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• リスになってしまった婚約者との奇妙な同居生活!!

  

  宙
  伯爵家の長女・アメリアは、義理の家族に虐げられる日々を過ごしていたんだ。毎日嫌味しか言われず、自室はボロボロな小屋。しかも食事は夕飯しかもらえないんだ。さらに感情表現が苦手なアメリアは、口うるさい婚約者のセドリックにも「不愛想」って煙たがられちゃって……アメリアが不憫でつらくなっちゃうよね。
  
  そんな彼女の元に、人間の言葉を話す不思議なリスが現れるんだ。その正体は、実は毒を盛られてリス化したセドリック！ パニックになる彼とは正反対に、アメリアはハンカチでリス用ベッドを作るほどの落ち着きっぷりだから、差がありすぎて笑っちゃったよ！
  
  それから、彼を匿う形での奇妙な同居生活がスタートするんだ。アメリアは元々、薬学の才能があって研究に打ち込んでいたんだよ。それならリスから人に戻す方法だって分かるかもしれないよね！
  
  ふたりで薬学の本を読んでみたり、沢に行って一緒に必要な植物を採取したり……って、人間だった頃より、仲良くなってない？ 相変わらず「陰気な奴」なんて口うるさい彼だけど、いつの間にか彼女の肩の上が定位置になってるから微笑ましくなっちゃうんだよね♪
  
  マイペースな令嬢×口うるさい婚約者（リス）の『もふきゅん』なストーリーは、新感覚で癖になっちゃうんだ！

• セドリックの男前な行動やセリフも、リスの姿ゆえに愛らしく映ってしまいます☆

  

  エムリス
  アメリア令嬢に「愛想がない」と冷たくしていたセドリックですが、リスになった事で、初めて彼女の虐げられる生活を知ったのですよ。その上で彼女は、暴力を振るう家族から彼を隠し、彼のためにナッツを買いに行ったりと献身的……彼が今までの彼女への仕打ちを後悔するのも当然でしょう！
  
  そして「彼女を守りたい」と決心した彼は、彼女に本気で向き合います。虐げられることを諦める彼女に「慣れるな」と怒り、彼女が義弟に手を上げられそうになった時には、渾身の飛び蹴りをお見舞いするのです！ 無論リスの力では効いてはいないのですが、その全力さはまさに愛ゆえでしょう。そしてついには「嫁いで来い」とまで言うのですが……リスの姿では愛らしいばかりなのが、惜しいところです☆
  
  一方で共同生活を面倒に感じていた彼女もまた、気持ちに変化があったようですよ♪ 口元にビスケットの欠片をつけた彼を「可愛い」と微笑ましく思ってみたり、リスの背を撫でて思う存分に癒されているのです。ふふっ、すっかり『もふもふ』な彼との生活に馴染んだようですねぇ。「撫でさせてやってもいい」と偉ぶる彼は、間違いなく彼女の大切なリス……いえいえ、大切な人なのです！