
あらすじ紹介
「参加者に紛れている悪魔を殺すまで、このゲームは終わらない」
アインホルン伯爵家の令嬢ヘルミーナは、幼馴染の侍女のシャルロッテと共に、北方の古城の中で『邪神召喚の儀式』という殺し合いのゲームに巻き込まれてしまう。
城にいる八名の人間の内、二人が“悪魔”となって一晩に一人誰かを殺害する。悪魔でない人間は疑わしい人間を一日一回投票で処刑し、悪魔を全滅させるまで城からは出られない。死が迫るゲームの中で、ヘルミーナはシャルロッテを守るために一心不乱に生き延びようとするが……!?
推理と死の輪廻が紡ぐ衝撃必至の人狼系デスゲームファンタジー、ここに開幕!
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みんなからのレビュー
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よっち
26いわくつきの北方の古城の「祓い会」に幼馴染の侍女のシャルロッテと共に向かったアインホルン伯爵家令嬢ヘルミーナ。そこで『邪神召喚の儀式』に巻き込まれる人狼系デスゲームファンタジー。婚約者のレオンハルトも招かれた「祓い会」で突如城に閉じ込められ、巻き込まれたデスゲームでいきなり殺されてしまうヘルミーナ。そこでループしていると気づいた彼女が生き延びようと試行錯誤する中で気づいてゆく閉じ込められた人々の事情、自覚してゆく想い。過去の因縁に決着をつけてそれぞれの新たな人生を切り開いたその結末はなかなか良かったです。 続きを読む…
ネタバレあり
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オセロ
23辺境にある古城で起きた怪事件の祓い会に集められた8人のうち2人が悪魔として夜中1人ずつ殺していく『邪神召喚の儀式』。侍女のシャルに密かに想いを寄せるヘルミーナがデスループを繰り返して真相を探る悪魔版人狼ファンタジー。 『邪神召喚の儀式』を起こしたのとデスループの度に変わる悪魔は誰なのか、そして何故ヘルミーナがデスループを繰り返すことが出来るのか。怪事件の真相を絡めながら8人が抱える悩みや苦悩と向き合って、彼女達の間に複雑に絡み合った因縁を立ち切ることでそれぞれの幸せを掴み取る結末は実に良いものでした。 続きを読む…
ネタバレあり
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翡翠
13『邪神召喚の儀式』によって集められた8人の中から悪魔探しが始まる人狼ゲーム物。ヘルミーナがループする度に役職が変わり悪魔が簡単に見つからなかったり悪魔側として上手く立ち回ったりと人狼ゲームをやったことないのですがゲームとしては出来が良くて面白かったです。そんな中のデスゲームで殺伐としているがヘルミーナとシャル二人の百合成分も得られてとても満足でした!二人が幸せな未来を掴むのも良かったですが特に電子版特典での内容が一番良かったです。 続きを読む…
ネタバレあり
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凜音
13読了 北方の古城で始まる「邪神召喚の儀式」という名のデスゲーム。城内八名の人間から二人が「悪魔」となり一晩に一人殺害。処刑者を決めるため投票を行う。悪魔として人を狩り尽くすか、悪魔を処刑し人間陣営が勝利するか、ゲームの終了条件は二つに一つ。ループしながら人狼デスゲームに挑む物語。人狼ゲームの設定とループ相性どうなんだろうか?と思っていたのですが役職シャッフルは上手いなと思いました。このゲームの攻略に打ち出した前半は8人のキャラクターの認識が浅い状態で始まり、ゲームを通してそのキャラ達を知りながら死に戻る。 続きを読む…
ネタバレあり
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真白優樹
10凄惨な事件の伝説がある北方の古城に幼馴染のメイドと共に招かれた貴族令嬢が、邪神復活の儀式である人狼ゲームに巻き込まれる物語。―――繰り返す最悪の中、大切なものを掴み取れ。信じあえず殺されて、生き延びる為に手を染めて。何度も死んで繰り返す中、腹を割って話し合うという大切なことに気付いて、その後に情報を集め解決に乗り出す物語であり、悲しき歴史と忌むべき所業の果てにそれぞれが新たな道を歩き出す、愛を超えた絆も見られる物語である。選択の先、それぞれの幸せがあると信じて。 うん、とても面白かった。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/09/01
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784065328132
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
死が伴う「人狼ゲーム」に巻き込まれた!! ループを繰り返して困難に立ち向かうッス!
儀式で勝つためには8人の参加者の中に潜む2人の悪魔の存在を指摘しないといけないッス。でも、彼女には記憶を持ち越せるループ能力があるッスからね! そんなの楽勝……と思いきや、なんと悪魔になる人物はループ毎に違うんスよ!
儀式はいわゆる人狼ゲームが元になっていて、ループ毎に配役が変化する仕組みなんス。時にはヘルミーナ自身が悪魔になる事もあるから、もう予測不能ッスね……。けどそんな状況だからこそ、読んでいる方も彼女と一緒に推理を進めていく楽しみがあるんスよ! 「今回はこの人が随分優しいけど、本当に信頼できるんスか~!?」みたいな疑心暗鬼に襲われちゃって、ドキドキしっぱなしだったッス!
常に死と隣り合わせのサスペンスは、やがてヘルミーナを儀式の裏で糸を引く黒幕の存在のもとに導くことになるッス……。物語のほうも最後まで目が離せないッスよ~!
覚えているのは自分だけ。”変わらぬ想い”がロマンチックでもあり、切なくもあります
婚約者のレオンハルトさんを初めとした儀式の参加者達は、ヘルミーナさんを躊躇いなく処刑しようとする方々でした…。彼女を信頼してくれるのは、侍女・シャルロッテさんくらいなもの。ですが共に悪魔へ立ち向かい、また時には一緒に悪魔となり手を血で汚していくうちに、彼らがどのような人物か彼女も理解できるようになっていきます。
ただ、お互いの認識を深めあっても彼女以外の参加者は、その記憶を次のループへは持ち越せません。しかし、彼女だけはそれを決して忘れない。常に死が隣り合わせの状況でありながらも、そこがなんだかロマンチックにも思えるんですよ。
そして唯一変わらないのは、ヘルミーナさんが愛する侍女のシャルロッテさんとの関係です。シャルロッテさんの信頼はヘルミーナさんが悪魔であった時も揺らぐことはありません。お互いに言葉には出さずとも、深く愛し合っている仲なんです。そんな二人の絆がいつまでも揺らぐことなく、この儀式を勝ち抜けるのか……その顛末も気になりますね!