エヴァーラスティング・ノア この残酷な世界で一人の死体人形を愛する少年の危険性について
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エヴァーラスティング・ノア この残酷な世界で一人の死体人形を愛する少年の危険性について

亡国の皇子と使い捨ての少女が“繰り返す”、再会と別離と戦いの物語。
高橋びすい (著者) / なえなえ (イラスト)
シリーズ:エヴァーラスティング・ノア この残酷な世界で一人の死体人形を愛する少年の危険性について(MF文庫J)

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あらすじ紹介

「安心して。私は生き返る。全部忘れちゃうけど、次も絶対あなたを好きになる」
そう言って最初の彼女は死んだ。
【死体人形】――それは人間の死体を再利用して作られた、人格を持つ自動人形。
法的には【物】と扱われる彼らを巡り、世界を二分した戦争が続いていた。
祖国を滅ぼされた皇子にしてとある特殊な能力を得た少年・サクト。
彼はかつて死体人形の少女・ノアに助けられるが、落ち延びる途中で彼女は破壊されてしまう。
その後、初期化されて記憶を失ったノアと、死体人形を演じるサクトは同じ部隊に所属することとなり……?
輪廻し続ける少女。
この残酷な世界で一人の死体人形を愛する少年の危険性を、まだ、誰も知らない。

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みんなからのレビュー

  • よっち

    人口減少に直面して、法的には物と扱われる「死体人形」を巡り戦争が続く世界。亡国の皇子で特殊な能力を得た少年サクトと、戦う死体人形の少女がノアが繰り返す再会と別離のファンタジー。かつて逃げるところを助けられ、破壊されて初期化された死体人形の少女ノア。彼女と同じ部隊に配属され、かつての記憶を持たない彼女と共に戦うことになったサクト。際立つ死体人形の特異性や様々な形で亡国への執着が描かれる中、それでもノアを何とか守ろうと奔走する彼が直面する結末にはなかなか来るものがありましたけど、これからの展開に期待してます。 続きを読む…

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  • のれん

    設定が『屍者の帝国』を思い出させる。意思のある死体が肉体労働に使役される。 ローマ帝国の奴隷のようであり、死体が需要供給、メリットデメリットの設定もあり中々面白い。 相手のことを覚えている生者と何度でも生まれ変わって相手を好きになる死者。物語構造は神話形の純愛って感じで好き。 しかし脇役の話に逸れてからが長く、本編の基本構造が最後でようやくわかるのが少しネックだった。次巻以降の本領発揮を見届けたい。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 凜音

    読了 「死体人形」─人間の死体を素体として作られた意思を有する自動人形。 法的に「物」として扱われる彼らを巡る二勢力による戦争が続く中、亡国の皇子:サクトと「死体人形」の少女:ノアが出逢いと別れを繰り返す物語。 最初に狂ってるな…って思いました。 人口減少によって死体を使って意思ある人形を作ろう。 そんな世界に生きる人々が狂っていない筈がない。 もう、死体人形って単語とこの死体人形を巡る物語というだけでいい意味で飛んでる。帯の殺し合いでは無い、彼らはモノだからという文からも感じられるこの狂気よ… 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 真白優樹

    人間の死体から作られる兵器の是非を巡り二分された世界が争う近未来で、兵器の少女を愛する少年が、兵器を演じ戦場で戦う物語。―――例え鬼となりて傷つこうとも、只一つの願いの為に。 命が簡単に散り、倫理観も何処か狂った世界の中、絶望的な作戦の中で戦い抜く物語であり、独特の重さと切なさの中に激しい熱さのある、心揺さぶられる物語である。一つの戦果を掴めど、多くを失い。それでも無くしても、また戦い抜く。終わりの見えぬ戦争の中、少年はいつか望む未来へと辿り着けるのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 椎名

    世界観や設定がかなりしっかり作り込まれており、防御力も高い一冊に思える。作中でも出てきたが、哲学的ゾンビの話ですね。死してなお意思のある肉体が労働のために使われているが、生前の記憶は完全に失っているという一点がその者をかつての人間として認められない理由になっている。それでも、何度でも蘇り同じ人を好きになるそのことを楽しく幸福なことであると言えてしまうのはグッときた。手堅い作品だ。 続きを読む…

    ネタバレあり
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製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2023/09/25
  • 定価
    792円(本体720円+税)
  • ISBN
    9784046829924

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