あらすじ紹介
「汝の名は『秋』、夏に続く者」――
かつて、神々たる四季は人間の一部に自らの力を与えた。春夏秋冬の季節を顕現する者は“四季の代行者”と呼ばれ、権能を得た者達は、人の身でありながら季節そのもの、つまり現人神となった。
時は移り変わり黎明二十一年仲春。
大和国の秋の代行者、祝月撫子は春を満喫していた。傍らに控えるのは護衛犬の花桐、侍女頭の真葛美夜日、若き側近の白萩今宵。そして撫子の初恋の人であり、代行者護衛官でもある阿左美竜胆の姿があった。彼らの和やかな日々は、ある外交問題によって突如霧散していく。
彼の国の名は橋国。海を挟み、大和から遠く離れた場所にある異郷の地。
陰謀蠢く橋国からの要求は、秋陣営をかつてない窮地へと追い込んでいく……。
みんなからのレビュー
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なっぱaaua
53秋の代行者・撫子が不憫で不憫で仕方がない。両親には疎んじられ、自分が悪しきものだと思ってしまう撫子。どんなに竜胆が撫子を想ってもすれ違い。今巻はアメリカ:カリフォルニア州と思われる橋国・佳州が舞台。佳州の秋の幼い代行者が撫子に会いたいという。夏と冬がサポートを行うも、やっぱりトラブルに巻き込まれる。外国が出てきてしまうと日本的な神々は難しい存在になるよね。このお話しの中でも佳州の代行者は立場が弱い。世界現人神信仰構成委員会という監査機関が出てきたりしてなかなか複雑な世界だな。~続く~ 続きを読む…
ネタバレあり -
つっちー
51個人的には、上下巻に分かれた作品は、上下巻とも揃えた状態で読みはじみるため、あまり問題が無かったですが、そうでない人は、必ず下巻を準備して、読み始めることをお勧めします。かなりエグいタイミングで上巻が終わるため、下巻をすぐに読みたくなります。それにしても、今作は、今まで以上に、重く感じる内容になっています。これまで、あまり重苦しさを感じさせていなかった、撫子の心の闇が、私たちの現実世界でも同様のことが起っていることを考えると、余計に重く感じました。とりあえず、すぐに下巻を読みます。 続きを読む…
ネタバレあり -
星野流人
43今回は秋のお話。代行者たちの中でも特に幼い撫子の、その生い立ちにまつわるエピソード。上巻の時点では撫子があまりにかわいそうで、救いがないまま下巻への引きと相成りました。どうなる、秋……。いや、竜胆を信じるしかない。今回は海外が舞台ということもあり、今までとはまた違った立ち回りの代行者が現れたりと、世界観が広がっていった感じです。春と夏の物語を経て、狼星や瑠璃がそれぞれ成長したことが実感できるシーンが多くあり、良かったです。少女のような見た目の侍女頭・真葛さんと、護衛犬・花桐が可愛かったです 続きを読む…
ネタバレあり -
るぴん
38秋の現人神・撫子様が周囲の様々な思惑から海外へ。アメリカがモデルと思われる橋国・佳州には、撫子様と歳の近い少年神がいるのだが…。あぁーーー‼︎とにかくラストの衝撃が凄すぎて、心臓がバクバクしっぱなし。やっと信頼できる大人達に囲まれて幸せな日常を取り戻した撫子様に、なんてことを…!上下巻が同時発売で本当に良かった。ここで続きが読めなかったら発狂してたかも。速攻で下巻へ。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
38護衛犬の花桐、侍女頭の真葛美夜日、若き側近の白萩今宵に囲まれて、ようやく春を満喫できるようになった大和国の秋の代行者・祝月撫子。しかしそれも外交問題によって突如霧散していく第六弾。海を挟み、大和から遠く離れた場所にある、異郷の地・橋国から当地の秋の代行者に会って欲しいという要請。積極的には引き受けられない状況で、四季代行者間のやりとりの末に結成された訪問チーム。訪問先での唐突な提案もあって、橋国側の不穏な状況も垣間見えるようになってくる中、様々な思惑が絡んだ末での襲撃は…今後の展開が気になる結末でしたね。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/11/10
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定価836円(本体760円+税)
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ISBN9784049150766
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