
あらすじ紹介
「汝の名は『秋』、夏に続く者」――
かつて、神々たる四季は人間の一部に自らの力を与えた。春夏秋冬の季節を顕現する者は“四季の代行者”と呼ばれ、権能を得た者達は、人の身でありながら季節そのもの、つまり現人神となった。
時は移り変わり黎明二十一年仲春。
大和国の秋の代行者、祝月撫子は春を満喫していた。傍らに控えるのは護衛犬の花桐、侍女頭の真葛美夜日、若き側近の白萩今宵。そして撫子の初恋の人であり、代行者護衛官でもある阿左美竜胆の姿があった。彼らの和やかな日々は、ある外交問題によって突如霧散していく。
彼の国の名は橋国。海を挟み、大和から遠く離れた場所にある異郷の地。
陰謀蠢く橋国からの要求は、秋陣営をかつてない窮地へと追い込んでいく……。
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みんなからのレビュー
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よっち
34護衛犬の花桐、侍女頭の真葛美夜日、若き側近の白萩今宵に囲まれて、ようやく春を満喫できるようになった大和国の秋の代行者・祝月撫子。しかしそれも外交問題によって突如霧散していく第六弾。海を挟み、大和から遠く離れた場所にある、異郷の地・橋国から当地の秋の代行者に会って欲しいという要請。積極的には引き受けられない状況で、四季代行者間のやりとりの末に結成された訪問チーム。訪問先での唐突な提案もあって、橋国側の不穏な状況も垣間見えるようになってくる中、様々な思惑が絡んだ末での襲撃は…今後の展開が気になる結末でしたね。 続きを読む…
ネタバレあり
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えすてい
15春・夏・暁が大和国内の話だったが暁でのあとがきは本当に舞台が大和国外へ展開していくのを示唆していたのだと思った。暁が黎明20年年末から年越しの話、そして黎明21年春、大和の秋主従は橋国佳州エンジェルタウンへ。見ただけであの州のあの大都市だとすぐに分かる。作者は現地調査・取材したのだろうか。この作者の事だから、一筋縄ではいかないかの地の秋代行者との面倒なことがあれもこれもと起こる。そして上巻の最後、緊急時に怪しい車にほいっと乗ったらいけないんだよ。あの世界的スパイ映画を見てるとそういう展開になるのは鉄板。 続きを読む…
ネタバレあり
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starly
10現人神達の物語、秋の章。 メインは何と言っても秋の代行者、撫子ちゃん。それに加えて夏、冬の代行者達と護衛官の協同任務。上巻はあまり春の出番無し。大和から出て初の海外での任務。海外にも大和と同じく代行者や護衛官、射手もいるようで今のところ海外の秋の代行者、護衛官が登場。初の海外の撫子。不安や怖さを胸に抱いてるものの代行者としてしっかりしないと…と幼いながらに色々と大人の事情を汲み取って思考。早く大人になろうと焦る撫子。秋のメインのお話との事もあり、彼女をより詳しく知る事が出来た上巻。 続きを読む…
ネタバレあり
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みどり
9大和国では最年少の秋代行者撫子をめぐるお話。幼い身で様々な事件に巻き込まれ続けてきたが、やっと落ち着いた日々が送れるようになったと思ったら!という感じでスタート。夢の場面が撫子の生育とかかわっているけれど、希望と言うか願いになっているんだな、とのほほんと読んでいると足元をすくわれる感じで。すぐにも下巻に手をかけてしまう展開。 続きを読む…
ネタバレあり
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とってぃー
9撫子の想いに心が苦しくなる…。秋・夏・冬が橋国の秋との外交を行う本巻。橋国の宗教組織の企みに対して食らいついていく各主従は見物ですね!色々とストレスを抱える竜胆とその父の話を聞いてしまった撫子の心中が重すぎてこっちまで泣きたくなる。竜胆のことを想いながら無理に大人になろうとする姿はたくましいが心が痛くなる。変わった撫子を見つめる竜胆にも同じ感情を抱いて、すれ違っている感じがなんともいえません…。橋国の秋・リアムも、橋国の代行者事情と境遇からなかなか心にくるものがありましたね。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/11/10
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定価836円(本体760円+税)
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ISBN9784049150766
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