形はいろいろある。狂おしいほどの、そして偏屈すぎるほどの「愛」もある。そしてそこに、殺人が交錯すると、その愛は暴走し、無力感に苛まれ、自分の認知が歪んでいく。過去の回想による美化と退化。だが、その愛を修正させてくれるきっかけや人と出会える機会が何らかの形で訪れると、やはり人は変わっていくものなのだ。現人神と護衛官の歪な関係性と愛。タイトルは「秋」とあるが、舞台は外国の春。あ、雛菊とさくらはそこで登場するのね。出番があってよかった。撫子は今回の事件を経てか弱き少女から「大人」になったのかな? 続きを読む…
ネタバレあり
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とってぃー
9橋国の神を巡る大事件の果ては…。 二国の秋を見て、代行者と護衛官の関係は改めて『共依存』だと感じた。護衛官の代行者への忠誠を超えた愛、代行者の護衛官と離れたくても求めてしまう矛盾は、お互いを想わなければなし得ないものです…。 本編では、大切な人のために戦う竜胆とジュードの生き様がカッコよかった。ジュードのしたことは許されることではないが、大きな悪に立ち向かう正義で憎めないんですよね。また、上下巻ともに『親子』に焦点が当てられ、一つ一つの親子関係に愛があったり、欲まみれであったりと心を震わせられました。 続きを読む…
ネタバレあり
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みどり
9国の思惑、宗教としての現人神だけではなく、「親子」が思いっきりテーマだったなぁ。一人に一つ親子関係があって、それはすべて違う形で。秋の権能が「生死を行使する」ということで、そこにかかわる人たちが撫子に限らず「秋」に対する思いがどういう風に表れるかという問題と、さらに、「代行者」と「護衛者」の共依存についても思うところは読者次第なのかも、と思った。私は個人的にはこの共依存こそ現人神を守り「季節」「昼夜」を守ることになるんだな、と好意的にとらえた。 続きを読む…
ネタバレあり
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starly
8異国の地にて秋を巡る大事件ーー秋の舞、完結。 春夏冬の代行者の中で1番幼き秋の代行者、撫子。そして護衛官である竜胆。2人の主従関係から他の季節と比べて甘々で何処か緩さがあるように今までは感じられていたが、この巻にて秋の印象が大きく変わった。小さき身体ながらも民の事を第1に考え大人びている発言をする時はやはり代行者なのだと実感。まだまだ子供だがここまで秋の権力を自在に扱えるとなると大人になった時の彼女はさぞ凄い権力持ちとなるだろう。まだまだ伸びしろがあり彼女の将来が楽しみに思えた。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/11/10
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定価880円(本体800円+税)
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ISBN9784049150780
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