あらすじ紹介
とある満月の夜。
気弱な悪魔・イヴはお腹を満たすために、人間の恐怖心を得ようとしていた。
そこに天使警察のエリート・エルが現れる。
捕まっても脱獄を繰り返す、イヴを捕らえるべく派遣されたのだ。
しかし今回も、イヴは逃げおおせ、エルは必死に追いかける。
そこで事態は予想外の方向へ――。
異形の怪物に襲撃されて、ふたりは協力して逃走することに。
襲撃を発端とする一連の怪事件を解決するために、ふたりは上司命令でバディを組まされる。
互いに嫌がるエルとイヴだったが、孤独な天使と悪魔は捜査を通して絆と信頼を深めていく。
やがて事件は他の種族を巻きこんでいき……。
世界の真実を探る、少女たちの戦いが始まる。
みんなからのレビュー
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よっち
36お腹を満たすために、人間の恐怖心を得ようとしていた気弱な悪魔イヴ。捕まっても脱獄を繰り返すイヴを捕らえるべく派遣された天使警察のエリート・エルが運命の出会いを果たすファンタジー。追い詰めるエルと逃げるイヴが、襲撃を発端とする一連の怪事件を解決するため上司命令でバディを組まされる展開で、生真面目で天使の中でも孤立しがちなエルと、懐に入り込むのが上手いイヴの変化する関係性がなかなか良かったですけど、この世界を形作る構図を巡って各種族の思惑が垣間見える中で、かけがえのない絆を見せてくれた二人の今後が楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
35天使と悪魔、警察と犯罪者、自信家と気弱。そんな正反対ともいえるエリートのエルと逃げ羽のイヴが異形の怪物に襲撃されて。このことを発端とする一連の怪事件を解決する為にバディを組むことになるファンタジー。 渋々バディを組むことになったものの、互いの境遇から信頼を深め合っていき、協力して怪事件の真相に迫っていく展開は謎が謎を呼ぶものでなかなか読み応えがありましたし、そうして築き上げられた2人の関係は実に尊いものでした。 まだまだプロローグといった感じですが、今後の展開がとても楽しみな新シリーズですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
19キャラデザが既出で、そこから物語が作られたとのこと。よってキャライメージを殺さないようになっているが、ダークな作者の作風をうまく混ぜている。『異世界拷問姫』以降作者のこうした作風の強弱が非常にうまくなったように感じる。 また今巻はエルという秩序側のキャラの変化がメインになっているため、シンプルながら楽しめた。 世界観の箱庭感だとか、イヴの問題とか、ドキドキできる要素は多そうなので楽しみはまだ温存されてそう。問題はこれが百合なのか友情なのかなのだが、やはりもっとエグい壁が欲しいところ(笑) 続きを読む…
ネタバレあり -
シノミヤユウ
18大胆不敵な天使警察×気弱な悪魔。二人の少女が凄惨な事件に、そして世界の真実に挑む。 二人の信頼関係がアツい!孤独だった二人が、共闘と共同生活で心を通わせていく温かさよ。育んだ絆と信頼で掴んだ結末に、胸が熱くなりました。そして、主人公バディ含め、登場人物達の行動理念に一本筋が通っているのが気持ちいい。特に、主人公の天使警察エリート・エルの、突きつけられる現実に惑いながらも、己の信じた道を貫く生き方に心を揺さぶられました。 強い信頼で結ばれてゆくバディが世界の闇を切り拓く、その力強さに魅了される作品です。 続きを読む…
ネタバレあり -
翡翠
17綾里けいし先生の新作で内容的にはダークファンタジーなのだが、他作品に比べるとグロデスクな部分あるも控えめだった。何より敵対関係である天使のエルと悪魔のイヴがバディ組むだけじゃなくガッツリ百合で尊き場面もあったのが素晴らしかった。匣庭の中で五種族が蔓延るテーマにしていてまだ世界の真実についてたどり着いていないので、二人がどこまで着き進めるか楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/09/25
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定価726円(本体660円+税)
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ISBN9784046826398
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
性格も種族も違うけど、息がぴったりなバトルシーンにワクワクするよ!
エルは天使警察の中でエリートと呼ばれるほどの逸材。彼女の小柄な体からは想像もつかないような俊敏さで敵を翻弄しつつ、二丁の拳銃から繰り出されるアクションはダンスを踊っているかのように美しいんだよ。イヴもまた、自身が戦闘能力を持たない代わりに使い魔の召喚に長けているんだ。無数の敵に囲まれた時であっても多勢をイヴに託し、エルは親玉である巨大蜘蛛の討伐に集中する。それぞれの強みを生かした戦闘は本当にスタイリッシュで格好よかったね。
秀でた才能を持つエルだけど、彼女は才能を疎まれて同僚から酷い嫌がらせを受けていたんだ。しかし、イヴは違う。自分の命が危なかったとしても決してエルを見捨てない。その素朴な優しさにエルは救われていたのさ。
ちょっぴり勝ち気なエルと気弱で優しい心の持ち主のイヴ。心を通わせることができた二人だからこそ紡げるバトルと物語には、手に汗握りっぱなしだったよ!
「天使警察」が小説に! rurudo先生のキャラクターたちが物語の中で生き生きと動くの!
エルとイヴは性格や種族の違いから、初めは小さな口論が絶えなかったんだよ。エルのベッドの中へ勝手に潜り込んでくるイヴのマイペースさに、エルはついつい憎まれ口を叩いちゃう。でも、イヴだってエルのことを本当に嫌いだったらそんなことしないよね! エルも結局は「おやすみなさい、イヴ」って、一緒に寝ちゃうんだ! ちょっとした口論なんて、お互いが気になってるからこそだよね! すっごく微笑ましくてかわいい二人なの〜!
吸血鬼のノアは、エルに協力してくれる一人なんだけど、友達と呼ぶにはちょっと違う感じかもしれないね。だって、エルがノアに会いに行くといつもすご腕のメイド達に本気で襲わせて楽しんでるんだよ! 敵か味方かわからないミステリアスな感じがとってもハラハラしちゃう! 吸血鬼たちを監視するカリスマ性と、エルも気付いていなかったイヴと一緒にいる時の「楽しい」っていう気持ちも見抜いていたりして侮れないの!
綺麗なイラストで生き生きと動く女の子達は、他にもまだまだいるよ! どんな子達と出会えるか楽しみなの!