あらすじ紹介
体育館の二階で出会って、美人だなーとは思っていた。同時にやつは、わたしの三倍ぐらい不良だなとも。
本人の柔らかい印象のせいだった気がする。最初に名前を聞いて、浮かんだ名前はひらがなだった。
卓球場から、マンションまで。女子高生からOLまで。サボり仲間から、恋人まで。長いようで短い二人の時間。そのこぼれ話を拾った書き下ろし多数の短編集。
同棲直前、安達母への挨拶の日を綴った中編『そして……』も収録。
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みんなからのレビュー
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芳樹
33しまむら視点達の第1章に安達視点の第2章と「安達としまむら」二人の過去といまが入り乱れて、そのときそのときで互いに互いをどう思っていたかが伝わってきて心温まるSS週でした。11巻でも語られていましたが、飄々としたしまむらがとても安達が好きというのが改めてよく分かり、その尊さに身悶えしてしまいました。そして島村家視点で綴られる第3章からの、安達・母の娘への思いが綴られる第4章にしんみりするとともに、安達の不器用さは母親に似ているのだな…と思いました。さて、次は『99.9』を読もうかな。 続きを読む…
ネタバレあり -
ユウ@八戸
13しまむらと、安達と、しまむら一家に視点をあてたSSと、同棲直前の安達母の中編。SSがほんとにSSなんだけど読み終わるとすごくまとまっていた印象な不思議。サボり仲間だった頃から、恋人になり同棲社会人までたくさん読めて幸せでした。本編の流れから考えると、しまむらの感情の変化が尊い。安達の変わらないところも素敵だけども。あとヤシロがすっかり宇宙人として受け入れられていて、しまむら家の懐の深さを思い知りますね。パパンもけっこう好きだよ。そして安達母の中編。じんわり心に沁みる。翌朝しまむら母に突撃されたんだろうな。 続きを読む…
ネタバレあり -
むらを
13サボり仲間から始まった関係の2人が大人になって同居するまでの話を描いた短編集。各章毎に語り手や時間、季節や場所などが変わっていてどの話でも2人だけの幸せや青春を感じられて非常に満足です。それはそうと個人的に今回は安達母の視点からの話が1番考えさせられました。安達母がこれまで知ることの無かった娘の一面を見て何を思ったのか。自己主張が弱く、愛想の無かった娘が誰かに求められていることに何を思うのか。 続きを読む…
ネタバレあり -
紺色灯油
13「違うんだね、自分のと……血の味って」なんかずっといちゃいちゃしてるし、しまむらが安達のこと好きすぎるしヤバすぎる。とても純粋で繊細でありながら、しかしファーストキスは血の味なのがこの作品らしくて好き。安達としまむらは、ピュアとメンヘラ両方の性質を併せ持つ……。 続きを読む…
ネタバレあり -
もるーのれ
11すごい短編集だった。安達→しまむらは言わずもがな、しまむらちゃんからの思いも丁寧に綴られていて、本当に尊い関係になった。おめでとう! 本当可愛いし、同棲中のお話では2人の幸せそうな様子が目に浮かぶ。末永くお幸せに。また、しまむらの家族からの視点では、お父さんやJKになった妹からのお話が新鮮だった。やちーのは擬音が独特すぎる。安達母からの視点では、しまむら母との凸凹な関係性がとても面白い。安達ちゃんの不器用で堅物な所はこの母譲りか。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/11/10
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定価726円(本体660円+税)
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ISBN9784049153460